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2015年5月

2015年5月19日 (火)

Lithocarpus leiophyllus A.Camus

明日から6月下旬までベトナムとタイに出かけてきます。4月はどこにも海外のフィールドに行かなかったので、久しぶりの熱帯が楽しみです。たくさんの新しい植物に出会えますように。

しばらく更新は滞りがちになりますが、ご容赦ください。

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Lithocarpus leiophyllus A.Camus, Notul. Syst. (Paris) 6: 181 (1938).
Distribution: Cambodia, Vietnam.

Lithocarpus_leiophyllus


まだほとんど紹介していませんが、東南アジアにもかなりのブナ科植物が分布しています。本種もCastanopsis pierreiと同様、ベトナム南部~カンボジアに分布する種類。標高1000mの森にたくさん生えていました。

Lithocarpus_leiophyllus2
葉裏は金白色とも銀白色とも言い切れない、何とも微妙な色合い。

2015年5月18日 (月)

Euphorbia ridleyi Croizat

実に多様なEuphorbia属の植物。本ブログではこれまでに2種紹介しているので、これで3種目。E. antiquorumなんて約5年ぶりの登場です。

Euphorbia antiquorum L.
Euphorbia heterophylla L.

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Euphorbia ridleyi Croizat,  Gard. Bull. Straits Settlem. 9: 147 (1937).
Distribution: Malaysia, Thailand (Peninsula).

Euphorbia_ridleyi
草丈は40㎝ほど。沢沿いの斜面に生えていました。

Euphorbia_ridleyi2
葉裏と果実。全体に無毛で茎はのっぺり。

Euphorbia_ridleyi3
花のアップ。柱頭が3つに分かれているのが分かります。

2015年5月17日 (日)

Schefflera elliptica (Blume) Harms

Araliaceaeを紹介していなかったようなので、広域分布するScheffleraの仲間をとりあえずひとつ掲載しておきます。東南アジアでは幅広い環境で、よく着生状態で育っているのを目にします。

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Schefflera elliptica (Blume) Harms, Nat. Pflanzenfam. 3(8): 39 1894.
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Thailand, Vietnam.

Schefflera_elliptica
小葉はだいたい5~7枚。

Schefflera_elliptica2
葉裏。こののっぺり感。

Schefflera_elliptica3
花序の様子。UmbelがいっぱいついているPanicle。記憶が定かではありませんが、花はいい匂いがした気がします。

2015年5月16日 (土)

Syzygium formosum (Wall.) Masam.

今日もSyzygiumを1つ。大形のSyzygiumでいろいろ迷った末、エイヤっ!とこの種に同定しました。

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Syzygium formosum (Wall.) Masam., Enum. Phan. Born. 528 (1942),
Eugenia formosa Wall. Pl. Asiat. Rar. 2: 6 (1830).
Distribution: Bangladesh, Cambodia, India, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Syzygium_formosum
沢沿いや湿り気のある林に生えるSyzygium。

Syzygium_formosum2
葉裏。葉の基部はcordateで、側脈は割と粗く、葉柄はほとんどありません。

Syzygium_formosum3
花は葉の落ちた古い枝に。formosa(美しい)という意味の種小名、名前に違わずSyzygiumoの中でも花サイズは大きく(葯も入れると4㎝近く)見応えがあります。かなり多型的で、同じ地域でも葉の幅がずっと狭く、花柄もずっと長い個体も。

2015年5月15日 (金)

Syzygium bokorense W. K. Soh & J.Parn.

東南アジアではとっても種類の多いSyzygium。どこにでも出てきて熱帯林の主要な構成要素のひとつとなっています。

種類が多くて同定はなかなか大変ですが、ずーっと頑張っていると葉っぱだけの状態でもかなり同定できてしまいます。とはいえ、ここで葉っぱだけ紹介してもしょうがないので、花や果実の写真のあるものをちらほらと掲載していきましょう。

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Syzygium bokorense W. K. Soh & J.Parn., Kew Bull. 66(4): 557 (2012).
Distribution: Cambodia (endemic).

Syzygium_bokorense_2
現地ではごく普通に生えているのですが、記載されたのはごく最近。

Syzygium_bokorense2_2
葉裏。葉の基部がcordateするところと、側脈が細かいところ、網目状の三次脈もはっきり見えるところなどが特徴です。

Syzygium_bokorense3_2
花の様子。Syzygiumの花はこの突き出したたくさんの雄蕊が特徴です。

2015年5月14日 (木)

Nepenthes inermis Danser

今日はウツボカズラを一種。私が適当なコメントをするより、WikipediaのNepenthes inermisの頁を読んだ方が断然勉強になります。

以下の写真はそのページにも登場するMount Gadutで撮影したもの。

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Nepenthes inermis Danser,  Bull. Jard. Bot. Buitenzorg III, 9: 312 (1928).
Distribution: Indonesia (Sumatra).

Nepenthes_inermis
標高1800m付近のべちゃべちゃした明るい林にて。

Nepenthes_inermis2
葉先から伸びる捕虫葉、改めてみると変な植物です。

Nepenthes_inermis3
花序はよくあるNepenthesに比べて結構短い。

2015年5月13日 (水)

Picrasma javanica Blume

今日はPicrasma javanica。タイで最初に覚えたPicrasma属の植物ですが、日本ではニガキ Picrasma quassioides (D.Don) Benn. がこの属の植物と知り、びっくりでした。

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Picrasma javanica Blume,  Bijdr. Fl. Ned. Ind. 5: 248 (1825).
Distribution: India, Indonesia Malaysia (Peninsula), Myanmar,  Thailand, Vietnam

Picrasma_javanica
複葉で、節間は長い。

Picrasma_javanica2
これだけ見るとちょっとConnaraceaeっぽい。

Picrasma_javanica3
花序はガクが大きく、果実を半分ほど覆う形。長く垂れ下がる花序も特徴的です。

2015年5月12日 (火)

Claoxylon indicum (Reinw. ex Blume) Hassk.

小笠原固有種で絶滅危惧種のセキモンノキ、名前は有名なので知っていましたが、まさかClaoxylon属の植物だったとは!東南アジアではC. indicumは割と普通に生えている種類なので、先日そのことを知り、とてもびっくりでした。

まだ小笠原に入ったことないので、一度は行ってセキモンノキの実物を見て納得してみたいものです。

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Claoxylon indicum (Reinw. ex Blume) Hassk., Cat. Hort. Bot. Bogor. 235 (1844).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Malaysia, New Guinea, Thailand, Vietnam.

Craoxylum_javanicum
葉は20㎝近くあり、結構大型の植物。

Craoxylum_javanicum2
葉裏。全体的に白い微毛が生えています。

Craoxylum_javanicum3
果実。雄株と雌株があり、こちらは雌株の花序。

2015年5月11日 (月)

Diospyros malabarica (Desr.) Kostel.

昨日のおかげで今日は全身筋肉痛。

今日は、東南アジアに植物を探しに行くための仕込みで一日が終わってしまいました・・・。それでもまだ全然終わってないけれど。あちこちに行こうと思うとそれぞれの国の法律に従って色々と準備する必要があり、結構大変。早く森に入りたーい。

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Diospyros malabarica (Desr.) Kostel., Allg. Med.-Pharm. Fl. 3: 1099 (1834).
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Thailand.

Diospyros_martabanica
川沿いの斜面に生えていた葉が長方形気味のDiospyros。

Diospyros_martabanica2
葉裏は細かい網状脈。

Diospyros_martabanica3
ガクが反り返らないタイプを var. siamensis (Hochr.) Phengklai, Thai Forest Bull., Bot. 11: 46 (1978) と分ける見解もあります。この写真の個体はやや反り返っているのでvar. malabaricaで良いのではないでしょうか。

2015年5月 9日 (土)

Argyreia longipes (Gagnep.) Traiperm & Staples

カンボジアの1000m付近でたくさん生えていたヒルガオ科の一種。この属も東南アジアではかなり多様に分化して広く分布しています。

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Argyreia longipes (Gagnep.) Traiperm & Staples, Adansonia 35(2): 361 (2013).
Erycibe longipes Gagnep., Notul. Syst. (Paris) 3: 140 (1915).
Distribution: Cambodia, Thailand, Vietnam.

Argyreia_longipes
2012年にこの植物を見つけてErycibe longipes とまでは同定し、でもErycibeではないのでこれは属の組換えが必要なのでは・・・と、そのまま放置していたところ、2013年になってTraiperm & StaplesによってArgyreiaとしての組換え名が発表されたのでした。

これにて労せずArgyreiaとしての名前が使えるように!Gagnepainが1915年にErycibeと記載してから約100年ぶりの属の組換え。同定も一件落着でめでたしめでたし。

Argyreia_longipes2
葉裏。側脈は3-5対と少なく、無毛。

Argyreia_longipes5
内側の中心部は濃い紅紫色。周辺部は薄く紅色が広がっています。

Argyreia_longipes3
花を横から見たところ。外側の一部には茶色の毛が生えていて何だか面白い。

Argyreia_longipes4
果実も紅紫色に熟していくようです。

2015年5月 8日 (金)

Diospyros elephasii Lecomte

Diospyrosは一般的に広域分布種が多いようですが、ローカルな固有種というのもちらほらあります。

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Diospyros elephasii Lecomte, Notul. Syst. (Paris) 4: 113 (1928).
Distribution: Cambodia (endemic).

Diospyros_elephasii
カンボジアの標高1000mほどの湿り気の多い山地林に生育。

Diospyros_elephasii2
葉裏の脈。新しい葉なので網状の三次脈がよく見える。

Diospyros_elephasii3
果実だけ見てもすぐにカキとは思えないほど、ヘタは小さい。

2015年5月 7日 (木)

2015年の田植え完了

たまには東南アジアの植物をお休みして田舎の写真でも。

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Rice_field
おかげさまで祖父母の家の今年の田植えも無事終了。1年ぶりの田植えで腰がすっかり痛くなり、前日までの睡眠不足も相俟って、田植えの翌日はほとんど布団の上で過ごしてしまいました・・・。

Tubame
つばめのつがいが玄関先の梁に巣をかけていました。田んぼの土手を往復し、泥や枯れ草をせっせと運んでとっても忙しそう。しかしここは例年アオダイショウにアタックされてしまう場所・・・今年は無事にひなが巣立ちますように。

Neko
祖母にしかなついていないネコ。今回も触れませんでした。しくしく。

2015年5月 1日 (金)

Diospyros montana Roxb.

明日から田植えのてごをするため帰省します。帰省先は田舎につきネットにおそらく繋がらず、更新がしばらく途絶えてしまうことをお許しください。

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Diospyros montana Roxb., Pl. Coromandel 1: 37 (1795).
Distribution: Australia, Cambodia, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Diospyros_montanum
葉の基部がcordateで、ウマノスズクサのような葉っぱをしたDiospyros。

Diospyros_montanum2
葉質は薄く、写真右下のように短枝がトゲ状になるのも特徴。短いながらもしっかりとした硬い枝なので不用意に手にすると結構痛かっ・・・た。

Diospyros_montanum3
若い果実。乾くと真っ黒になります。

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