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2015年11月

2015年11月30日 (月)

Lyonia ovalifolia (Wall.) Drude

広義のネジキ。広域分布種で変異が大きく、いくつかの変種で分けられてたりしています。

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Lyonia ovalifolia (Wall.) Drude, Nat. Pflanzenfam. 4(1): 44 1889.
Distribution: Bangladesh, Bhutan, Cambodia, China, India, Japan, Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, Pakistan, Sikkim, Thailand, Vietnam.

Lyonia_ovalifolia
東南アジアでは標高の高いところ、特に貧栄養の砂岩の台地上などに点々と出現します。

Lyonia_ovalifolia2
フラッシュのたきすぎで色とびしました・・・。

Lyonia_ovalifolia3
確かに花はネジキにそっくり。

Lyonia_ovalifolia4
さく果。これもいまいちフォーカスが甘い。

2015年11月29日 (日)

Prunus wallichii Steud.

Prunusは分類がまだすっきりしないところがあるので掲載するのを避けていた分類群のひとつですが、インターネットで画像を探しても何だかこれはというものが出てこないので、一石を投じる意味でこの名前の下に掲載しておきます。

Laurocerasus wallichii (Steud.) Browicz.として、熱帯に生える常緑性の種を別属として扱う考えもあったり、また、中国ではこの種はLaurocerasus undulata (Buchanan-Hamilton ex D. Don) M. Roemer,として呼ばれているようです、おそらく。

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Prunus wallichii Steud., Nomencl. Bot.  [Steudel], ed. 2. ii. 404 (1841).
Distribution: China, India, Indonesia (Sumatra), Laos, Malaysia (Peninsula), Myanmar, Nepal, Thailand, Vietnam.

Prunus_wallichii
こちらはタイの南部の沢沿いにて。広域分布種であり、結構あちこちで見かけます。

Prunus_wallichii2
葉が薄く、葉脈が上の脈とよく結合し、(生葉では分かりにくいですが)Aporosa wallichiiのようにglandがあるのが特徴。

Prunus_wallichii3
花はリンボクなど常緑性のサクラに似ていて、確かに属を分けたくなる気持ちは分かります。

2015年11月28日 (土)

Gardenia sootepensis Hutch.

今日は日曜大工に取り組むなど、久々に?のゆっくりとした休日を過ごすことができました。

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Gardenia sootepensis Hutch., Bull. Misc. Inform. Kew 1911: 392 1911.
Distribution: Cambodia, China, Laos, Thailand.

Gardenia_sootepensis
やや乾燥気味のところに生えているGardenia。

Gardenia_sootepensis2
葉は触るとザラザラ。

Gardenia_sootepensis3
果実は長楕円形でわずかに5、6稜があります。

2015年11月27日 (金)

Harrisonia perforata (Blanco) Merr.

ようやく一週間が終了。先月に職場が移転し、自転車+バス通勤になりました。片道約1時間半の通勤はなかなかしんどいものがあり、おかげで金曜日をより嬉しく迎えることができるようになりました。土日でしっかり英気を養い、来週からまた頑張ります。

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Harrisonia perforata (Blanco) Merr.,  Philipp. J. Sci., C 7: 236 (1912).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Philippines, Thailand, Vietnam.

Harrisonia_perforata
低地のやや乾燥気味のところから湿り気のある林縁まで広く分布。

Harrisonia_perforata2
確かにミカン科っぽい葉をしている。小葉の数は生育段階でもかなり変化してしまう。

Harrisonia_perforata3
少し色づき始めた果実。

2015年11月26日 (木)

Viburnum punctatum Buch.-Ham. ex D. Don

Viburnum cylindricum Buch.-Ham. ex D. Donに次いで、2種目となるガマズミ。これもこの種でいいんじゃないでしょうか。

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Viburnum punctatum Buch.-Ham. ex D. Don, Prodr. Fl. Nepal. 142 (1825).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, N Myanmar, Nepal, Thailand, Vietnam.

Vibrunum_punctatum
中標高域の沢沿いでみつけたガマズミ。

Vibrunum_punctatum2
乾かすとpunctate(小さな斑点があるさま)となります。

Vibrunum_punctatum3
花は白色で芳香があり。

Vibrunum_punctatum4
この扁平な果実はViburnumそのものですね。

2015年11月25日 (水)

Illicium parvifolium Merr.

これといった特徴がないのでいったい何種存在しているのか、実態の掴めないIllicium。その中でもベトナム中部に分布するこの種は葉だけでも同定できるほど異彩を放っていました。

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Illicium parvifolium Merr.,  J. Arnold Arbor. 19(1): 27 (1938).
Distribution: Vietnam.

Illicium_parvifolium
名前の通り、インドシナのIlliciumの中で葉はかなり小型で可愛らしいIllicium。

Illicium_parvifolium2
葉はelliptic to obovate-elliptic

Illicium_parvifolium3
花も小型でまるっこい。

Illicium_parvifolium4
でも果実はあまり丸くありませんでした。

2015年11月24日 (火)

Cratoxylum cochinchinense (Lour.) Blume

東南アジアに広く分布し、二次林などに多いオトギリソウ科 Cratoxylum属の植物。全部で約6種あるそうですが、まだ3種しか出会ったことがありません。

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Cratoxylum cochinchinense (Lour.) Blume,  Ann. Mus. Bot. Lugduno-Batavi 2: 17 (1856).
Distribution: China, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Philippines, Thailand, Vietnam.

Cratoxylum_cochinchinense
ほっそりとした枝で

Cratoxylum_cochinchinense2
葉や枝は無毛。

Cratoxylum_cochinchinense3
花は赤色系。ガクが果実の上の方まで覆いかぶさっているのも、本種の重要な識別ポイントになります。

2015年11月23日 (月)

Adinandra hongiaoensis H.T.Son & L.V.Dung

昨年記載されたAdinandra。最近記載された種はインターネットですぐに調べられるから同定が楽でいいですね。

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Adinandra hongiaoensis H.T.Son & L.V.Dung, J. Jpn. Bot.  89 : 333 (2014)
Distribution: Vietnam.

Adinandra_hongiaoensis
葉は長さ30㎝以上と超大型のAdinandra。雨の降る中、山小屋の軒先で何とか撮影。

Adinandra_hongiaoensis2
葉裏。側脈は数多く、細かく網目状の脈もびっちり。

Adinandra_hongiaoensis3_2
花はずんぐり。次の2月に再訪する予定なので、咲いている姿に出会えるだろうか。

2015年11月22日 (日)

Mucuna gigantea (Willd.) DC.

現在手持ちのMucunaはひとまずこれで最後。また別の種の同定が進んだら、そして新しい種を見つけたら改めて紹介することにします。

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Mucuna gigantea (Willd.) DC., Prodr.  2: 405  (1825). 
Distribution: China, India, Malaysia, Thailand, Vietnam.

Mucuna_gigantea
Mucunaの中ではほっそりとした葉を持つ美麗種。しかも花は白花。

Mucuna_gigantea2
葉裏は無毛。

Mucuna_gigantea3
Mucuna giganteaは本来花柄がもっと長い種なのですが、この個体は短い。まだ咲く前だからなのか、実はよく似た別種だからなのか?

2015年11月21日 (土)

Mucuna pruriens (L.) DC.

東南アジアに限らず世界中の熱帯に広く分布(あるいは栽培)されているMucunaの代表種。

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Mucuna pruriens (L.) DC., Prodr.  2: 405.  (1825). 
Distribution: widely distributed in tropic area in the world.

Mucuna_pruriens
葉は・・・あまり特徴のない、どこにでもありそうないわゆるマメ科の葉っぱ。

Mucuna_pruriens2
葉裏はやや白っぽい。

Mucuna_pruriens3
見るからに悪そうな痛々しい毛で覆われている。興味のある方は是非刺されてみてください。

2015年11月20日 (金)

Bauhinia clemensiorum Merr.

Bauhiniaシリーズ。東南アジアでは多様で20種くらい見たでしょうか。まだ2種しか紹介していないので、ネタが思いつかないときにぼちぼちとアップしていきます。

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Bauhinia clemensiorum Merr.,  J. Arnold Arbor. xxiii. 171 (1942).
Distribution: Vietnam.

Bauhinia_clemensiorum
ベトナム中部の道端には普通に生えていたBauhinia。しかしそれ以外の地域では出会わない。Bauhiniaは広域分布種が一般的だが、地域固有種も意外と多いのかも。

Bauhinia_clemensiorum2
枝や葉裏、巻きひげには細かい毛がびっしりと生えています。

Bauhinia_clemensiorum3

2cm以上ある長ーい長ーいhypanthiumが本種の特徴。

2015年11月19日 (木)

Styrax argentifolius H.L. Li

Mucunaの仲間シリーズは写真がすぐ出てこないので小休止。ベトナム中部でみつけたこの植物。葉っぱだけみても何の仲間か分かりませんでしたが、果実を見つけて、なるほど!とひとりごちたのでした。

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Styrax argentifolius H.L. Li, J. Arnold Arbor. 24(3): 371 (1943).
Distribution: China, Vietnam.

Styrax_argentifolius
熱帯でもぽつぽつと出てくるStyraxですが、常緑で葉の厚いこの種はなかなか類を見ないタイプで衝撃的でした。

Styrax_argentifolius2
葉裏は銀色(なのでargentifoliusという種小名)。葉先と葉裏だけみるとグミの仲間にしか見えない。

Styrax_argentifolius3
この果実序と果実を見て「ああ、Styraxか~」と納得。

Styrax_argentifolius4
果実の断面も確かにエゴノキの果実をを割ったときのよう。

2015年11月18日 (水)

Mucuna marocarpa Wall.

日本のウジルカンダと同種とされている広域分布種のMucuna macrocarpa。葉はMucunaそのものに見えますが、下の果実を見るとMucunaも多様に種分化していることがわかります。

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Mucuna marocarpa Wall., Numer. List [Wallich] n. 5618. 1831-32; et Pl. As. Rar. i. 41. t. 47.
Distribution; Bhutan, China, India, Japan, Laos, Myanmar, Nepal, Thai­land, Vietnam.

Mucuna_marocarpa
こちらはタイの山の中で見かけたもの。

Mucuna_marocarpa2
葉裏はややウラジロ。

Mucuna_marocarpa3
花は幹生。果実が完熟する前に動物によってほとんど食い荒らされていたようでした。

Mucuna_marocarpa4
落ちていた豆の莢と岩の隙間に残っていた種子。

2015年11月17日 (火)

Mucuna cochinchinensis (Lour.) Chev.

昨日のMucunaに続き、比較しやすいように今日もMucunaを1種。

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Mucuna cochinchinensis (Lour.) A. Chev., Bull. Agric. Inst. Sc. Saigon 1919, i. 91 (1919).
Distribution: Vietnam+? (すみません、文献が確認できませんでした。)

Mucuna_cochinchinensis_lour_chev
道端のフェンスをよじ登っていました。

Mucuna_cochinchinensis_2
葉裏。細かい毛が全面に生えています。

Mucuna_cochinchinensis3
Mucunaに多くの種にみられる、黒紫色の花。日本だとウジルカンダが有名です。

2015年11月16日 (月)

Mucuna interrupta Gagnep.

長らく無断でご無沙汰しており、申し訳ありませんでした。約1ヶ月間、海外に出かけていました。先週末に無事帰国しましたので、再開します!

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Mucuna interrupta Gagnep., Notul. Syst. (Paris) 3: 26 (1914).
Distribution: Cambodia, China, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Mucuna_interrupta
カンボジアの林道で、夕日に照らされたMucunaを見つけました。なかなかごっつい果実の種類。

Mucuna_interrupta2
葉裏は無毛。

Mucuna_interrupta3
細くて硬質の毛は触ると容易に皮膚に刺さり、恐ろしく大変な目に。

Mucuna_interrupta4
毛が刺さらないように果実を割るのは苦労しましたが、中には大きな種子が3つほど入っていました。

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