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2016年7月

2016年7月12日 (火)

Ficus lamponga Miq.

いよいよ明日からBorneoへ。今から慌てて荷物の準備です。東南アジアに行くときはいつも直前にドタバタ。それではまた。今月末に戻ります。

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Ficus lamponga Miq., Fl. Ned. Ind., Eerste Bijv. 431 (1861).
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Ficus_lamponga
葉は楕円形。

Ficus_lamponga2
東南アジアの中では珍しく低地に生えていても落葉するタイプで、葉質は薄い。

Ficus_lamponga3
果実。葉のついていない古い枝に柄のある果実をたくさんつけます。

2016年7月10日 (日)

Eustigma balansae Oliv.

Eustigma属の植物は、最近ベトナム南部から記載された1種を加え、4種ほどが知られています。

先月訪れたベトナム中北部の1600m付近にはこの木がたくさん生えており、当初は「ワカランノキ(Styracaceaeに似てるけど違う別の科の何か)」と名付けていましたが、数日経って同行していたT君がEustgima balansaeだと気づく。確かに!そして最後の下山する段階で運よく果実を得ることができ、全員が得心したのでした。

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Eustigma balansae Oliv.,Hooker's Icon. Pl. 20: t. 1954 (1891).
Distributoin: China, Laos, Vietnam.

Eustigma_balansae
15m程度の木。やや湿った斜面に多く生えていました。

Eustigma_balansae2
葉裏。葉裏全面に毛が生えているのはE. balansaeだけ。

Eustigma_balansae3
果実もびっちりと毛で覆われている。

2016年7月 9日 (土)

Acanthus ilicifolius L.

今日は久しぶりにのんべんだらりとした一日を過ごしました。ええ、それはもう本当に。3回くらい寝たり起きたりを繰り返し、本を読み耽り、久々にゆっくりと休むことができました。

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Acanthus ilicifolius L., Sp. Pl. 639 (1753).
Distribution: Australia, Cambodia, China, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, New Guinea, Philippines, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Acanthus_ilicifolius
海岸に近い塩生湿地に生えていた1mほどの低木。

Acanthus_ilicifolius2
葉裏。全体無毛であちこちにトゲがあり。Acanthaceaeの植物は苦手科目の一つですが、これだけ特徴のある植物だったら間違いありません。

Acanthus_ilicifolius3
果実。群落の中にはポツポツときれいな青紫色の花が咲いていたのですが、道からすぐ近づけるところには花が見当たらず、手にすることができませんでした。残念。

2016年7月 8日 (金)

Mitrephora winitii Craib

今週もあっという間の一週間でした。来週の13日から月末までボルネオに出かけてきます。色々やりたかったことができていない。来週初めの2日間で終わるだろうか。

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Mitrephora winitii Craib,  Bull. Misc. Inform. Kew 1922: 227 (1922).
Distribution: Thailand.

Mitrephora_winitii
先日のRinorea virgataと一緒にやや乾燥する常緑樹林内(少し岩場)に生えていたMitrephora。

Mitrephora_winitii2
葉裏には全面に毛が生えている。

Mitrephora_winitii3
これまで見たMitrephoraの中で一番花サイズが大きく、大人の手のひら程。

Mitrephora_winitii4
花を横から見たところ。Annonaceaeは面白い構造のものが多いですね。

2016年7月 7日 (木)

Microcos sinuata Burret

今日もあっという間に一日が終わってしまいました。気が付けば今日は七夕。これからもずっとたくさんの植物に出会えますように。

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Microcos sinuata Burret, Notizbl. Bot. Gart. Berlin-Dahlem 9: 735 (1926).
Distribution: Cambodia, India, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Microcos_sinuata
河川沿いの、増水すると冠水する開けた岩場に生えていた、小型の可愛らしいMirocos。

Microcos_sinuata2
葉は5㎝にも満たない。

Microcos_sinuata3
花も小型でまばらに咲いていました。

2016年7月 6日 (水)

Dipentodon sinicus Dunn

約1年半前にPerrottetia alpestris (Blume) Loes.を紹介した際、本種はDipentodontaceaeという聞いたこともない科に属していると述べました。そして、ついに、前々回のベトナム北部の森でDipentodon属の植物に巡り合いました。

といっても、フィールドではDipentodon属の植物なんて微塵も気づかず、花序がumbelleとなるHomaliumの新種だ!とすっかり勘違い。意気揚々とたくさん写真を撮影したものの、帰国して調べた結果、あえなく撃沈してしまいました・・・。

それでもまだまだ分からない植物がいっぱいというのは嬉しい限り。もっともっとたくさんの植物に出会えるよう、精進します。

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Dipentodon sinicus
Dunn, Bull. Misc. Inform. Kew 1911: 311 (1911).
Distribution: China, Myanmar, Vietnam.

Dipentodon_sinicus
標高1400-2200mの沢沿いにたくさん生えていました。

Dipentodon_sinicus2
葉裏。葉は一見、glandのないPrunusの葉、あるいはIlexにそっくり。

Dipentodon_sinicus3
花序。この花ひとつひとつを見てみるとHomaliumに見えてきませんか?

2016年7月 5日 (火)

Rinorea virgata (Thwaites) Kuntze

遭遇頻度はあまり高くないけれど、東南アジアで出会ったスミレ科のRinoreaも何だかんだで10種くらいになりました。1mに満たないshrubから8mにもなるtreeまで、様々に分化しています。まだ同定に至ってないものもいくつかあり、新種っぽいものもあり、、、もう少し真面目に頑張らないと。

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Rinorea virgata (Thwaites) Kuntze, Revis. Gen. Pl. 1: 42 (1891).
Distribution: China, Laos, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Rinorea_virgata
やや乾燥する藪や林縁のようなところに生えていた、葉は長さ3-4㎝と小型のRinorea。
広域に分布しているようですが、ミャンマーで初めて出会いました。

Rinorea_virgata2
葉裏と、腋生の花、そして果実。

Rinorea_virgataw
おまけで果実の写真をもう一枚。

2016年7月 3日 (日)

Vitex pinnata L.

今日はLysimachiaの絵を描いて過ごしました。他人からの依頼なので正直、あまり乗り気ではなかったのですが(何だか面倒で、、、)、しかし夜になってようやく気を取り直し、下絵をささっと完了。明日清書して完成です。

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Vitex pinnata L., Sp. Pl. 638 (1753).
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Laos, Malaysia,  myanmar,Thailand, Vietnam.

Vitex_pinnata
低地のやや乾燥した季節林~常緑林まで結構幅広く生えているVitexの仲間。

Vitex_pinnata2
葉裏は細かい毛がびっしり。

Vitex_pinnata3
花のアップ。何かこういう顔をしたキャラクターがどこかにいそう。

Vitex_pinnata4
花を横から見たところ。確かにシソ科っぽい花の形をしています。

2016年7月 2日 (土)

Elaeocarpus hainanensis Oliv.

あーつーいー。福岡はすっかり夏に突入。同じく暑い状況なら早く東南アジアに行きたい。

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Elaeocarpus hainanensis Oliv., Hooker's Icon. Pl. 25: t. 2462 (1896).
Distribution: China, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Elaeocarpus_hainanensis
標本でパッと見る限り、Elaeocarpus grandiflorus Sm. と花序のbracteoleが違うだけで、本当に別種なのかどうかいまいちよく分からなかったけれど、生品を初めてみて納得。雰囲気が全然違っていました。

Elaeocarpus_hainanensis2
葉裏。

Elaeocarpus_hainanensis3
このbracteoleが分かりやすい特徴。Elaeocarpusの中でもかなり大型の花なので見ごたえがあります。

Elaeocarpus_hainanensis4
雄蕊の先端は著しく伸びます。

2016年7月 1日 (金)

Aphananthe cuspidata (Blume) Planch.

今年に入ってたくさんの植物に出会ったものの、同定に割く時間が思うようにとれず、種名まで分かった植物はなかなか増えず。東南アジアあちこち行っても、想像していたよりはずっと同じ植物に出会わないものです。

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Aphananthe cuspidata (Blume) Planch.,  Prodr. 17: 209 (1873).
Distribution: Buthan, China, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Aphananthe_cuspidata
本種は広域分布種のようですが、見かけたのはまだ2ヶ国3回のみ。

Aphananthe_cuspidata2
葉裏。テカテカで主脈と側脈は裏面に凸。

Aphananthe_cuspidata3
果実の先端は長く嘴状に伸びる。

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