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2011年11月

2011年11月29日 (火)

Grammitidiaceae2

インドネシアで見た、羽片に切れ込みのあるGrammitidiaceaeの仲間について、まとめてみました。

Ctenopteris obliquata (Bl.) Holtt.
写真はまだ幼い株で、葉は20-25㎝のものをよく見かけます。個体数は多いですが、ソーラスのある、良い株の写真を撮っていませんでした。
Ctenop

Ctenopteris mollicoma (Nees & Bl.) Kze
上の種に比べて小型でソーラスがつき、全体に毛が散生しているのが特徴。
Gram9

Calymmodon cucullatus Pr.
とにかく細い。そして葉質も薄い。
Hoso

Xiphopteris subpinnatifida (Blume) Copel.
切れ込みは浅く、葉は長く、5㎝以上になります。
Gamm5

Gramm6

最後は不明種。Xiphopteris subpinnatifidaと片付けていましたが、今になって見れば違う種であることに気付きました。うーむ、何だろう。
Gramm4

ハーバリウムで見た限りでは、まだまだ見ていない種があるようです。中でも、大型で羽片が細く切れこんでいるCtenopteris tenuisectaが出会ってみたい種No.1です。いつか、きっとどこかで。

2011年11月25日 (金)

Grammitidiaceae

インドネシアで見たGrammitidiaceaeの仲間。最近はPolypodiaceaeに分類する見解が主流なのでしょうか。この辺りも勉強しておかねば・・・。たくさんあるので、まずは羽片が切れ込まない種類を紹介。

Grammitis fasciculata Blume
少しぽちゃり系。
Gram1

Grammitis fasciata Bl.
パッと見てノキシノブかと思いました。学名も上のG. fasciculataに似ていて紛らわしいですね。
Gramm3

Gramm2_2

Grammitis setusa Bl.
このだらしなさは、屋久島で見たことのあるヒロハヒメウラボシに通じるものがあります。
Gram7

Gramm8

Grammitis hirtella (Bl.) Donk
これもGrammitis属で、より葉が細い種類。
Gram10

Gram11_2

Scleroglossum pusillum V.A.V.R.
フィールドではシシランの仲間かと思っていましたが、調べてみるとどうやらGrammitidiaceaeのScleroglossumという属の模様。こんなソーラスの付き方もするのか・・・。
Gramm5

Gramm6

このタイプで、山でよく目につく種類はこんなところでしょうか。少しはこの仲間が見えてくるようになったので、次回はそれぞれの種が生える環境や標高域に注意を払って山を歩きたいものです。

2011年11月23日 (水)

Polypodiaceae (ウラボシ科)

以前、着生植物にかぶれていたことがあり、インドネシアとタイでは多様なPolypodiaceae( ウラボシ科)やGrammitidiaceae( ヒメウラボシ科)に出会って、その熱がすっかり再発してしまいました。たくさん写真を撮ってきたので、名前が分かったうち、いくらかを紹介しておきます(同定間違いあればご指摘いただけると幸いです)。まずはインドネシアのPolypodiaceae(ウラボシ科)から。

有名どころ、カザリシダ。Aglaomorpha helacrea (Kruze) Copel 一応日本に自生しているそうで、いつの日にかその自生を見てみたいものです。
Kazari

Crypsinus triloba Houtt.
ソーラス葉はオキナワウラボシに近い印象。個体数は多いです。
Hosiba

Crypsinus taeniatus V.A.V.R. 他の仲間に比べると、あまり見 けませんでした。
Takanoha

Selliguea heterocarpa Bl. ポツポツと、個体数は多かったです。
Selliguea

日本では低地から高地まで分布しているLepisorus (ノキシノブ属) は不思議と見かけませんでした。代わりにあったのは下のようなBelvisiaの仲間。細くなった葉先にソーラスがつくという、日本にはない少し変わったシダでした。数種類確認しましたが、下のものはやや高地に分布していたPolypodiaceae Belvisia spicata (L. f.) Mirbel ex Copel.Belvisia

Goniophlebium persicifolium (Desv.) Bedd. 標高1200m付近にて。ソーラスをつけていない葉です。
Kijinoo

分布していないのか、たまたま生えていないところだったのか、MicrosoriumやPolypodiumはインドネシアではほとんど見ることができませんでした。その代わり、タイの山ではたくさんのこの仲間が登場。標高はだいたい同じところですが、緯度(それによる季節や気温)が少し違うからでしょうか。不思議なものです。

今は単純に好きなだけなので、何属にどんな種類があるのか、属や種の特徴、属間の系統関係などなど、勉強しなくてはならないことが山積みです。

2011年11月22日 (火)

帰国

9月4日に出発したインドネシア・タイの調査から無事帰国しました。

許可申請や準備などもあり、実質、フィールドに出て植物を見ていたのはインドネシアで約2週間、タイでは約1週間だけとなってしまいましたが、未だにデータ整理が終わらないほど、濃密な時間を過ごすことができました。この2ヶ月間で初めて見る植物が1000種以上あり、頭の整理も全然追いついていないです。

今回訪れたメインの場所は以下の通り。

インドネシアのPangrango山(約3000m)。下はその山頂から見た隣のGede山。Gede山には来年の楽しみにとっておくことということにして、今回は登りませんでした。Gede山には他にあと2つのルートがあるそうなので、来年はそれらを中心にまた訪れることができればいいな、と考えています。5mに及ぶAnaphalisの木本がかっこよかったです。
Gede

インドネシアのHalimun 国立公園。標高約1000mほど。お世話になった集落のすぐ後ろには、樹高30mを超える木々の茂る、非常に良い状態の森が残っていました。
Halimun

タイではDoi Inthanon、1700m付近の森で植物調査。ブナ科の多様性に驚きました。

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