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2014年5月

2014年5月24日 (土)

Heterosmilax paniculata Gagnep.

まだ1種だけですが、Heterosmilaxという属の植物をようやく認識できました。花がないと厳密にはSmilaxと識別が難しいそうですが、この種に限っては葉はやや薄っぺらくて柔らかい印象。花があれば花被片が完全に結合するか、しないか(Smilaxはfreeとなる)で区別できるそうです。

Heterosmilaxについては小山先生がレビューを書かれています。こちらを読めば東南アジアのHeterosmilaxはばっちりです。
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Koyama T. 1984. A taxonomic revision of the genus Heterosmilax (Smilacaceae). Brittonia, 36(2): 184-205.
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Heterosmilax paniculata Gagnep., Bull. Soc. Bot. France 81: 69 (1934).
Distribution: Cambodia, Vietnam.

Heterosmilax_paniculata3
当初は葉っぱだけ見ても何がSmilaxと違うのかよく分かっていませんでした。

Heterosmilax_paniculata2
葉裏は緑白色で、中脈がわずかに浮き出ます。

Heterosmilax_paniculata
花序はふつう1つのumbelからなりますが、まれに分枝して2つ以上つけていることも。花序の柄が扁平になっている傾向が強いのもHeterosmilaxの特徴のひとつ。

2014年5月23日 (金)

Smilax lanceifolia Roxb.

「Smilax ジグザグ」と現地で呼んでいたS. lanceifolia。普通に生えており、東南アジア一帯に広く分布しています。

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Smilax lanceifolia Roxb., Fl. Ind. ed. 1832 3: 792 (1832)
Distribution: Bhutan, Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Philippines, Sikkim, Thailand, Vietnam.

Smilax_lanceifolia
葉が細長くて枝がジグザグしていればまずこの種をあたってみるのが良いでしょう。ただ、Smilax inversaなど、似た種もあるで注意は必要です。

Smilax_lanceifolia3
カンボジアでは葉頴は黒くなるものばかり。葉裏の脈は細脈まで割と見えます。

Smilax_lanceifolia2
花序は柄が短く、ほとんど分枝しません。

2014年5月22日 (木)

Smilax glabra Roxb.

2種目のSmilax。これもあっさり同定できた種類です。種小名のglabraは毛がないという意味ですが、Smilaxってそもそも毛がない種ばかりなのでは?すべすべという意味で捉えた方がいいのでしょうか。まあ確かにのっぺりしています。

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Smilax glabra Roxb., Fl. Ind. ed. 1832 3: 792 (1832).
Distribution: Cambodia, China, India, Laos, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Smilax_glabra2
葉腋から出る花序には柄(花軸)がほとんどありません。

Smilax_glabra
葉裏は真っ白。

2014年5月21日 (水)

Smilax corbularia Kunth

先週からカンボジアで見たSmilaxの同定に挑戦してみました。意外とあっさり分かるものもあれば、花や果実がなくて全くお手上げのものもいくつか。せっかくなので名前が分かったのだけでも備忘録として紹介しておきましょう。

まずは現地で「Smilax コバウラジロ」と呼んでいた種類。名前が分かったので次からは現地でそう呼んであげたいところですが、横文字はそんなすぐには覚えられないので(案の定今も忘れていました)、やっぱり「コバウラジロ」と呼んでしまいそう。

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Smilax corbularia Kunth, Enum. Pl. 5: 262 (1850). subsp. corbularia
Distribution: Cambodia, China, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Smilax_co2
葉は小型で葉脈はあまり凹まず。タイプはベトナムで得られた標本のようです。

Smilax_co
短い花序に大きめの果実を少数つけます。

2014年5月20日 (火)

Embelia robusta Roxb.

こんなEmbeliaもあるんだ!と思わずにはいられないEmbelia。結構特徴的なのですが、なかなかすんなりと同定できていません。ひとまずインドで記載されたE. robustaにしていますが、どうでしょうかねぇ。また、E. robustaはE. tsjeriam-cottam (Roem. & Schult.) A.DC.のシノニムにされていることもあるようですが、この種はもう少し葉が大きくて鋸歯もあって違う印象。花も実もないと難しいです。いや、花と実があっても難しいものは難しいのですが。

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Embelia robusta Roxb., Fl. Ind. 2: 287 (1824).
Distribution: India, Thailand?

Emberia_robusta
葉は10m弱、落葉フタバガキ林に生えていました。

Emberia_robusta2
全体に毛が生え、特に葉裏にはびっしり。裏面の脈も隆起してこれまでのEmbeliaの概念があっさり崩れ去ってしまいました。

2014年5月19日 (月)

Embelia subcoriacea (C.B.Clarke) Mez

乾燥フタバガキ林に生育するEmbelia。葉がのっぺりしていることくらいしか特徴らしい特徴が思いつきません。広域に分布しているようですが、出会ったまだタイで一度のみ。

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Embelia subcoriacea (C.B.Clarke) Mez, Pflanzenr. IV, 236: 329 (1902).
Distribution: Cambodia, China, India, Laos, Thailand, Vietnam.

Embelia_subcoriacea
葉先は丸みを帯びる。

Embelia_subcoriacea2
葉裏の様子。

2014年5月18日 (日)

Embelia ribes Burm.f.

Embeliaの中でインドシナ半島では一番普通に見る種類。

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Embelia ribes Burm.f., Fl. Indica 62 (1768).
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Embelia_ribes
葉は8㎝程度で頂生の花序を盛んに出し、林縁部で目を惹きます。

Embelia_ribes2
葉裏はのっぺり。

Embelia_ribes3
花序の一部。その後、直径約5㎜の小さな果実を花の数だけたくさんつけます。

2014年5月17日 (土)

Embelia pulchella Mez

Embeliaのほとんどの種は這い上る低木~つる性の植物。東南アジアでArdisiaの葉をしたつる性植物を見つけたらまずこの属を疑ってみると良い。単葉のつるとしてはErycibeもよく生えているが、Emebilaは葉を光にかざす明点/黒点が見えるのですぐに分かるはず。

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Embelia parviflora
Wall. ex A.DC., Trans. Linn. Soc. London 17: 130 (1834).
Embelia pulchella Mez, Pflanzenr. IV, 236: 324 (1902).
Disribution: China, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Thailand, Vietnam.

Embelia_pulchera
これはベトナムの標高1500mで見た個体。タイでも1700m付近で見たことを考えると、割と標高の高いところを好む種の模様。

Embelia_phulchera2
葉は2-3㎝と他のEmbeliaに比べてとても小さい。種小名からすると花もきっと小さいのだろう。

2014年5月16日 (金)

Embelia oblongifolia Hemsl.

Maesaはあまりいい写真のある種が手元に見つからなかったので、次はEmbeliaにいきましょう。かなり地味な種かもしれませんが、東南アジアではどこの森でも何かしらのEmbelia属の植物がみられ、広く分布していることが伺えます。

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Embelia oblongifolia Hemsl., J. Linn. Soc., Bot. 26: 62 (1889)
Distribution: China, Laos, Thailand, Vietnam.

Embelia_oblongifolia
oblongifoliaとするには少し違和感を覚えますが、若いときはもう少し細長い葉をしていて、まあそう見えなくもないかも。

Embelia_oblongifolia2
葉縁には浅い鋸歯があり、あと脈の角度が特徴的。

Embelia_oblongifolia3
短い花序を出し、小さな目立たない花を咲かせていました。

2014年5月15日 (木)

Maesa indica (Roxb.) A. DC.

Maesaもなかなか難しい分類群のひとつ。これまで何種か出会っていますが、同定できたわずかながらの種について紹介しておきましょう。

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Maesa indica (Roxb.) A. DC., Trans. Linn. Soc. London, Bot. 17: 134 (1834).
Distribution: China, India, Philippines, Thailand, Vietnam.

Maesa_indica
何だか、シマイズセンリョウを一回り大型にしだたけのようなMaesa。

Maesa_indica3
葉裏はやや緑白色で側脈は隆起。

Maesa_indica2
花序も花の形も本当にシマイズセンリョウそっくり!

2014年5月14日 (水)

Labisia pumila (Blume) Mez

Myrsine属の植物は昨日でネタ切れになりましたが、まだ別属の植物があるのでもう少しPrimulaceae(Myrsinaceae)を続けていきます。

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Labisia pumila (Blume) Mez, Pflanzenr. 236(Heft 9): 171 (1902)
Distribution: Cambodia, Indonesia, Malaysia, Thailand.

Labisia_pumila
2-30cmの小さな低木。Ardisiaの仲間かと思ったのですが、検索するとすぐこの種に行き当たりました。

Labisia_pumila2
少し標高の高い山地林に割と普通に生えていて、インドネシア、マレーシア、タイでも一応見たことあります。

2014年5月13日 (火)

Clematis leschenaultiana DC.

Myrsineの写真を探していたら、まだ紹介していないClematisが出て来ました。インドネシアのJava島の2800m付近で見た種ですが、意外にもこんな広域分布種だったとは。

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Clematis leschenaultiana DC., Syst. Nat. 1: 151 (1817).
Distribution: China, Indonesia, Philippines, Vietnam.

Clematis2
葉は対生し、見た目はやっぱりClematis。

Clematis3
葉裏の様子。

Clematis
黄色い毛に覆われた花が葉腋から1つずつついていました。

2014年5月12日 (月)

Myrsine affinis A. DC.

MyrsineとRapaneaの関係について、J.Chen & J.J. Pipoly, Myrsinaceae In: Flora of China 15: 34 (1996)に以下の説明をみつけました。うーん、分かったような分からないような・・・この世界的レベルで吟味したという論文を探して読みたいところです。

"Myrsine
and Rapanea have traditionally been regarded as separate genera, especially in regional and local floras. However, when the two genera are examined on worldwide basis, the alleged differences between them do not hold. Myrsine and Rapanea are poorly represented in China, as evidenced by the presence of only 11 out of the approximately 300 species in the entire world. The Chinese species are easily assigned to Myrsine and Rapanea as traditionally circumscribed. For that reason, most Chinese authors prefer to maintain both genera."

それにしても、Myrsineは世界に300種もあるそうですが、私はまだタイミンタチバナとツルマンリョウを含めても5種しか出会っていません。先はまだまだ長いですね。

こちらはジャワ島の標高2200-3000mで出会ったMyrsine。
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Myrsine affinis A. DC., Prodr. [A. P. de Candolle] 8: 96 (1844).
Distribution: Indonesia +?.

Myrsine_affine
葉は6-8㎝と小型でなかなか可愛らしい。

Myrsine_affine3
もう少しアップで。枝の古い部分から小さな花芽が出てきている。

Myrsine_affine2
葉柄が赤色になるところや、だらしなさを漂わせる脈の見えない葉裏はやっぱりMyrsineです!

2014年5月11日 (日)

Myrsine semiserrata Wall.

最近はRapaenaはMyrsineとする見解が主流のようですが、そのソースがまだ見つかりません。花柱の有無と柱頭の形状で分けていただけ???

これは当初からMyrsineに分類されていた植物。ネパールがタイプで、葉に鋸歯があるのが特徴です。

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Myrsine semiserrata Wall., Fl. Ind., ed. 1820 2: 293–295 (1824).
Distriubtion: China, India, Myanmar, Nepal, Thailand, Vietnam.

Myrsine_semiserrata
標高の高い雲霧林などの湿った森に生育するMyrsine。

Myrsine_semisserrata3
葉裏の脈はかなりくっきり。

Myrsine_semiserrata2
腋生の花序。これも開花しているのはまだ見たことありません。

Myrsine_semiserrata3
果実はムラサキシキブのような小さくて丸い実がたくさんで、熟すとやがて黒くなるそうです。

2014年5月10日 (土)

Rapanea yunnanensis Mez

広義でMyrsine seguinii H. Lév.としてR. neriifoliaと一緒にされているR. yunnaensis。しかし、私がフィールドで見る限り、2種を雰囲気で容易に識別できるので分けておきたい。R. yunnaensisは日本、中国、ベトナムに分布するR. neriifoliaと、ヒマラヤを中心に分布するR. capitellata (Wall.) Mezの中間的な存在とする考えもあるそうだ。

下の写真はタイのドイ・インタノンの標高約2200mで見た個体。標高が高いところに個体数は多いのだが、花や果実はまだ見たことがない。
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Rapanea yunnanensis Mez, Pflanzenr. IV 236(Heft 9): 358–359, f.60 (1902).
Distribution: China, Thailand, Vietnam.

Rapanea_yunnaensis
R. yunnaensisは葉が比較的細く、黒ずんだ緑色。

Rapanea_yunnaensis2
枝も細めで葉先はひゅっと尖る傾向があり。

2014年5月 9日 (金)

Rapanea neriifolia var. macrocarpa (Pit.) C.M.Hu

Rapanea neriifolia var. neriifoliaと同定していたこの植物。R. neriifoliaの名前を調べてみれば日本ではタイミンタチバナと呼ばれていました。タイミンタチバナはMyrsine seguinii H.Lév.のシノニムにされていることもあるようで、この辺りの属の違いが何なのか、ちょっとまだ整理が追いついていません。

残念ながらまだ花も果実も見たことがなく、どれくらいタイミンタチバナと違っているのか気になるところ。

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Rapanea neriifolia (Siebold & Zucc.) Mez, Pflanzenr. (Engler) IV. 236 (Heft 9): 361 (1902).
var. macrocarpa (Pit.) C.M.Hu, Fl. Cambodge, Laos & Vietnam 32: 182 (2004).
Distribution: Cambodia, Vietnam.

Rapanea_neriifolia
葉の様子。var. neriifoliaより幅広い葉をしています。

Rapanea_neriifolia2
葉裏の脈はほとんど見えず。

Rapanea_neriifolia3
花芽は腋生で葉の落ちた古い枝からもたくさん出ていました。こういう特徴は一緒ですね。

2014年5月 8日 (木)

Ardisia quinquegona Blume

花や果実の写真は手元になかったのですが、シシアクチと同じとされている植物を見つけたので、それを紹介してArdisiaを一区切りとすることにしましょう。

まあ分からなくもないですが、最初はやっぱり「えーーーーっ」という印象でした。
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Ardisia quinquegona Blume, Bijdr. 689 (1826).
Ardisia cambodiana Pierre ex Pit., Fl. Indo-Chine [P.H. Lecomte et al.] 3: 824 (1930)
Distribution: Cambodia, China, India, Indonesia, Japan, Malaysia, Vietnam.

Ardisia_quinquegona
葉のサイズは多少幅広いですが、まあ変異のうちとして許せる・・・か?広域分布種として捉えられており、多くのシノニムや変種が知られています。

Ardisia_quinquegona2jpg
葉裏の様子。全体的に少し黒ずんだ色をしています。

Ardisia_quinquegona3jpg
若枝には毛がうっすらと生えています。

これはカンボジアの個体ですが、タイやベトナムにも割と山地林に普通に生えていて、それらを見ているともう区別ができなくて一緒でいいんじゃない、という考えになってしまいます。花や果実をいずれ丁寧に比較してみたいものです。

2014年5月 7日 (水)

Ardisia smaragdina Pit.

たぶんカンボジアに固有のArdisia。Vietnamの記録は別種と思うのですが、まだ確認できていません。

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Ardisia smaragdina Pit., Fl. Indo-Chine [P.H. Lecomte et al.] 3: 841 (1930).
Distribution: Cambodia, Vietnam?.

Ardisia_smaragdina4
樹高0.5-1.5mほどの小型のArdisia。カンボジアでは1000m付近の年中霧がかかるような常緑樹林に生育しています。

Ardisia_smaragdina2
葉はやや厚く、のっぺり。葉脈は生の状態では見えないけれど、

Ardisia_smaragdina5
標本にすると浮き出てきて、全体に光沢もあります。両面黒いdotもたくさん。

Ardisia_smaragdina
葉腋から3-5花からなる花序を出し、花は淡い赤紫色。

2014年5月 6日 (火)

Ardisia crenata ssp. crassinervosa (Walker) C.M.Hu & J.E.Vidal

先日、カンボジアのArdisia crenata、つまりマンリョウを紹介しましたが、葉が厚く、花序の柄が短く、ガクがやや丸みを帯びて小型である、などの点が特徴とされる亜種ssp. crassinervosaが記載されています。そしてこちらがその亜種。

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Ardisia crenata Sims, Bot. Mag. 45: t. 1950 (1817).
ssp. crassinervosa (Walker) C.M.Hu & J.E.Vidal, J. Trop. and Subtrop. Bot. 4 (4): 7 (1996).
Distribution: Cambodia, China, Laos, Malaysia, Vietnam.

Ardisia_crenata_crassinervia
樹高は50-80㎝程度。マンリョウを少し小ぶりにしたタイプなので、日本の園芸的にはウケるかなぁ。

Ardisia_crenata_crassinervosa
右側がA. crenata ssp. crassinervosaの花。確かに花序の柄が短い! 左側は隣に生えていたA. smaragdinaを比較のために一緒に撮影しています。

2014年5月 5日 (月)

Ardisia graciliflora Pit.

「優美な花をもつ」という意味の種小名を持つArdisia。残念ながら咲いている株にはまだ出会えていません。ベトナムの固有種で400-800mの山地林に生えています。

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Ardisia graciliflora Pit.,  Fl. Indo-Chine 3: 832 (1930).
Distribution: Vietnam (endemic).

Ardisia_gracilifolia
一見、RapaneaのようなArdisia。

Ardisia_gracilifolia2
あまり特徴のない、のぺっとした葉をしているのですが、

Ardisia_gracilifolia4
標本にすると細かい脈まではっきりと見えるようになるから不思議! こんな脈をしたArdisiaは知る限りでは今のところこの種だけ。

Ardisia_gracilifolia3
花序の柄は短く、3-5個の花をつけていました(文献によると4-8個とあり)。

2014年5月 4日 (日)

Ardisia fuliginosa Blume

田植えも無事終わり、天気も良かったので少し足を伸ばしてダイセンキスミレを見に行ってきました。帰り道は点々と寄り道をしながらスゲを観察。これぞメアオスゲ!というのを見つけ、ようやくメアオスゲが分かるようになりました。あとはノゲヌカスゲ/アオスゲの違いです。また、オクノカンスゲ、カンスゲ、ミヤマカンスゲは割とすぐに認識できましたが、ヒメカンスゲとニシノホンモンジスゲの違いが分かりませんでした。たぶんニシノホンモンジスゲだと思うのですが、雄鱗片の先端の突起が微妙に連続的、、、あとよく分からないヒカゲスゲ?も見つけ、またまた宿題が増えてしまいました。

Ardisiaネタもあと少しで底を尽きそうです。次は何をしようかなぁ。
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Ardisia fuliginosa Blume, Bijdr. Fl. Ned. Ind. 13: 692 (1826).
Distribution: Indonesia

Ardisia_fuliginosa
でろーんとしていて、全体的に少しだらしない感じ。マンリョウとはずいぶん違う印象です。

Ardisia_fuliginosa3
葉裏の様子。側脈は少し浮き出ていました。

Ardisia_fuliginosa2
花序は腋生で柄は短め。多くの花を咲かせます。

2014年5月 3日 (土)

Ardisia sanguinolenta Blume

GWは帰省して田植えをしてきました。そして「がんぜき」や「いしぞうけ」は方言であったことを初めて知り、衝撃を受けました。山口の我が家では「くまで」と言えば潮干狩りに使う道具だけを指すのです。

インドから東南アジアにかけて広く分布するA. sanguinolenta。2-6m程度の樹木で、標高150-1000m付近の常緑樹林によく生えています。
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Ardisia sanguinolenta Blume, Bijdr. Fl. Ned. Ind. 13: 685 (1826).
Ardisia colorata Roxb., Fl. Ind. 2: 271 (1824). nom. illeg.
Distribution: Cambodia, India, Indonesia, Laos, Myanmar, Malaysia, Thailand, Vietnam.

Ardisia_sanguinolenta
花序は枝先に長生。葉は細長く、これだけでも特徴的。

Ardisia_sanguinolenta2
葉裏の脈は広い角度で出て、15-23対ほど。

Ardisia_sanguinolenta4
果実は小さく、熟すと黒色になります。

Ardisia_sanguinolenta3
上の3つの写真はカンボジアのもの。こちらはインドネシアのジャワ島のもの。まあこの程度の違いは変異の内ということで、この種に同定していいのではないでしょうか。

2014年5月 2日 (金)

Ardisia humilis Vahl

今日の午前中は近くの森へ調査に行ってきました。ヒカゲスゲとモエギスゲをようやく認識。しかしノゲヌカスゲ/アオスゲ/メアオスゲの区別が全然分かりません。もっとたくさん見て比較しないと。

さて、今日のArdisiaはベトナム南部の標高600m付近の森の沢沿いに生えていた種類。現時点ではA. humilisと同定しています。

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Ardisia humilis Vahl, Symb. Bot. 3: 40 (1794).
Distribution: China, Philippines, Vietnam.

Ardisia2
高さ1.5m程度の低木でした。

Ardisia4
立派な花序が枝先に頂生。

Ardisia3
側脈が少ないのが特徴的ですが、Ardisia murtonii, A, vaughaniiなど、このグループの仲間は何種かあるようです。難しい。。。

2014年5月 1日 (木)

Ardisia chevalieri Pit.

渓流沿い植物となったArdisia。考えればあってもよさそうですが、最初に見つけたときはびっくりでした。これはベトナムの狭い範囲に生える固有種のようです。

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Ardisia chevalieri Pit., Fl. Indo-Chine 3: 840 (1930).
Distribution: Vietnam.

Ardisia_rheophyte
渓流環境に適応すべく、葉は細い細い。さすがにこれは特徴的で、すぐに同定できた分かりやすい種類でした。

Ardisia_rheophyte2
花は4㎝程の花序の枝先に集まって咲かせます。もう少し花つきが良かったり、花サイズが大きければ園芸植物として通用しそう。

Ardisia_rheophyte3
若い果実の様子。

Ardisia_rheophyte4
自生地の様子。増水時には冠水する中流域の河原に生えていました。いやはや、色々あるものです。

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