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2015年4月

2015年4月30日 (木)

Diospyros discocalyx Merr.

まだまだ続くよDiospyrosの仲間たち。今日もカキらしくないカキを1種紹介。

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Diospyros discocalyx Merr., Univ. Calif. Publ. Bot. 1929. 15: 245 (1929).
Distribution: Malaysia (Borneo), Thailand.

Diospyros_disocalyx
30mを超える大木になるDiospyros。ボルネオでは50mにも達するらしい。

Diospyros_disocalyx2
葉の基部がattenuateとなり、ループする側脈と細かい三次脈が特徴的。

Diospyros_disocalyx3
こちらは果実。ガクは切れ込みがなく、カップ状。葉っぱはカキなのに、ここまでくるとカキの果実に全く見えない!! 帽子をかぶって見えるそのお姿に脱帽です!

2015年4月29日 (水)

Diospyros dasyphylla Kurz

今日もカキを1種。これまでに出会ったDiospyrosの仲間、見直してみると意外と花や果実を拝めているものが結構ありました。

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Diospyros dasyphylla Kurz, J. Asiat. Soc. Bengal, Pt. 2, Nat. Hist. 40(1): 71. (1871).
Distribution: India, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Diospyros_dasyphylla
枝や葉にも毛が生え、葉の基部が少しcordate気味になる点はDiospyros apiculata Hiern (= Synonym, Diospyros tamirensis Lecomte)に似ていますが、本種の方が葉がより細長く、側脈数も多いです。

Diospyros_dasyphylla2
葉裏。脈ははしご状が目立つ網状脈。

Diospyros_dasyphylla3
若い果実。全体に短毛がたくさん生えています。

Diospyros_dasyphylla4
果実を上から見たところ。ヘタは小さく可愛らしい。

2015年4月28日 (火)

Diospyros pilosula (A.DC.) Wall. ex Hiern

そういえばこんなDiospyrosもタイで見ていました。あまりに形が違うため、当初はGunisanthusという別属で記載されていた模様。

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Diospyros pilosula (A.DC.) Wall. ex Hiern, Trans. Cambridge Philos. Soc. 12: 188 (1873).
Gunisanthus pilosulus A.DC., Prodr. [A. P. de Candolle] 8: 220 (1844).
Distribution: India, Malaysia (Peninsula), Myanmar, Thailand, Vietnam.

Diospyros_pilosula
これも唸らずにはいられなかったカキ。嬉しくてたくさん写真を撮りました。

Diospyros_pilosula2
葉裏。葉脈は細かく網目状となり、乾くと両面ともに浮き上がってやや明瞭に見えます。また、この写真では分かりにくいですが、葉裏の中脈上には軟毛がたくさん生えています。

Diospyros_pilosula3
果実。全体に軟毛が生え、何ともへんちくりんな形。ガクは花時から細長いそうで、こちらもかなり特徴的。

2015年4月27日 (月)

Garuga pinnata Roxb.

土日は久々に久住に出かけ、スミレを追いかけていました。10数年前から春になると久住阿蘇を散策というか徘徊していますが、いやはやどこも懐かしい。10年前から同じところで生き続けているスミレ、消失してしまったスミレ、悲喜交々です。

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Garuga pinnata Roxb., Hort. Bengal. 33; Pl. Corom. iii. 5. t. 208 (1811).
Distribution: Bangladesh, Cambodia, China, India, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Garuga_pinnata
葉は奇数羽状複葉。ちょっと山手の二次林や石灰岩地などに多くみられる普通種。分布域もインドから中国まで幅広いです。

Garuga_pinnata2
葉裏。ちょっとピンボケで見にくいですが、葉裏や軸には柔らかい毛が生えています。

Garuga_pinnata3
果実。Phyllanthus embricaみたいで何だか美味しそ・・・う?

2015年4月24日 (金)

Diospyros sp. @Borneo

同定はまだ出来ていませんが、ボルネオで見つけたこちらのカキもとても印象深いカキだったので、掲載しておきましょう。種名と分布が分かり次第更新します。

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Diospyros sp.
Distribution: Malaysia (Borneo) + ?

Diospyros_sp
花の咲いている枝。

Diospyros_sp2
葉はほぼ無毛。若枝には細かい毛が生えています。Diospyros elephasiiにも似ている、なんだかどこにでもありそうなカキの葉。

Diospyros_sp4_2
花は腋生で割と小型。

Diospyros_sp3
こちらが果実。ヘタが小さく、そして何より細長い。この特徴的な果実なら・・・と、すぐに同定できるかと思いきや、意外にもBorneoにはこの手のカキが何種かあり、まだ種名を知るに至っていません。

2015年4月23日 (木)

Diospyros glandulosa Lace

タイに生えるDiospyrosの中で、一番日本のカキノキに近いDiospyrosはこちら。

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Diospyros glandulosa Lace, Bull. Misc. Inform. Kew 1915: 349 (1915).
Distribution: India, Laos, Myanmar, Thailand.

Diospyros_glanurosa
落葉性で、確かに雰囲気はそっくり。

Diospyros_glanurosa2
葉裏は三次脈も浮き出て、枝や葉裏に全面に細かい毛が生えています。

Diospyros_glanurosa3
ガクは大きく発達し、果実全体に渡って微毛が生えています。

Diospyros_glanurosa4
樹皮が割れる様子もそっくり。

2015年4月22日 (水)

Diospyros cauliflora Blume

今日はこれまで出会ったDiospyrosの中で衝撃度No. 1に見事ランクインしたカキを紹介。

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Diospyros cauliflora Blume, Bijdr. Fl. Ned. Ind. 13: 668 (1826).
Distribtuion: Cambodia?, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Philippines, Thailand, Vietnam.

Diospyros_cauliflora
ちょっとピンボケ。葉は細長い。

Diospyros_cauliflora2
葉裏。まあ葉っぱはそんなに変哲もない普通のカキですが・・・

Diospyros_cauliflora3
果実は幹生。 そんなカキがあったとは! 幹からカキですよ、幹から!! こりゃすげぇ

2015年4月21日 (火)

Diospyros wallichii King & Gamble

今週はDiospyros縛り。ということで実に多様なDiospyrosの仲間を紹介していきます。

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Diospyros wallichii King & Gamble, Bull. Herb. Boissier Ser. II. 5: 429 (1905)
Distribution: India, Indonesia (Sumatra), Malaysia, Myanmar, Thailand.

Diospyros_wallichii
葉はだいたい25cm以上と大きい。

Diospyros_wallichii2
葉裏は白っぽい。脈は目立つけど割とのっぺり。

Diospyros_wallichii3
若い果実。この厚ぼったいガクと果実にびっしりと生える茶色の毛が特徴です。

2015年4月20日 (月)

Diospyros mollis Griff.

相変わらず思い付きでランダム掲載していますが、今週は私の好きな分類群のひとつ、Diospyrosを紹介していきましょう。

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Diospyros mollis Griff., Journ. Agr. Hort. Soc. Ind. 3: 145 (1844).
Distribution: Cambodia, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Diospyros_mollis
東北タイの乾燥季節林で普通に生えていたカキ属の一種。枝が黒ずむ点、葉表面のやや濃い緑色、葉脈の黄色っぽさ、そしてこの側脈の走り方が東南アジアに共通するカキ属の特徴。他にも「カキっぽい独特の枝の展開の仕方」や「AnnonaceaeっぽいけどAnnonaceaeじゃない植物」と言葉では簡単に言い表せない微妙なところが見分けるポイント。

Diospyros_mollis2
側脈の角度と途中で二股に分かれている様子に注目です。

Diospyros_mollis3
果実。乾燥すると真っ黒に。

2015年4月19日 (日)

Aporosa microstachya (Tul.) Müll.Arg.

4月に入ってからしばらくは、苦手科目としていたAporosaを勉強していました。Aporosa属はインド~中国~東南アジア~ニューギニアまで、約82種が記載されているようです。そのうち、私が見たのはまだ20種未満。まだまだ道のりは遠いです。

このブログでは以前にカンボジアで見た Aporosa tetrapleura Hance を紹介していたのでこれが2種目。

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Aporosa microstachya (Tul.) Müll.Arg., Prodr. [A. P. de Candolle] 15(2.2): 474 (1866).
Scepa microstachya Tul., Ann. Sci. Nat., Bot. sér. 3, 15: 256 (1851).

Aporosa_microstachya
タイ南部でA. microstachyaと呼ばれているタイプ。川沿いに生え、3-5mの低木でした。

Aporosa_microstachya2
葉裏は意外とテカテカ。枝は細く、わずかにジグザグ気味。

Aporosa_microstachya3
雌花序と若い果実。花序は短く、果実、柱頭に毛が生えているのがわかります。

2015年4月18日 (土)

Diospyros rubra Lecomte

今日は久々に自宅でゆっくりと過ごしました。しっかり充電して来週からまた全力で頑張りましょう。

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Diospyros rubra Lecomte, Notul. Syst. (Paris) 4: 100 (1928).
Distribution: Cambodia, China, Thailand, Vietnam.

Diospyros_rubra
赤い果実が印象的なDiospyros rubra。種小名は「赤」を意味し、ようやく果実を見て確かに!と納得。

Diospyros_rubra2
葉裏。あまり特徴のない、そもそもこれだけ見てもあまりカキにも見えないような葉をしています。

Diospyros_rubra3
赤い果実も特徴的ですが、ガクに茶色の毛が密に生えている点もお見逃しなく。

2015年4月17日 (金)

Millettia cochinchinensis Gagnep.

正直なところ種同定には自信がないですが、ベトナムで見かけたつる性のマメをひとまずこの種に。

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Millettia cochinchinensis Gagnep., Notul. Syst. (Paris) 2: 353 (1913).
Distribution: Vietnam.

Millettia_cochinchinensis
小葉は3枚と、Millettiaの中ではかなり特徴的。

Millettia_cochinchinensis2
葉裏。脈は細かい三次脈まで見えます。

Millettia_cochinchinensis3
花は黄色~緑色を帯びており、外側やガクは茶色の短毛にびっしりと覆われていました。

2015年4月16日 (木)

Antheroporum glaucum Z.Wei

今日はいつまで経ってもなかなか覚えられない、耳慣れない属のマメ科植物。

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Antheroporum glaucum Z.Wei, Acta Phytotax. Sin. 19(3): 351 (1981)
Distribution: China, Thailand.

Antheroporum_glaucum
タイで見たことがあるのは1地域だけですが、あるところには普通にあるもので、林道沿いなどにたくさん生えています。

Antheroporum_glaucum2
葉裏。無毛。glaucumというだけあって、葉裏は確かに白っぽい。

Antheroporum_glaucum3
花弁は真っ白。小さいですが、よく見ると確かにマメ科の花をしています。果実を別の時期に撮影しているはずなのですが、ちょっと探しても見当たらず。もし見つかったら追加でアップしておきます。

2015年4月15日 (水)

Dialium cochinchinense Pierre

今週はマメ科が続いているのでその勢いでもう1種。

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Dialium cochinchinense Pierre, Fl. Forest. Cochinch. t. 384 A. (1898).
Distribution: Cambodia, Laos, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Dialium_cochinchinense
ベトナムの川沿いで日当たりのよい環境に生えていました。

Dialium_cochinchinense2
葉裏。何だかあまり特徴がないですが、Dalbergiaのように小葉は互生、そして枝に皮目が多いことに注目です。

Dialium_cochinchinense3
果実は真っ黒。触ると表面は密に毛が生えており、英名ではVelvet Tamarindとも呼ばれていたり。ベトナムでは果実を食用にするそうです。

2015年4月14日 (火)

Ormosia poilanei Niyomdham

インドシナ半島ではMillettiaと同様、かなり種類の多いOrmosia。花や果実をみたのはまだ出会った種の1割程度で、なかなか同定できずに困っています。その中でもこちらの種は果実のときに遭遇し、かつ若い枝や葉全体に毛の生えるかなり特徴的な種なので、すぐに同定することができました。

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Ormosia poilanei Niyomdham, Cambodge, Laos & Vietnam 23: 42 (1987).
Distribution: Vietnam (endemic).

Ormosia_poilanei
標高400m付近の川沿いの森にて。

Ormosia_poilanei2
葉裏。茶色のやわらかい毛で覆われています。

Ormosia_poilanei3
枝先も茶色の毛がびっしり。頂芽は托葉が変化した?芽鱗状のもので覆われています。

Ormosia_poilanei4
黒い莢から出てきた種子は真っ赤っか!

2015年4月13日 (月)

Millettia kityana Craib

東北タイの石灰岩地で見つけたMillettia。新種かも、と思っていましたが、今日ちらっと調べてみたらチェンマイ(標高300m)で記載されていたこの種にばっちり当たってしまいました。情報が少なくて正確な分布域はまだ把握できていませんが、逆に入手可能な情報が少ないからこそせっかくの機会なので紹介しておきましょう。

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Millettia kityana Craib, Bull. Misc. Inform. Kew 1927(2): 58 (1927).
Distribut」ion: Thailand (+α?, endemic?).

Millettia_kityana_craib
長~い花序が何とも特徴的。

Millettia_kityana2
側脈が多く、葉裏はテカテカ。

Millettia_kityana3
花弁の外側はえび茶色の短毛でびっしり覆われています。地味な色合いながらも何ともエキゾチックな印象。

Millettia_kityana4
若い果実。Millettiaは正直難しい。

2015年4月12日 (日)

Styphelia malayana J.J.Sm.

今日は午後から植物の線画を描いて過ごしました。実際の植物体→頭の中でのイメージ→手で描く、と脳内変換が入ってしまうため、そしてそもそもイメージを表現するだけの十分な技術力がないため、出来上がったものは微妙に・・・何だかなぁっていう感じに。ロットリングのペンをようやく入手したので、ハッチングの練習をして技術向上頑張ります。

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Styphelia malayana J.J.Sm., Nova Guinea 8: 797 (1912).
Distribution: Australia, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Styphelia_malayana
この株はマレーシアの海岸近くの台地上に発達するKerangas林に生えていたもの。従来 Epacridaceaeとされていましたが、APG分類体系ではEricaceaeに包括されています。

Styphelia_malayana2
葉裏は真っ白。

Styphelia_malayana3
腋生の短い花序。花弁に毛が生えていました。

2015年4月11日 (土)

Homalanthus populneus (Geiseler) Pax

今日は天気も良く、近所で開催されていた植木市に行って園芸一色な一日を過ごしました。やっぱり庭が欲しいですねぇ。

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Homalanthus populneus (Geiseler) Pax, Nat. Pflanzenfam. 3(5): 96 (1892).
Distribution: Indonesia, Malaysia, Philippines, Thailand.

Homalanthus_populneus
分布域では割と普通種の部類。1000mを超える山地まで広く分布しています。

Homalanthus_populneus2
葉裏は真っ白。

Homalanthus_populneus3
花序はCrotonと同様に下部は雌、上部は雄となっています。ただし、全て雄だけで構成される花序もしばしば(よく?)見られます。

2015年4月10日 (金)

Chaetocarpus castanocarpus (Roxb.) Thwaites

東南アジアに広く分布しているChaetocarpus castanocarpus。カンボジアでもタイでもボルネオでも見たことがありますが、確かにどこで見つけても本当に同じで納得です!

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Chaetocarpus castanocarpus (Roxb.) Thwaites, Enum. Pl. Zeyl. 275 (1861).
Distribution: Bangladesh, Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Chaetocarpus_castanocarpus
葉は互生で単葉。この葉の表面の深緑色が私にとっての本種の識別ポイント。葉も果実もなかったらこの深緑色で本種と判断しましょう。

Chaetocarpus_castanocarpus2
と言いながらも、葉柄がちょこっと膨らんで微妙にカーブしているのも特徴と言えば特徴のひとつ。

Chaetocarpus_castanocarpus3
種小名はこの果実の形をクリに見立てたもの。といっても大きくなる訳ではなく、サイズは直径約1㎝ほどで可愛らしい。

2015年4月 9日 (木)

Helicteres hirsuta Lour.

今日もあっという間に一日が終了。気が付けば2015年も4分の1が過ぎ去っているのでした。

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Helicteres hirsuta Lour., Fl. Cochinch. 2: 530 (1790).
Distribution: Cambodia, China, India, Laos, Malaysia, Philippines, Thailand, Vietnam

Helicteres_hirsuta
日当たりのよいやや乾燥気味の林縁などに生える1mくらいの低木。

Helicteres_hirsuta2
枝にも葉裏にも、びっしりとやわらかい毛が生えています。モフモフじゃー。

Helicteres_hirsutus3
花の様子。長く伸びて白い毛の生えているのはガク筒。その先に赤紫色の花弁が出ています。

Helicteres_hirsutus4
果実はもっとモフモフ。

2015年4月 8日 (水)

Cyathocalyx sumatranus Scheff.

春だというのに今日は寒い一日でした。

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Cyathocalyx sumatranus Scheff., Natuurk. Tijdschr. Ned.-Indië 32: 388 (1871).
Distribution: Indonesia?, Malaysia (Peninsular), Singapore, Thailand.

Cyathocalyx_sumatranus
このアツバでがっしりした感じがCyathocalyxの特徴。以前紹介したCyathocalyx annamensis Ast も同属ならではの雰囲気が漂っています。

Cyathocalyx_sumatranus2
葉裏。新芽や若枝に褐色の微毛があり。

Cyathocalyx_sumatranus3
果実。10㎝程度と結構大きい。

Cyathocalyx_sumatranus4
中はこんな感じになっているようです。シャカトウのように集合果ですが、何だかちょっと不気味。

Cyathocalyx_sumatranus5
低木やつるが多いAnnonaceaeの中でも、Cyathocalyxは立派な木本。上の写真は20mを超える高木でした。

2015年4月 7日 (火)

Gluta aptera (King) Ding Hou

ときどき見かける aptera という種小名、(a = ない pteron = 翼)という意味であることを今日初めて知りました! なるほど!

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Gluta aptera (King) Ding Hou, Blumea 24(1): 12 (1978).
Melanorrhoea aptera
King, J. Asiat. Soc. Bengal, Pt. 2, Nat. Hist. 65(3): 487 (1896).
Distribution: Brunei, Indonesia (Kalimantan, Sumatra), Malaysia (Peninsula, Borneo)

Gluta_aptera
Kerangas林で見つけた低木。この種についてのapteraは果実に翼がない様子を表したものでしょうが、果実はまだ見たことありません。

Gluta_aptera2
葉裏は網目状の三次脈が見え、いかにもAnacardiaceaeという感じ。

Gluta_aptera3
雄蕊は70本くらいと文献にありましたがこの花は数えてみると86本くらい。花柄やガクにうっすらと毛があるところや、柱頭や子房の形も本種の特徴のひとつです。

2015年4月 6日 (月)

Ilex cissoidea Loes.

ボルネオで見かけたIlex。道路際にたくさん生えている普通種だったので調べれば分かるかも、と思って下記文献を当たってあっさりこの種に行きつきました。

Andrews (2002) Aquifoliaceae. In: Soepadmo E., Saw L. G. and Chung R. C. K. (eds) Tree Flora of Sabah and Sarawak 4: 1-28.

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Ilex cissoidea Loes., Nova Acta Acad. Caes. Leop.-Carol. German. Nat. Cur. 78: 430 (1901).
Distribution: Indonesia (Sumatra, Sulawesi), Malaysia (Borneo).

Ilex_cissoidea
葉は何となくタマミズキのボルネオ版といった印象。

Ilex_cissoidea2
葉裏の脈は裏に凸。葉質はやや薄く、乾くと黒色に。全体的に毛の多いIlexです。

Ilex_cissoidea3
これは雌花の花序。雄蕊は退化してなくなっている模様。

Ilex_cissoidea4
花序は(solitary or) fasciculate, spicate。直径2mmちょいの小さな果実をびっしりつけていました。この果実がCissusに似ていると言われればそんな気がしなくもありません。

2015年4月 5日 (日)

Schuurmansiella angustifolia (Hook. f.) Hallier f.

これもOchnaceaeの仲間。種数は少ないものの、Ochnaceaeも結構変異の大きい多様なグループです。

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Schuurmansiella angustifolia (Hook. f.) Hallier f., Recueil Trav. Bot. Néerl. 10: 344 (1913).
Schuurmansia angustifolia Hook. f., Trans. Linn. Soc. London 23(1): 157 (1860).
Distribution: Malaysia (endemic to western Sarawak).
Schuurmansiella_angustifolia
Kerangasの周囲の沢沿いに生育。渓流植物なのか、葉は細長く、枝はしなやか。

Schuurmansiella_angustifolia4
これだけ見てもとてもOchnaceaeには見えません。

Schuurmansiella_angustifolia2_2
しかしながら、葉柄の基部がぽこっと膨らむ点とこの細かい脈、やや低い鋸歯はOchnaceaeを連想させます。

Schuurmansiella_angustifolia3
雄蕊はたくさん、花はピンク色を帯び、色艶のある小さな花を長い花序にたくさん咲かせていました。


2015年4月 4日 (土)

Euthemis minor Jack

Ochnaceaeと言えばインドシナ半島では Ochna integerrima (Lour.) Merr.Gomphia serrata (Gaertn.) Kanisが普通に出てくる種で、これまでその2種しか出会ったことがありませんでした。が、今回は知らない属のOchnaceaeを発見。

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Euthemis minor Jack , Malayan Misc. 1(5): 16 (1820).
Distribution: Indonesia (Sumatra), Malaysia (Borneo, Peninsula)

Euthemis_minor
Kerangas林の林床に生えていた植物。1mに満たない低木。長く伸びた花序が面白い。

Euthemis_minor2
聞いたこともない属でしたが、花の形はそこはかとなくGomphiaに似ています(どちらかと言えばArdisiaの方がそっくりですが)。

2015年4月 3日 (金)

Macaranga costulata Pax & K. Hoffmann

雰囲気は違うので別種にしたいけれど、形質を言葉に表すとその2種の違いがなくなってしまう・・・最近はそんな植物によく出会い、悩まされ続けて困っています。ぎゃふん。

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Macaranga costulata Pax & K. Hoffm.,  Engl., Pflanzenr. IV.147.vii: 388 (1914).
Distribution: Indonesia (Kalimantan), Malaysia (Borneo).

Macaranga_costulata
ボルネオで見かけたMacarangaの1種。

Macaranga_costulata2
葉裏は白っぽい。葉柄はpeltateにつき、腺があるのがわかります。

Macaranga_costulata3
この種はbracteoleが腺になっているそうで、確かにその通りでびっくり!

2015年4月 2日 (木)

Brookea sp.

Borneoで見つけたゴマノハグサ科の植物。と思ったらAPG IIIではオオバコ Plantaginaceaeに含まれているのでした。属は同行した先生から教えていただいたのですが、種名を調べようにも文献が入手できず。この属はまだ数種しか記載されていないようです。B. dasyanthaではなさそうだし、B. tomentosaにしては葉が小さいし、、、さて何でしょう?

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Brookea sp..
Distribution: ?

Brookea_dasyantha
林道の林縁部にたくさん生えていました。

Brookea_dasyantha2
葉裏は真っ白。三次脈が網目状になって浮き出ているのでB. dasyanthaではないでしょう。

Brookea_dasyantha3
花は白色に黄色いNector guide。

Brookea_dasyantha4
果実もびっしりと毛で覆われています。

2015年4月 1日 (水)

Pternandra multiflora Cogn.

いよいよ新年度が始まりました。やりたいこともですが、やること・やらないといけないことはいっぱいです! ということで、ときどき電池切れになりながらも何事も全力で頑張ります。

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Pternandra multiflora Cogn.,  Monogr. Phan. [A.DC. & C.DC.] 7: 1104 (1891).
Distribution: Malaysia (Borneo).

Pternandra_multiflora
インドシナは種類が少ないけれど、ボルネオでは意外にも種類が多かったPternandra。今年はまずMelastomataceaeを勉強中です。

Pternandra_multiflora2
葉裏はテカテカ。これだけ見るとStrychnosにも見えます。

Pternandra_multiflora3
花序は10㎝以上と大きく、種小名の通りたくさんの花を咲かせていました。

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