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2016年8月

2016年8月30日 (火)

Sandoricum caudatum Mabb.

まだ完成していないけれど、とても便利なFlora Malesianaのe-data potalサイト。これだけで同定するのはほぼ無理な気がしますが、ある程度は同定の手がかりとなり助かります。

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Sandoricum caudatum Mabb., Blumea 31: 150 (1985).
Distribution: Malaysia (Borneo).

Sandoricum_caudatum
よくあるSandoricum koetjapeに比べて葉が薄くテカテカ。

Sandoricum_caudatum2
葉裏も無毛。

Sandoricum_caudatum3
果実はやや小さい。

2016年8月29日 (月)

Sterculia cuspidata R.Br.

再開しますと言っておきながらサボってしまった・・・そしてこれを書いているのは土曜日。えっと、月曜日何をしたっけ・・・もう記憶にないということは、きっとごく普通の平穏な一日だったのでしょう。

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Sterculia cuspidata R.Br., Pl. Jav. Rar. 232 (1844).
Distribution: Indonesia, Malaysia, Philippines.

Sterculia_cuspidata
やや普通に生えていたSterculia。あまり大きい木にはならないようで、4m程度で果実をつけていた。

Sterculia_cuspidata2
葉裏。よくあるSterculiaっぽい葉。

Sterculia_cuspidata3
果実。柄は割と細い。

Sterculia_cuspidata4
裂開している様子。果実だけ見ても、Sterculiaの他の種と区別できなさそう。

2016年8月28日 (日)

Mallotus leucodermis Hook.f.

先々週はアメリカから来客があり、九州をぐるっと案内。そして先週はずっと東京とつくばに。またしても更新がぶっつりと途絶えてしまいましたが、今日から約1週間ほど再開します。

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Mallotus leucodermis Hook.f., Fl. Brit. India 5: 441 (1887).
Distribution: Indonesia, Malaysia, Thailand.

Mallotus_leucodermis
Mallotusの中では比較的高木に生長する種類。確かにこの木は30mはあったでしょうか。

Mallotus_leucodermis2
葉裏。無毛で、少し分かりにくいですが、葉の基部にglandがあります。

Mallotus_leucodermis3
果実序。まあやや柄の長い普通のMallotusの果実っぽい。

2016年8月14日 (日)

Disepalum coronatum Becc.

SumatraでDisepalum platypetalum Merr.という種に出会ったおかげで、今回のマレーシアではこの属はすぐにそれと分かりました。スマトラのものとはもちろん別種ですが、相変わらずちょっと変わった花をしています。

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Disepalum coronatum Becc., Nuovo Giorn. Bot. Ital. 2: 155 (1870).
Distribution: Malaysia (Borneo), also Indonesia (Kalimantan)?.

Disepalum_coronatum1
Annonaceaeでは珍しい頂生の花序。

Disepalum_coronatum2
葉裏。脈が不明瞭で、何となくのっぺりした感じ。だんだん分かってきました。

Disepalum_coronatum3
花のアップ。中心部にたくさんのCarpelがあり、周囲にはもっとたくさんのおしべが配置して言える。どちらも先端部は全てフラットっぽい。

Disepalum_coronatum5
花のとき(上の写真)からは想像できない、やたらと伸長する果実柄。

2016年8月13日 (土)

Memecylon paniculatum Jack

広域に分布していて一番分かりやすいMemecylon。最初に出会ったのはカンボジア。葉っぱだけしかなく、Syzygiumと思い込んでずいぶん混乱したものでした。それから5年、ようやく果実を発見。やっぱりMemecylonで納得です。

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Memecylon paniculatum Jack, Malayan Misc. 2(7): 62 (1822).
Distribution: Cambodia, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Philippines, Thailand.

Memecylon_paniculatus
葉は20㎝近くあり、Memecylonの中でもやや大型。

Memecylon_paniculatus2
葉裏の脈はくっきり。枝は若いときは4稜があり、ややwingedにもなります。

Memecylon_paniculatus3
果実序。まだ熟していないので白っぽい。

2016年8月12日 (金)

Gonocaryum minus Sleumer

今日も暇さえあればボルネオの植物をチェック。植物の多様性は他の東南アジア地域に比べ、ものすごく高いのですが、インドシナ地域に比べると採られている植物標本数も多く、記載されている種の割合も高い印象。いやー先人の植物学者達は本当にすごいです。

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Gonocaryum minus Sleumer, Blumea 17: 213 (1969).
Distribution: Burnei, Malaysia (Borneo).

Gonocaryum_minus
現地ではXanthophyllumと思ってましたが、よくよく見直すとあまりしゃきっとしておらず、どことなく全体的にしらたらけた感があり。ならばこれはGonocaryumだろうということで、ひとまずこの種にしておきます。

Gonocaryum_minus2
葉裏。

Gonocaryum_minus3
果実。確かにこの果実はXanthophyllumではない(はず)。

2016年8月11日 (木)

Cnestis palala (Lour.) Merr.

東南アジアの湿潤な森や道路端に普通に生えているCnestis palalaですが、今回のマレーシアで初めて果実を見ることができました。こんなに立派な果実をつけるとは。

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Cnestis palala (Lour.) Merr., J. Straits Branch Roy. Asiat. Soc. 85: 201 (1922).
Distribution: Cambodia, China, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.


Cnestis_palala
長さ30㎝以上ある複葉。

Cnestis_palala2
葉裏。細かい毛が全面に生えている。

Cnestis_palala3
果実。写真ではサイズは分かりにくいですが、長さ8㎝ほどもあり、ずっしりと重かったです。

2016年8月10日 (水)

Schradera polysperma (Jack) Puff, R.Buchner & Greimler

マレーシアでは科も属も分からない植物にたくさん遭遇。そういうのは聞いたことのない名前の分類群の標本や文献を片っ端から当たっていくしかなく、、、そのうちいつか「おおっ!これはあの時に見た〇〇〇だー!」とばっちり当てはまるものを見つけ、胸のつかえが取れてスッキリする訳です。いやーこれぞ快感。

こちらは倒木の樹幹についていた、現地で「Morinda? (でもMorindaじゃない)」と呼んでいたアカネ科のつる(というよりはScandent epiphytic shrub)。全く分かりませんでしたが、別の目的のためにアカネ科の文献を片っ端から拾っていくと運よく同定することができました。

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Schradera polysperma (Jack) Puff, R.Buchner & Greimler,  Blumea 43: 293 (1998).
Morinda polysperma Jack, Malayan Misc. 1(5): 14 (1820).
Distribution: Indonesia (Sumatra), Malaysia Thailand.

Schradera_polysperma
花や果実がないと思わずGynochthodesとか言ってしまいそう。

Schradera_polysperma2
葉裏はのっぺり。

Schradera_polysperma3
花弁の内側には長い毛がたくさん生えていました。

2016年8月 9日 (火)

Homalium caryophyllaceum Benth.

本日は健康診断。結果を受け取るのはしばらく後になりますが、まあ当人の感覚的には何も大きな問題がないはず。

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Homalium caryophyllaceum Benth., J. Proc. Linn. Soc., Bot. 4: 38 (1860).
Distribution: Cambodia, Indonesia, Malaysia, Thailand, Vietnam.

Homalium_caryophyllaceum
ボルネオの湖をボートに乗って植物探索。水際のヤブでHomaliumが咲いているのを見つけました。

Homalium_caryophyllaceum2
葉裏。葉は結構分厚い。

Homalium_caryophyllaceum3
雄蕊はglandの間から3本ずつ出ていて、合計15本。めしべの先端は4-5本に分かれていました。

Homalium_caryophyllaceum4
自生地の様子。こんな水際にHomaliumが生えているとは。新種!?と思ったけど、あっさり同定されてしまいました。しかも広域分布の種。山地の森林ばっかり行っててはなかなか出会うことのできない種でした。

2016年8月 8日 (月)

Xanthophyllum adenotus Miq.

Xanthoyphllumも最近気になる分類群。いくつか気になっている種があり、まだまだ新知見はいっぱいありそう。そんな彼ら(彼女ら?)を同定するのに役立つ基本文献はこちら。

Meijden, R. van der (1982) Systematics and Evolution of Xanthophyllum (Polygalaceae). Vol. 7, Leiden Botanical Series. E.J. Brill & Leiden University Press, Netherlands.

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Xanthophyllum adenotus Miq., Fl. Ned. Ind., Eerste Bijv. 393 (1861).
Distribution: Indonesia (Sumatra), Malaysia (Borneo).

Xanthophyllum_adenotus
30㎝近い大型の葉を持つXanthophyllum。Sabahから葉が細長くて脈の少ない変種var. lineareが知られているそうですが、こちらはvar. adenotusの方。

Xanthophyllum_adenotus2
葉裏。Diospyrosみたいな脈をしていますが、緑のややジグザグ気味の枝はどうみてもXanthophyllum。

Xanthophyllum_adenotus3
果実序。1個体しか見ていませんが、花序は頂生の種のようです。果実は1㎝。

2016年8月 7日 (日)

Goniothalamus borneensis Mat-Salleh

この土日はずっと先日のマレーシアの植物を調べていました。欧米の主要なハーバリウムでは標本画像を無償公開しており、福岡の自宅にいても東南アジアで出会った植物の名前を調べることが容易にできてしまいます。どんどん便利な世の中に。技術の進歩はすごいですね。

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Goniothalamus borneensis Mat-Salleh, Folia Malaysiana 2: 82 (2001).
Distribution: Indonesia (Kalimantan), Malaysia (Borneo).

Goniothalamus_borneensis
湿地林で出会った6m程の低木。

Goniothalamus_borneensis2
新芽と葉裏。展開した葉はほぼ無毛に。

Goniothalamus_borneensis3
花は10㎝近くあり、森の中で出会うとなかなか見ごたえがある。

Goniothalamus_borneensis4
若い果実。先端はやや長く尖る。

2016年8月 5日 (金)

Callicarpa pentandra Roxb.

成り行きでCallicarpaにも少し興味を持つことになり、森では少し意識して探すようになりました。この仲間はRevisionが出ているので調べるのは割と簡単な部類の方。

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Callicarpa pentandra Roxb., Fl. Ind. 1: 409 (1820).
Distribution: Indonesia, Malaysia, New Guinea, Philippines, Thailand.

Callicarpa_pentandra
Callicarpa longifoliaと同じくらい道路沿いに極普通に生えている種。8m程度の木でした。

Callicarpa_pentandra2
葉はやや薄く、毛がびっしり。

Callicarpa_pentandra4
先終わりに近い花。4数性のものが多いCallicapraですが、本種は5数性。

2016年8月 4日 (木)

Erythroxylum latifolium Burck

日本に戻ってまだ1週間も経っていないけれど、早くもボルネオの森が懐かしい。8月は今のところ海外に行く予定がないので困ったものです。

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Erythroxylum latifolium
Burck, Ann. Jard. Bot. Buitenzorg 11: 192 (1893).
Distribution: Burnei, Indonesia (Sumatra), Malaysia (Sarawak).

Erythroxylum_latifolium
タイプはスマトラ。文献からするとこの種になるのだが、タイプ標本を見ておらず、うーむ。

Erythroxylum_latifolium2
この独特の脈の走り方がErythroxylum。

Erythroxylum_latifolium3
赤い果実。果実柄は他の種に比べるとやや短め。

2016年8月 3日 (水)

Callicarpa havilandii (King & Gamble) H.J.Lam

ボルネオからから戻りました。700種くらいの植物に出会うことができ、いや~楽しかった。花や果実をつけた植物は相変わらず少なかったですが、2年前に訪れたときに比べると少しは植物が分かるようになったかなぁ、という印象。それでも約1割の70種は何の属か全く見当がつきませんでした。もっともっと頑張らねば。

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Callicarpa havilandii (King & Gamble) H.J.Lam, Verben. Malay. Archip. 52 (1919).
Distributoin: Borneo.

Callicarpa_havilandii
サラワク州では丘陵地から山地林にかけても道端にごく普通に生えている。
Callicarpa_havilandii2
葉裏。枝は長めの茶色い毛で覆われる

Callicarpa_havilandii3
果実は紫色ではなく、ピンク色に。

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