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2014年12月

2014年12月31日 (水)

Schoutenia ovata Korth.

Sshoutenia属というのは今回のタイで初めて出会いました。タイには5種あり、ちょっとし調べたらこの種に。

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Schoutenia ovata Korth.,  Ned. Kruidk. Arch. 1: 313 (1848).
Distribution: Cambodia, Indonesia, Thailand, Vietnam.

Schoutenia_ovata
タイ東北部、乾燥季節林の300-900m付近にごく普通に生えていました。

Schoutenia_ovata2
葉裏は真っ白。果実のない幼木を見てPterospermumと思っていたら全然違っていました。

Schoutenia_ovata3
果実のアップ。Ovaryには粗毛が生えています。果実期のガクが2-2.5㎝あり、これが他の種との識別点のひとつ。

2014年12月30日 (火)

Adinandra donnaiensis Gagnep. ex Kobuski

インドシナでは枝や葉裏に毛の密生する種の多いAdinandraですが、ベトナムの高地で一風変わった毛のない(少ない?)Adinandraを見つけました。

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Adinandra donnaiensis Gagnep. ex Kobuski, J. Arnold Arbor. 28: 32 (1947).
Distribution: Vietnam.

Adinandra_donnaiensis


何だかEuryaのようなAdinandra。

Adinandra_donnaiensis2
若い枝や葉裏は緑色。

Adinandra_donnaiensis3_2
花弁は白色、中央部はうっすらと緑色を帯びていました。雄蕊は融合して何ともへんちくりんな形。柱頭は長く突出し、開花に伴ってどんどん伸長していく模様。

2014年12月29日 (月)

Carpinus viminea Wall. ex Lindl.

べトナムの標高1500m付近でみつけたシデの仲間。Carpinus属はベトナムには3種類記録があるそうで、その中で広域に分布するこの種にたどり着きました。

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Carpinus viminea Wall. ex Lindl., l. Asiat. Rar. 2: 4 (1830).
Distribution: Bhutan, China, India, Kashmir, Myanmar, Nepal, Sikkim, Thailand, Vietnam.

Carpinus_viminea
葉っぱも果実もクマシデ属そのもの。

Carpinus_viminea2
葉裏。葉腋の毛が目立っています。

Carpinus_viminea3
果実のアップ。左右非対称の苞の形と4つの隆起する脈が特徴。

2014年12月28日 (日)

Viburnum cylindricum Buch.-Ham. ex D. Don

ベトナムの標高1500m付近でガマズミを発見。なかなか小型で可愛らしいこのガマズミ、調べたら広域分布種のこの種でいいんじゃない?

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Viburnum cylindricum Buch.-Ham. ex D. Don, Prodr. Fl. Nepal. 142 1825
Distribution: Bhutan, China, India, Indonesia, N Myanmar, Nepal, Pakistan, Thailand, Vietnam.

Viburnum_cylindricum
葉には不規則なゆるーい鋸歯が数個。
Viburnum(ガマズミ属)とSambucus(ニワトコ属)はAPG分類体系ではAdoxaceae(レンプクソウ科)に入っています。

Viburnum_cylindricum2
茎は通常無毛のようですが、若枝、特に花序近くの枝にはもっさり毛が生えていました。

Viburnum_cylindricum3
花序も果実の形もガマズミそのもの。異国の地で日本でおなじみの植物に出会うと何だか嬉しいものです。

2014年12月27日 (土)

Rhaphidophora megaphylla H.Li

先日のタイでは1日だけ石灰岩地の公園に行ってきました。さすがに石灰岩地だけあり、普段は見られないようなちょっと変わった植物がたくさん生えていました。こちらのでっかいサトイモも石灰岩地に主に分布する種類(らしい)。

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Rhaphidophora megaphylla H.Li, Acta Phytotax. Sin. 15(2): 102 (1977).
Distribution: China, Laos, Thailand, Vietnam.

Rhaphidophora_megaphylla
何とも大きなサトイモだなぁと思っていたら、その通りの種小名がついていました。何とも覚えやすい。

Rhaphidophora_megaphylla2


葉の基部はcordate。

Rhaphidophora_megaphylla3
茎の先端に数個の花序を伸ばしていました。これも30㎝以上あり、でかいのなんの。

Rhaphidophora_megaphylla5
この6角形のひとつひとつはovaryで、真ん中に見える黒い点は柱頭。じーっと見ていると何だか夢に出てきそうな感じ。

2014年12月26日 (金)

Craibiodendron stellatum (Pierre) W.W.Sm.

ツツジ科の低木で、この属は初めて知りました。インド、そして何よりタイのフロラ研究の先駆者であるCraibさんに献名された属名(おそらく)。

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Craibiodendron stellatum (Pierre) W.W.Sm., Bull. Misc. Inform. Kew 1911: 129 (1911).
Schima stellata Pierre, Fl. Forest. Cochinch. 1: , pl. 122 (1887).
Distribution: Cambodia, China, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Craibiodendron_stellatum
ちょっとシラタラケた感が・・・印象的です!

Craibiodendron_stellatum2
葉裏の脈は二次脈も三次脈もくっきり。正直あまりツツジっぽく見えない。

Craibiodendron_stellatum3_2
Glochidionのような果実の形。インドシナ~中国にかけて内陸部のやや乾燥する高地には割と普通に生えていそうな印象ですが、インターネットで探しても花の写真が出てきませんでした。どんな花が咲くのだろう。

2014年12月25日 (木)

Myriopteron extensum (Wight & Arn.) K. Schum.

タイの乾燥季節林内で普通に見られたApocynaceae (Asclepiadaceae) のつる植物。まだ見たことのない知らない属だと思ったら、なるほど、カンボジアでは今のところ分布記録のない種類でした。

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Myriopteron extensum (Wight & Arn.) K. Schum., Nat. Pflanzenfam. 4(2): 215 (1895).
Streptocaulon extensum Wight & Arn., Contr. Bot. India 65 (1834).
Distribution: China, India, Indonesia, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Myriopteron_extensum
葉質は薄い。たくさんありましたが、この時期に花が咲いていたのはこちらの1株のみ。

Myriopteron_extensum2
葉裏の脈は隆起。

Myriopteron_extensum3
花は確かにHoyaっぽいAsclepiadaceaeの形。アップでみると実に面白い形をしています。

2014年12月24日 (水)

Elaeagnus latifolia L.

東南アジアのElaeagnusはまだ分類がすっきり整理されているとはいい難く、この同定もあまり自信はないのですが、、、後学のためにもひとまずこの種にあてて掲載しておきます。

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Elaeagnus latifolia L., Sp. Pl. 121 (1753).
Distribution: India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam, etc.

Elaeagnus_latifolia
葉はlatifoliaという名前の通り、確かに他のElaeagnusに比べて幅広い。

Elaeagnus_latifolia2
葉裏は銀白色。果柄が短いのが特徴。

2014年12月23日 (火)

Melochia umbellata (Houtt.) Stapf

ベトナム南部の道路際にたくさん生えていた高さ約8mほどの木。車を停めての小休止の隙間にようやく写真を撮ることができました。

現地ではよく分かりませんでしたが、帰ってMalvaceaeの仲間を調べてみたらあっさりこの種にたどりつきました。Malvaceaeもまだまだ知らない属がたくさん。

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Melochia umbellata (Houtt.) Stapf, Bull. Misc. Inform. Kew 317 (1913).
Distribution; Australia, India, Malasysia (peninsula), Myanmar, Philippines, Polynesia, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Melochia_umbellata
葉の表面には白い毛が密に生え、特に若い葉では白っぽく見えるほど。

Melochia_umbellata2
葉柄の葉の接合部分が膨れているところがMalvaceae(Sterculiaceae)らしい。

Melochia_umbellata3
花の第一印象はカタバミとかTrigonostemonとか。写真では分かりにくいですが、雌蕊は5つに分かれています。

Melochia_umbellata4_2
花序やガクは柔らかい毛が密生していました。

2014年12月21日 (日)

Ziziphus cambodianus Pierre

先週末に帰国し、ようやく一段落。30℃近い気温のあった東南アジアから戻ると日本の寒さがとてつもなく身に沁み、もうそれはそれはもう寒い寒い。今日は一歩も外に出ることができませでした。

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Ziziphus cambodianus Pierre, Fl. Forest. Cochinch. t. 315a (1895).
Distribution: Cambodia, Laos, Thailand, Vietnam.

Zizyphus_cambodianus
1㎝を超えるやや大きな果実をつけていたじZiziphus。今回のタイでは主に乾燥林で植物を見てきました。約500種類ほど見ましたが、名前がつけられたのはまだ半分以下。乾燥林は種数が少ないといってもたくさんあるものです。

Zizyphus_cambodianus_2
葉裏の様子。Ziziphusは三行脈で、その脈間と外側の3次脈の出方が特徴的。

Zizyphus_cambodianus_3
果柄が目立ち、一見無毛にみえても果柄や若枝、葉柄には褐色の毛がびっしり。

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