« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年11月

2010年11月30日 (火)

年に一度の繁忙期

研究材料の開花シーズンを迎え、交配作業に追われている毎日。そこにさらに年に一度の大会議に向けての事務的な準備や発表のデータ整理、スライド作成などが乗っかってきて、だんだん手が回らなくきました。

いつも「追い込まれてからが勝負!」なのですが、「追い込まれた!」と感じる感覚がだんだんと鈍くなっているのはよろしくないですね。。。この仕事量ならこの日まで余裕!と考えて行動していると、突然新たな仕事が降って来て、最後は地獄を見ることになるのです。会議まであと2週間というのに、今はもうすでにそんな状況に片足をつっこんだところ。これはいかん!

写真はラオスのお寺にあった狛犬的存在?
Koma

正面から見ると意外と可愛い。かもしれない。
Koma2

2010年11月27日 (土)

ラオスの山村

ラオスでは標高約1200mほどにあった集落を訪れる機会がありました。尾根筋にある集落。良い雰囲気です、が、水はどうしているのでしょうか。
Laos

これは民家の庭先にあったタバコ。葉を下から順番に使っているようで、こんな姿になっていました。
Tabaco

タイもラオスも、どこにいってもイヌがいますね。この子犬は大きなかたつむりの殻のついた首輪をしていました。一人遊びにご執心。
Dog

集落の先には重機で造成された道が続いていました。この辺りはカシ林が発達していましす。人の手はすでに入っていますが、二十年近くはほったらかしにされていたようで、良い森となっていただけに少し残念でした。
Forest

2010年11月26日 (金)

Ardisia helferiana

花序の軸やガクに毛の生えるヤブコウジ属の木本(Ardisia helferiana)。
Ardisia_tree

この仲間は花があると一目瞭然。すぐにヤブコウジの仲間と分かります。
Ardisia_flower

果実は黒く熟す模様。花序の毛は相変わらず際立ってみえます。
Ardisia

2010年11月25日 (木)

浮き稲2

ラオスでは前回訪れた浮き稲の自生地を再訪してきました。
前回は緑一色でしたが、、今回は花序を出していたため、全体が茶色がかかって見えました。
Oryza2

タイやラオスで栽培されている水稲(もち米を含む)は今がちょうど刈り入れシーズン。果実を見ることができると期待して行った訳でしたが、浮き稲はまだ開花している状態。幸運でした。花序はこんな様子。栽培種と違って当然果実の数が少なく、芒が約4㎝と長いのに驚きました。
Oryza_2
Oryza3

水中に伸びる茎は紫色を帯びて中空となっているようです。
Oryza4

果実の時期に行くことができたら収穫して食べてみたい・・・と夢は膨らむばかり。1月後半から再度ラオスに行くことが決まっているので、機会があれば是非チャレンジしてみたいものです。

2010年11月22日 (月)

Rhus chinensis (Rhus javanica)

タイでもしばしば見かけるヌルデ。山の多いラオス北部ではもっと多い頻度でこのヌルデに出会いました。乾季の入りは日本でいうところの秋にあたり、葉は紅葉して多くの果実が実っていました。日本での学名はRhus javanica var. chinensisが一般的なようですが、こちらではRhus chinensisが用いられているようです。ではRhus javanicaはどんな植物なのだろう???
Rhus_chinensis

そのヌルデの果実、同行していたラオス人が「これは食べることができるんだぞ!」と果実を採って私に勧めてきました。ヌルデはウルシ科の植物で、昔読んだ図鑑では確か樹液などでかぶれる人もいる・・・と記してあったことと、そしてヌルデの果実を見たことのある人なら分かる白くてよく分からない例のアレが付着していたことで、少し抵抗感を覚えましたが、地元のラオス人が食べるのだから・・・と食べてみたところ、苦味や渋みは全くなく、単に酸っぱいだけ!いや、実際には多少はあるのかもしれませんが、それを上回る強烈な酸味でした。
Rhus_chinensis_leaf

こちらの若い枝はこんな様子。日本でそこまでしっかり見て記憶していませんが、全体的なつくりは粗放的というか大雑把というか、そんな印象を受けました。上の葉もそんな感じ?ちなみにラオスのヌルデの乳液を腕に塗ってみましたが、翌日になってもかぶれませんでした。
Rhus_chinensis_tom

これは地元の人がかごいっぱいに収穫していたヌルデの果実。そのままでも食べたり、豆腐を作る際の「にがり」としても使えるそうです。
Rhus_chinensis_fruit

日本でもヌルデは低山ならどこでも生えているので良いですよね。山登りや農作業などで疲れた時には、頭が冴えて元気が出るに違いないでしょう。今回のラオスで一番勉強になった出来事でした。

2010年11月19日 (金)

てーん3

畑で作業をしていたら、右手のつけ根がチクリ。反射的に全力で逃げましたが、やはり刺された手はどうにもなりませんでした・・・。

逃げた先から遠目で見ると、今回も前回と同じハチの模様。先月に続き、約1ヶ月ぶりだったので今度こそはアナフィラキシーが出てきてしまうのかといつにもましてドキドキ。しかし、幸いにして、じんましんは発症せず。心臓の閉塞感とのどが荒れる程度で済んでいます。、病院にお世話にならなくてよいようで、やれやれです。

一応、畑に入るときは注意して歩いているつもりでして、実際この1ヶ月で新たな巣を2ヵ所見つけました。しかし、葉の陰に隠れるように、ちらほらある巣はやはり全部は無理・・・。日本のスズメバチやアシナガバチのようにもう少し攻撃的なら羽音で分かるのですが、こちらのタイプはじっと待っていて、巣に危害が加わってから攻撃に移るタイプ。眼力をもっと鍛えないといけないようです。

昨年は刺されたことなかったのに今年は当たり年なのだろうか。どうせ当たるなら宝くじが良いのに・・・「二度あることは三度ある」、と、ならないよう願いながら調査をするのみです。

2010年11月18日 (木)

5度目のラオス

ラオスから無事戻って参りました。
今回はビエンチャンから始まり、ルアンパバーン、サイヤブリの地で調査を行ってきました。ルアンパバーンは何と世界遺産の街だそうです・・・世間知らずの私は現地に行くまで全く知りませんでした。ラオスの方々ごめんなさい。世界遺産ということもあってか、観光客(特にファラン)がいっぱいでした。物価や宿も比較的安く、街が小さくまとまっていた印象だったので、のんびりと過ごすにはとても良いところでしょう。
Luan

調査地の間は主に車での移動。移動にかなり長い時間をかけましたが、道路近くから見ることのできる山は焼畑が盛んのようで、深い森は全く見られませんでした。いやはや、ここまでとは・・・。
Hage

ルアンパバーンからサイヤブリへはメコン川を船で渡ります。中流域と言ってよいのか分かりませんが、こんな様子でした。この辺り一帯はところどころに浅瀬があり、乾季は大型船が使った長距離輸送ができなくなるそうです。
Mekon

という訳で、またボチボチとラオスで見ることのできた植物を紹介していけたらと思います。今回は植物好きの研究者の方が日本からお越しになられ、植物談議に花を咲かせることができました。

2010年11月 9日 (火)

乾季に入りました

コンケンではすっかり乾季の空に入ってしまいました。昨日は最低気温が20度、最高気温が32度。気温は少し前に比べて軒並み5度近く下がり、朝晩は毎日寒い思いをしています。窓から入ってくる隙間風が寒いのなんの。

さて、明日から約1週間はラオス出張です。溜まっていた論文3つは全て英文校閲にお願いしたので、気楽に楽しめそうです。それ以外の仕事は・・・コンケンに戻ってからということで。この時期のラオスの空はどんなのでしょうか。たわわに稔った浮きイネに出会えるのが一番の楽しみです!

2010年11月 8日 (月)

草本 (Phu Kradueng)

10月末にPhu Kraduengの台地上で見た植物です(標高1200m付近)。

アリアケスミレやリュウキュウシロスミレの母種、Viola betonicifolia。狂い咲きしているものを3株見ました。シカに葉を食べられている株が多かったです。
Betonicifolia

黄色いトレニア、Torenia hirsutissima。湿り気のある草地に生え、茎やガクには軟毛が密生しています。
T_hirsutissima

おそらくAdenosma caerulea。花を見たのは1株だけでした。花はスミレ色、それだけで印象的です。
Adenosma_caerulea

クマツヅラ科のクマツヅラ属(Verbena)、アレチハナガサの類かと思ったのですが、タイの図鑑ではゴマノハグサ科のBuchnera cruciataとされているものに近い模様。何だか納得できないので、次回はもう少し詳細に観察してみます。
Buchnera_cruciata

これはヒメノボタン(Osbeckia chinensis)そのものだと思います。
Osbeckia_chinensis

タヌキマメ属(Crotalaria)の一種。C. ferrugineaかC. chinensis?ほとんどの個体は果実の状態でして、咲き残っている花を見ることができたのは数株のみでした。
Crotolaria_ferruginea

明後日からラオスに行くため、続きはまたの機会に。忘れないうちに少しずつアップしていきたいところですが・・・気長にお待ちください。

2010年11月 5日 (金)

草本 (Phu Soi Dao)

標高1600m付近の松林の林下に生えていた主だった植物です。

ツユクサ科のMurdannia gigantea。花茎がすらっと伸びて1mに達するので、よく目立ちます。次々と花を咲かせて開花期が長そうな割には、ほとんど結実していませんでした。
Tsuyukusa

ゴマノハグサ科シオガマ属の一種、Pedicularis evardii。これもたくさん生えていました。
Siogama

黄色いマメ科植物。Phu Kraduengにもわずかにみました。
Legume

道沿いには紫色のマメ科植物がたくさん生えていました。これもPhu Kraduengで見ました。
Legume_purple

2010年11月 4日 (木)

Phu Soi Dao National Park

Phu Soi Dao National Parkの紹介です。

登山道の標高差は写真の通り。標高650m前後からスタートして、1633mまで登ります。Phu  Kraduengのような登山道沿いの休憩所はなく、山頂で宿泊する場合はテント・食糧等全て持ち込むことになります(麓の事務所で借りることもできます。また、荷物はポーターにお願いすれば、15バーツ/kgで荷揚げしてもらうこともできます)。
Trail

登り始めは沢沿いの竹林。しばらく沢伝いのコースです。
Trail2

そこから斜面を登って標高を稼ぐと、やがて照葉樹林が出てきます。明るい森ですが、木々の様子や林床植生から、過去にかなり人の手が入っていた様子が伺えました。そういう意味ではちょっと残念。
Trail3

標高1400mにも達すると、尾根沿いに伸びた登山道沿いに大きな木々は見られず、草原が発達していました。写真はEuraliaの一種ですが、ワラビもたくさん生えています。Trail4

そして1600m付近に広がる台地にはP. keisyaの松林が広がっていました。この場所は数十年前にラオスとの戦場であったそうで、その影響もあってか、松林の林床植生はとても単純なものでした。優占種でこの時期に咲いていた植物はツユクサ科のMurdannia  giganteaとゴマノハグサ科(シオガマの一種)Pedicularis evardiiと2種のマメ科植物くらい。キャンプサイトもこうした松林の中にあります。
Trail5

全体を通してですが、登山道沿いは良くも悪くも人の手が入リ過ぎていて、そういう明るい環境、撹乱環境を好む植物を見たい方にはうってつけかな、と思う一方、腐生植物や着生ランなどを見てみたい方には少し物足りない感が残ってしまう印象でした。1600m付近にあるテントサイトから片道3時間で登ることのできる山があるそうなので(当然さらに標高が高い)、そちらに行けば着生植物は豊富に生えていることでしょう。次回があれば、必ずや!

2010年11月 3日 (水)

Balanophora

先日のPhu Soi Dao National ParkではBalanophoraの雄株を見つけました。大型で20㎝近く生長していました。SandoさんがKhao Yai National Parkで見られたものと同じでしょうか?
Balanophora_laxiflora1
Balanophora_laxiflora11

Phu Kradueng National Parkでは下山中にBalanophoraの雌株を見つけました。上の雄株と同じ種(B. laxiflora)だと思うのですが、よく分かりません。。。
Balanophora_laxiflora2

雌雄同株・異株の進化は面白いですね。異株だと交配のチャンスは少なくなりますが、自家受粉を防いで遺伝的多様性を保つためには良いシステムだと思います。個人的には、どちらが先か(可塑性があるのか)、自生地でどう適応しているのか(どうしてそうシフトしたのか)、興味が湧きます。暇なときに論文探して読んでみます。

最後のおまけはBalanophora fungosa? Phu Soi Dao登山道の麓にあるご飯屋さんに生けてありました。食べ物屋さん数軒が軒を連ねる中、「なんという良いセンス!」とこのお店にで下山後のお昼御飯を食べ、公園を後にしました。どこに生えていたんだろう・・・

Balanophora_sp

2010年11月 2日 (火)

繁忙期到来

相変わらず会計などの事務処理に追われています。色んな方とのメールのやりとりだけで半日が潰れていく感じ・・・正直あまり健康的ではないです(精神的な意味で)。ああ畑に出たい!

来週の水曜日から1週間ラオスに行くことになりました。単純に遊びに行ける!と思っただけでは済むはずもなく、ラオス人とのスケジュールの調整にはじまり、レンタカー、フライト、宿の手配の調整などなど・・・かなりの時間をとられてしまいました。とはいえ、今度は北部の山岳地帯を見て回れるのでとても楽しみでもあります。時期的にちょっと寒そうですが、まだ乾季の入りたて、何かしらの花は残っているでしょう。

論文投稿も急がねば。溜まりに溜まり、今月中に3つ投稿したいところです。

2010年11月 1日 (月)

Phu Kradueng

週末はタイ人の友達とPhu Kraduengに遊びに行ってきました。

同世代・・・と言うには私は少し年を取り過ぎていますが、久々に(?)若い世代だけ遊びに行って、とても楽しかったです。植物もちらほらとまだ見たことのない花も見ることができました。これもPho Soi Daoと合わせて、ボチボチ紹介していきたいと思います。

今回のPhu Kraduengで最も印象に残った植物はトクサラン(Cephalantheropsis gracilis)。冬に咲く本種は屋久島では普通種なのですが、実はそのような時期に訪れたことがなかったので、まともに花を見たことがありませんでした。タイでも寒い時期に咲くようで、ようやく花を拝むことができました。
Tokusaran

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

カテゴリー

無料ブログはココログ