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2014年10月

2014年10月31日 (金)

Hedyotis capitellata Wall. ex G.Don

インドシナ半島の中標高域の林縁部でちらほら見かけるHedyotisの一種。

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Hedyotis capitellata Wall. ex G.Don, Gen. Hist. 3: 527 (1834).
Distribution: Cambodia, Laos, Thailand, Vietnam.

Hedyotis_capitellata
Scandent herbというべきなのか、周囲の藪や木にからみながら数mまで伸長していきます。

Hedyotis_capitellata2
葉裏。写真の下の方にギリギリ写っている托葉も特徴的。

Hedyotis_capitellata3
花は4数性。雄蕊が長く突き出ています。カンボジアで出会った個体の花は白色でしたが、ベトナムでみかけた写真の個体は黄色味を帯びていました。

2014年10月30日 (木)

Calamus palustris Griff.

東南アジアでは低地の乾燥林から山間部の森まで、どこにでも何かしらのトウ属(Calamus)の仲間が生えています。森の中に分け入って進んでいると、カバンや服や体の肉に頻繁にひっかかって、結構大変。強引に前進してトゲが外れる確率はほぼゼロ。おとなしくバックしましょう。

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Calamus palustris Griff., Calcutta J. Nat. Hist. 5: 60 (1845).
Distribution: Cambodia, India, Laos, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Calamus_palustris
藪の中に他のものを寄せつけないようにどっしりと陣取っていました。さすがにここから森に突っ込むのは断念。

Calamus_palustris2
小葉は2-3対がまとまってつくタイプ。

Calamus_palustris3
葉裏。茎だけでなく、葉軸の裏もすらっと伸びた葉軸の先端部にもトゲがあり、他のものに引っかかってよじ登っていくべく、あらゆる部分が特化しています。

Calamus_palustris4
茎のトゲは大小あり。茎のトゲはどちらかというと防御的な機能が強そう。どこも触るところがありません。

Calamus_palustris5
花序。割と詰まって咲くものから間延びするものまで、結構ダラダラしているようです。

2014年10月29日 (水)

Siphonodon celastrineus Griff.

今日は午前中フィールドへ。標高1000m付近ではずいぶん樹木の葉が落ちており、ツルリンドウも花が終わって結実していてすっかり秋の気配(しかも秋の終わり)でした。寒い冬はもうすぐ。早く暖かい熱帯に植物を探しに行きたーい。

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Siphonodon celastrineus Griff., Calcutta J. Nat. Hist. iv. 247 (1844).
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Malaysia Myanmar, New Guniea, Philippines, Thailand, Vietnam.

Siphonodon_celastrineus
立派な木になるニシキギ科の植物。東南アジアに広く分布しています。

Siphonodon_celastrineus2
葉はCelastrusのような目立たない低い鋸歯がダラダラとあります。写真の果実は発達段階のもので、この後約5㎝ほどまで大きくなります。

2014年10月28日 (火)

Lonicera cambodiana Pierre ex P.Danguy

スイカズラの仲間は温帯の植物と思っていましたが、熱帯で出会ってびっくり。それでも標高1000mと、さすがに暑さを逃れるように高地に生育していました。

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Lonicera cambodiana Pierre ex P.Danguy, Notul. Syst. (Paris) 20: 340 (1913).
Distribution: Cambodia, Vietnam.

Lonicera_cambodiana
花筒は長さ5㎝以上もあり、雌蕊もとても長く突き出しています。長い口吻を持ったガの仲間が媒介するのでしょうか。ポリネーターを調べると面白そう。

Lonicera_cambodiana2
枝や葉裏には柔らかい毛がびっしり。

Lonicera_cambodiana3
花筒にも開出毛が生えていました!

2014年10月27日 (月)

Dysoxylum cauliflorum Hiern.

広域分布種のDysoxylum cauliflorum。分布域は広く、かつ山地の沢沿いには割と普通に生える種のようで、下の写真のものはカンボジア産ですが、インドネシアやタイでも見たことあります。どこで見てもすぐにこの種と分かってしまうのは何だか不思議な感覚。

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Dysoxylum cauliflorum Hiern., Fl. Brit. India 1: 549 (1875).
Distribution: Cambodia, Indonesia, Malaysia (type), Philippines, Thailand, Vietnam.

Dysoxylum_cauriflorum
遠くから複葉の大きな木を見つけ、近づいてみるとDysoxylumでした。

Dysoxylum_cauriflorum2
複葉は長さ50㎝を超え、近づくと写真を撮るのがなかなか難しい。これは遠くから望遠でパシャリ。

Dysoxylum_cauriflorum3
葉裏。葉の基部は左右非対称。

Dysoxylum_cauriflorum4
Dysoxylumは葉の基部の膨らみに種ごとの特徴が出ます。D. cauriflorumはだいたいこのような感じをしています。新芽は細かい毛に覆われ、独特の灰緑色(緑がかった黄土色?)。

Dysoxylum_cauriflorum5
果実は一部角張り、緑色からやがて朱赤色に。

2014年10月26日 (日)

Fagraea ceilanica Thunb.

Fagraea auriculata, F. racemosaに続き、3種目のFagraea。前の2種と同様に、東南アジアの低地からやや標高の高いところまで幅広く分布し、結構普通に見かける種類。

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Fagraea ceilanica Thunb., Kongl. Vetensk. Acad. Nya Handl. 3: 132 (1782).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Philippines, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Fagraea_ceilanica
地生はもちろん着生状態の個体も普通にみられ、着生したものが大きく生長するとやがて着生木を絞殺してしまうことも。

Fagraea_ceilanica2
葉は厚ぼったく、葉脈はほとんど見えず。

Fagraea_ceilanica4
花筒はすらりと長い。

Fagraea_ceilanica3
果実は液果ですが、綺麗な花からは想像できない意外な形と色をしています。

2014年10月25日 (土)

Codariocalyx gyroides (Roxb. ex Link) Hassk. ex. Schindl.

カンボジアで見つけたDesmodiumの仲間、色々調べてCodariocalyxという属にいきつきました。この種は広域分布していることになっていますが、インターネットではあまり画像が出てこないので紹介しておきましょう。かなり変異はあると思うので後学のために。

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Codariocalyx gyroides (Roxb. ex Link) Hassk. [Flora 25(2, Beibl. 4): 49 (1842), nomen] ex Schindl., Repert. Spec. Nov. Regni Veg. Beih.: 261 (1928).
Hedysarum gyroides Roxb. [Hort. Beng.: 57 (1814) nom. nud.], ex Link, Enum. Hort. Berol. Alt. 2: 247 (1822).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, New Guinea, Philippines, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Codariocalyx_gyroides
通常はすらっと立ち上がるようですが、風衝地では地を這うように匍匐気味に生育。

Codariocalyx_gyroides2
葉裏には柔らかい毛。

Codariocalyx_gyroides3
花序の様子。苞にも褐色の柔らかい毛が生えています。

2014年10月24日 (金)

Glossocarya mollis Wall. ex Griff.

10月もそろそろ終わりに近づいてきました。今年もあと2か月・・・少しずつ前進しているものの、膨大な植物の種類相手に相変わらず悪戦苦闘しています。名前の分からない植物は一向に減らない。むしろ分からないまま次のフィールドに出かけて新しい植物に出会い、借金はどんどん増える一方です。

今のペースでは東南アジアの植物を全部把握するのに100年以上は余裕でかかるそうです。100年以上こんなことを続けていられたらいいですね。それには人生1回じゃ全然足りないですが。

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Glossocarya mollis Wall. ex Griff., Calcutta J. Nat. Hist. 3: 366 (1843).
Distribution: Cambodia, Thailand, Vietnam +α

Glossocarya_mollis
カンボジアの石灰岩の崖に生えていました。

Glossocarya_mollis2
Glossocarya siamensis Craibにも非常によく似ていて、まだ何が違うのかきちんと把握できていないのですが、葉裏にもびっしりと毛が生えているのでひとまずこの種に。

Glossocarya_mollis3
花はクリーム色。雄蕊が長ーく突き出しています。

2014年10月23日 (木)

Phyllodium pulchellum (L.) Desv.

Desmodium属として扱われていることもありますが、現在はPhyllodium属で落ち着いている模様。同定は悩ましたが、カンボジアの低地で見つけたこのタイプは広域分布のP. pulchellumにされているようです。

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Phyllodium pulchellum (L.) Desv., Journal de Botanique, Appliquee l'Agriculture,a la Pharmacie,a la Medecine et aux Arts 1(2) (1813).
Hedysarum pulchellum L., Sp. Pl. 2: 747 (1753).
Desmodium pulchellum (L.) Benth., Fl. Hongk.: 83 (1861).
Distribution: Australia, Cambodia, China, India, Malaysia, Myanmar, Papua New Guinea, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Desmodium_phulcherum
草丈は60㎝ほどの低木。葉は三小葉。頂生、または腋生の花序をつけているところ。

Desmodium_phulcherum2
葉裏。葉裏は毛が多く、主脈も側脈も裏に凸。

Desmodium_phulcherum3
苞の破れたところから長さ1㎝にも満たない白い花が覗いていました。花弁は白色。全部苞に包まれているのは、日陰をつくって涼んでもらうとか、何かしらの利点があるのでしょうか?明らかに送粉効率が悪そうです。あるいは夜間になると苞が開くとか?

2014年10月22日 (水)

Grewia hirsuta Vahl

Grewiaの種はGrewia annamica Gagnep. に続いて2種目のはず。ランダムアタックで掲載していくとどれを紹介したのか、最近は歳のせいもあって記憶が曖昧に・・・。Grewiaの仲間は比較的乾燥地に生えるものが多く、G. hirustaもカンボジアの乾燥フタバガキ林で見つけました。

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Grewia hirsuta Vahl, Symb. Bot. 1: 84 (1790).
Distribution: Bangladesh, Cambodia, India, Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Grewia_lacei
葉は細長く、下部の方が幅広で基部は非対称。

Grewia_lacei2
葉腋に短い花序をつけ、白い花を咲かせます。葉裏はびっしりと白~明るい黄褐色の毛に覆われています。

Grewia_lacei3
果実にも粗い毛が生えているのが見えます。毛の生えた果実はなかなか珍しい。

2014年10月21日 (火)

Barringtonia acutangula (L.) Gaertn.

Barringtonia paucifloraに続き、サガリバナの仲間をもう1種。

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Barringtonia acutangula (L.) Gaertn., Fruct. Sem. Pl. 2: 97 (1791).
Eugenia acutangula L., Sp. Pl. 471 (1753).
Distribution: Afghanistan, Australia, Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, Pakistan, Philippines, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Barringtonia_acutangula
カンボジアでは低地の乾燥林に広く分布しているやや普通な種類。広域分布種で変異が大きいようですが、インドシナの乾燥地に生えるタイプはだいたいこんな葉が薄くてテカテカしている雰囲気。

Barringtonia_acutangula2
Barringtoniaの特徴のひとつである、枝先に集まる葉縁の鋸歯の様子。この木にはツムギアリが巣をかけていて、あちこち噛まれてしまいました。噛まれた人にしか分からない、服の中から突然やってくるあの痛み。

Barringtonia_acutangula3
花の様子。午後だったのでほとんどの花は地面に落ちていましたが、わずかに咲き残っていました。

2014年10月20日 (月)

Fagraea racemosa Jack

今日も一日があっという間に終わってしまった・・・

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Fagraea racemosa Jack, Fl. Ind. (Carey & Wallich ed.) 2: 35 (1824).
Distribution: Australia, Cambodia, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Singapore, Thailand, Vietnam.

Fagraea_racemosa
Fagraeaの中ではちょっと異色な種類。広域分布しており、いくつかの種内変異が知られています。

Fagraea_racemosa2
葉はFagraeaの割にはしゃっきり。葉脈も明瞭に見え、裏面に凸。

Fagraea_racemosa3
花序は頂生で、長い花柄の先に花が咲きます。サイズはあまり大きくありませんが、これで叩かれたら痛そうな感じ。こういう武器なんだっけ、て調べたらモーニングスターというらしいです。

2014年10月19日 (日)

Hymenopyramis brachiata Wall. ex Griff.

だいぶ涼しくなってきました。今年も残りあと2か月とちょっと。何とも早いものです。

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Hymenopyramis brachiata Wall. ex Griff., Caldasia 3: 365 (1943).
Distribution: India, Myanmar, Thailand, Vietnam +α.

Hymenopyramis_brachiata
Lamiaceaeの対生する半つる性植物。以前はVerbenaceaeでしたが、APG分類体系ではVitexやClerodendrumなど他の属と共にLamiaceaeに。

Hymenopyramis_brachiata2
葉裏はやや白っぽくなり、側脈は凸、三次脈もうっすらと浮き出ます。

Hymenopyramis_brachiata3
果実には4つの翼が発達し、なかなか特徴的。しかし果実以外これといった特徴がなく、Sterileの状態だと識別が難しい。現に二度目に出会った時も現地の方から指摘されるまで全然分かりませんでした・・・。

属名のHymenopyramisはこの形状を現したものなのでしょう。Hymeno (膜) +pyramis (錐体)。

2014年10月18日 (土)

Stemonurus malaccensis (Mast.) Sleumer

先週の土曜日から国内のとある大学のハーバリウムに出かけ、更新が途絶えてしまいました。これから頑張って追いつきます。

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Stemonurus malaccensis (Mast.) Sleumer, Notizbl. Bot. Gart. Berlin-Dahlem 15: 243 (1940).
Lasianthera malaccensis Mast., Fl. Brit. India 1: 584 (1875).
Distribution: Indonesia, Malaysia, Thailand + α?.

Stemonurus_malaccensis
葉の表側は深い緑色。茎も円形で葉も丸みを帯び、あまり木質化しなさそうな感じなのがStemonurus。

Stemonurus_malaccensis2
葉裏は独特の緑白色をしており、側脈はほぼ見えず。

Stemonurus_malaccensis3
花序の様子。葉腋から短い花序を出していました。

2014年10月17日 (金)

Antidesma laurifolium Airy Shaw

Antidesmaの仲間は以前にAntidesma puncticulatum Miq.Antidesma ghaesembilla Gaertn. を紹介していたのでこれが3種目。日本ではヤマヒハツ1種ですが、東南アジアにはたくさん分布しています。

A. laurifoliumは現地ではごく普通に生えていますが、分布域は意外と狭く、タイ南東部からカンボジアの南部にかけての湿った常緑樹林内にのみ、となっています。ベトナムでもただ花序が短いだけのよーく似たものを見ていて、それが何なのか気になるところ。

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Antidesma laurifolium Airy Shaw, Kew Bull. 26: 356 (1972).
Distribution: Cambodia, Thailand (SE).

Antidesma_laurifolium
葉は厚ぼったく細長い。主脈が上に凸なのもなかなか特徴的。

Antidesma_laurifolium2
葉裏。三次脈はうっすらと見えるがどちらかというと不明瞭。

Antidesma_laurifolium4
雌の花序。咲いているときは4㎝程だったかと。

Antidesma_laurifolium3
果実は偏平な球形。

2014年10月16日 (木)

Plectocomia pierreana Becc.

ラタン(Rattan)と呼ばれるツル性のヤシには色々な属が含まれています。Calamusが最も代表的で種数も多いのですが、カンボジアで見つけた種のひとつはPlectocomiopsis属というあまり聞きなれない属に行き当たりました。

# Plectocomiopsis_geminifloraと同定して上ように記していましたが、Plectocomia pierreanaであることに気づき、同定を訂正しました。なお、以下の写真はP. combodianaのタイプローカリティ―で得たものです。2014/11/02 加筆修正。

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Plectocomia pierreana Becc., Webbia 3: 236 (1910).
Plectocomia cambodiana Gagnep. ex Humbert, Notul. Syst. (Paris) 6: 157 (1937).
Distribution: Cambodia, China, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Plectocomiopsis_geminiflora
葉はPlectocomia elongataよりはやさしい印象。

Plectocomiopsis_geminiflora2
葉鞘には小さなトゲがたくさん。

Plectocomiopsis_geminiflora3
果実はぱっと見ブドウのような房状。いつか花を見てみたい。

2014年10月15日 (水)

Dillenia ovata Wall. ex Hook.f. & Thomson

今日も続けて早朝からフィールドへ。今日は福岡の標高1000mを超える山に行ってきました。風が冷たく、とても寒かったです。紅葉はこれからの模様。

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Dillenia ovata Wall. ex Hook.f. & Thomson, Fl. Ind. [Hooker f. & Thomson] 1: 70 (1855).
Distribution: Cambodia, Laos, Indonesia, Malaysia, Thailand, Vietnam.

Dillenia_ovata
大輪のDillenia。調べて同定してみたら、意外にも広域分布種でした。

Dillenia_ovata2
葉や若枝には細かい毛がびっしりと生えています。基部はわずかにcordate。

Dillenia_ovata3
ガクにも花柄にも細かい毛がびっしり生えていました。

2014年10月14日 (火)

Philydrum lanuginosum Banks & Sol. ex Gaertn.

今日は夜明けを待って福岡の某所へ。ヤマジノギクやセンブリが咲いていて、もうすっかり秋になってしまいました。

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Philydrum lanuginosum Banks & Sol. ex Gaertn.,  Fruct. Sem. Pl. 1: 62 (1788).
Distribution: Australia, Cambodia, China, India, Japan, Malaysia, Myanmar, Papua New Guinea, Thailand, Vietnam.

Philydrum_lanuginosum
カンボジアの低地に生えていたタヌキアヤメ。タヌキアヤメ科は4属5種からなるマイナーな科で、知らなければ花を見ても科すらも全く見当がつかなかったに違いない。幸いにも、本種は日本にも分布しており、ちょうど先日の西表島でも湿原の中に生えているのを見つけたのでした。ふと思い出したので今日はこの種をアップ。

Philydrum_lanuginosum3
株元の様子。明瞭に茎があるところが明らかにアヤメとは違う。

Philydrum_lanuginosum2
先日西表島で見た個体と同じく、花は黄色でした。

2014年10月13日 (月)

Heritiera littoralis Aiton

今日は台風もあって久しぶりに休日らしく家でのんびり。カンボジアで得たCodariocalyxとPhyllodiumをお昼ご飯を食べて同定しようとしたらあっという間に夜中になってしまいました・・・。この種だというのは分かったのですが、学名を何とすべきか(呼ぶべきか)、途方に暮れています。1種名前を付けるのにこのペースでは全然時間が足りない。続きはまた明日以降に持ち越しです。

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Heritiera littoralis Aiton, Hort. Kew. 3: 546 (1789).
Distribution: Australia, Cambodia, East Africa, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Heritiera_littoralis
先日の西表島で思い出した、カンボジアで見つけたマングローブ林の共通種。いくつかありますが、まずは有名どころのサキシマスオウノキを。

Heritiera_littoralis2
葉裏は銀白色。

Heritiera_littoralis3
カンボジアは赤花でした。日本のものは花をまだ見たことありませんが、画像検索では白~黄色っぽい色の花のようですね。

Heritiera_littoralis4
果実は確かに先日西表島で見たものとそっくり。花の色は多少違っても、これなら同種として納得です。

2014年10月12日 (日)

Carex cambodiensis Nelmes

またまた間が空いてしまいました。先週末から所用で韓国に。されどフィールドに出ない用事で、自由時間も夜間のみ。せっかく行ったのに植物を見る時間は全くありませんでした・・・。

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Carex cambodiensis Nelmes, Kew Bull. 1: 11 (1946).
Distribution:  Cambodia (endemic?)

Carex_cambodiensis
たまには細いモノもいいじゃない。日本でもたくさん変種が知られているサハリンイトスゲ(Carex sachalinensis F.Schmidt)から派生した一型でしょうか。他の近縁種と何が違うのか全然勉強していませんが、タイプローカリティ-で見つけたのでこの種でOKのはず!

Carex_cambodiensis2
写真ではピンボケして分かりにくいですが、花序の先端には雄小穂がついています。

2014年10月 8日 (水)

Urceola micrantha (Wall. ex G.Don) Mabb.

西表島に行ってっきました。

東南アジアで見つけて同定したPlanchonella obovata (R.Br.) Pierreが生えている!!と、感動したら実は「アカテツ」という和名のごく普通種の植物だったり、なるほどなるほど、なかなか楽しませてもらいました。

Planchonella_obovata

他にも

Antidesma japonicum Siebold et Zucc.
Ardisia crenata Sims
Ardisia quinquegona Blume 
Bischofia javanica Blume
Ficus variegata Blume
Lasianthus attenuatus Jack
Lasianthus fordii Hance
Lasianthus hirsutus (Roxb.) Merr.
Lasianthus hispidulus (Drake) Pit.
Lasianthus verticillatus (Lour.) Merr.
Macaranga tanarius (L.) Müll.Arg.
Mallotus paniculatus (Lam.) Müll.Arg.
Psychotria rubra (Lour.) Poir.
Rhaphiolepis indica (L.) Lindl.
Sarcandra glabra (Thunb.) Nakai
Symplocos caudata Wall. ex G.Don
Symplocos cochinchinensis (Lour.) S.Moore
Toxicodendron succedaneum (L.) Kuntze
などなど、懐かしい植物がいっぱい。海外で記載された植物の名前がちゃんと当てられていて先人の植物学者の先生方はすごいなぁと改めて敬服です。

Urceola micrantha (Wall. ex G.Don) Mabb. もある!と思ったら、これはゴムカズラという和名があるのでした。意外と広域に分布しており、日本まで分布を広げて頑張っています。

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Urceola micrantha (Wall. ex G.Don) Mabb., Novon 4: 151 (1994).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Japan, Laos, Malaysia, Nepal, Thailand, Vietnam.

Urceola_micrantha

また、
Ternstroemia gymnanthera (Wight et Arn.) Bedd.
Glochidion rubrum Blume
などなど、いくつかはちょっと東南アジアでそう呼ばれている植物と違うイメージ。他の地域でもあちこち見て将来的には分類的にすっきり整理できるといいものです。他のGlochidionも結構アヤシイ。

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