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2010年9月

2010年9月29日 (水)

木本 (Khao Kuang) 2

次は少し標高を上げて1200mからの尾根沿いにて。

ノボタン科の一種。個体数は多かったですが、花や果実があるものは少なかったです。本来の開花期はもっと別の時期でしょう。
Nobotan

少し標高の高い場所ではアジサイの仲間らしきものもありました。果実が大きいです。どんな花が咲くのでしょうか?
Hydrangeaceae

山頂に生えていたNeolitseaの仲間。虫こぶはありませんでした。
Neolitsea

花や果実を見ていないので確証はありませんが、これはヒメユズリハ(Daphniphyllum teijsmannii)? こんなところで出会うとは。
Himeyuzuriha
Himeyuzuriha2

キイチゴ属(Rubus)は1種類だけ生えていました。
Rubus

2010年9月28日 (火)

木本 (Khao Luang) 1

木本にもなると種名はさらにさっぱり。高木はどうしても手がとどかないので、幼木や低木を中心に紹介しておきます。

ヤマビワソウ属(Rhynchotechum)の類。沢沿いにて。
Yamabiwa2

イラクサ科の一種。テント場近くに生えていました。
Irakusa

同じ沢にはインドゴムノキと思われるFicusもありました。
Indogomu

マタタビ科のタカサゴシラタマ属(Saurauia)の一種。これは登山中ではなく、同じ公園内の滝近くにて見つけました。石垣島で初めてタカサゴシラタマ(S. tristyla)を見て、こんなマタタビ科もあるのか!、と驚いたものです。
Takasagosiratama
Matatabi2

ツルコウジとヤブコウジを足して二で割ったような植物。花も果実もありませんでした。マンリョウは低地から、センリョウは中腹から比較的たくさん見ることができました。どちらも種としては日本と同じだと思っています。
Turukouji

2010年9月27日 (月)

山頂域の草本 (Khao Luang)

熱帯といえど、1800m級の山頂には気温の低減や風衝効果のおかげで登山中とは少し変わった植物を見ることが出来ました。どれも山頂域に小さな集団が分布している印象でした。生物地理を考えると大変興味深いです。

一番印象に残ったのはこのツルリンドウ属(Tripterospermum)の一種。花は淡い紫色を帯びた白色、ガク片は細いです。果実はさく果のようでしたので、ハナヤマツルリンドウに近い仲間でしょうか。
Tripterospermum
Tripterospermum_flower Tripterospermum_fruit

これはチゴザサ属(Isachne)の一種でしょう。葉の裏には毛が密生していて驚きました。この属は熱帯~亜熱帯を中心に60種が分布するそうで、アリサンチゴザサ(I. albens)、タイワンチゴザサ(I. beneckei)、メンテンチゴザサ(I. dispar)、ダントンチゴザサ(I. myosotis)などなど、和名がついているものもたくさんあるようです。
Isachne

これはブクリョクサイ(Dichrocephala integrifolia)そのもののようです。インド~中国南部~東南アジア~パプアニューギニアなどの熱帯、亜熱帯地域に広く分布している種で、タイでこの属の植物は1種しか分布していないとのこと。山頂に生えていたためか、草丈や葉が小型となっていました。参考文献はこちら:Koyama H. 1983. Taxonomic Studies in the Compositae of Thailand 2. Acta Phytotax. Geobot. 34: 1-9
Dichrocephala_integrifolia

2010年9月26日 (日)

ラン (Khao Luang) 2

Cymbidium findlaysonianum。タイのほぼ全域に生えている種類らしいです。以前花を見たことのあるCymbidiumはC. aloifoliumなので、これで2種目ということに。Khao Luangの登山中ではなく、同じ公園内の歩道沿いで見ました。
Cymbidium_findlaysonianum
Cymbidium_findlaysonianum2

ヨウラクラン属(Oberonia)の一種。まだつぼみの状態で何の種類か分からず。葉の長さは10cmほどありました。
Youraku

偶然目に入ったクモラン属(Taeniophyllum)の一種。白い根は先日紹介したCoelogyne xyrekesのものです。
Kumoran

葉の長さが30cmほどある大型の特徴的なラン。花も果実もなく、この手のランは私はまだ分かりません。
Orchid

2010年9月25日 (土)

ラン (Khao Luang) 1

とあるガイドブックによると、この山域には約300種以上のランが生えているそうです。この数字が本当なら日本のランの全種数、約240種を超えていることになります。すごいですね! そのうち見ることができたのは1割ちょっと。さらに花を咲かせていたのは10種程度でした。ちなみに私はまだ日本のランを100種ちょっとしか見ていません。あと何十年かければ全部見ることができるでしょうか・・・。

これはLiparisの仲間? 源流部にて。登山中の林床では花数の少ない別の種類が生えていましたが、そちらの写真はピンぼけもいいとこで、とても掲載できません。
Liparis
Liparis2

Bulbofilum属の一種。隣の木に3mほど登って望遠を使って撮影したのですが、まだまだ高さが足りなくて花のアップが撮れず。これはどうも時季外れの花のようで、他の株や別の種類のBulbofilumは咲いていませんでした。
Bulbo

Coelogyne xyrekes。花を咲かせているのは1株だけでしたが、それらしき株は標高1200m以上の木にあちこち着生していました。花サイズは4cm近くあり、とても見応えがあります。
Coelogyne_xyrekes

Ludisia discolor
大学時代にラン好きの先輩から株分けしていただいたランと同じ種で、当時は「ホンコンアカシュスラン」という名を園芸店から聞いて、その名で覚えていました。改めてネットで検索するとこの名では出てこず、「ホンコンシュスラン」という和名が一般的なようです。
Ludisia_discolor

これはミヤマウズラ(Goodyera schlechtendaliana)だと思います。中腹の尾根にて。日本のものより全体的に少し大型でした。
Miyama2
Miyama

2010年9月23日 (木)

寄生・腐生植物 (Khao Luang)

いかにも生えていそうな雰囲気のところで地面に目を向ければ、案の定、寄生・腐生植物がいくつか見つかりました。標高ではおおよそ800-1000mだったでしょうか。英語では寄生植物はparasitic plant、腐生植物はsaprophytic plantと言います。

これはツチトリモチ属(Balanophora)の一種。Balanophora laxiflora?どうやら雌雄異株の種で、これは雄株のようです。日本固有種のツチトリモチ(B. japonica)は雄株が発見されておらず、雌株の単為生殖で増えているとか。もし雄株がどこかに生えているなら、このような植物体なのでしょうか。あと気になっているのは写真の右側に写り込んでいるヤツ。私はヤツシロランの類に一票です。
Balanophora_laxifolia

ムヨウラン属(Lecanorchis)の一種。下山時の休憩中に目に飛び込んできました。1枚目の写真では、分かりにくいですが左から25%の位置にひょろひょろと伸びた茎が写っています。1株あれば周囲には他の個体があるはず、ということでもう少し探すとさらに3株を発見。つぼみのものから、果実のものまであり、熱帯ではダラダラと花を咲かせているようです。このときは1花だけ咲いていました。
Lecanorchis1
Lecanorchis
Lecanorchis2

明らかに腐生ランなのですが・・・タシロラン(Epipogium roseum)にしては茎にも黒い斑点が目立つし、、、保留ということで。
White

まだ見たことのないタヌキノショクダイの類もこういう環境なら・・・と思って少し探してみましたが、生憎そんな運は持ち合わせておりませんでした。残念。

着生植物に木本スミレに地際の植物まで・・・と上に下にと目線が定まらない状態で歩いて、ある意味片手間でこれだけ見つけることができたので、下ばかり見て歩けばもっとたくさん見つかることでしょう!

2010年9月22日 (水)

渓流沿いのシダ (Khao Luang)

初日のテント場は沢の隣。また、近くには伏流している枯れ沢も含め3本の沢が伸びていて、渓流沿いを主な生息場所とするシダを数種類見ました。沢は元々暗い上、初日は天気が午後から下り坂でさらに暗くなり、ブレた写真ばかりでした・・・とりあえずは何とか見るに堪える写真を撮ることのできた数種類をアップしておきます。
Stream

これはタキミシダ(Antrophyum obovatum)?
Takimi2
Takimi

これはおそらくホコザキウラボシ(Microsorium dilatatum)。
Microsorium_dilatatum
Microsorium_dilatatum2

そしてこちらはオキナワキジノオ(Bolbitis appendiculata)のはず。
Bolbitis

ヒメシダ属(Thelypteris)の一種?
Thelypteris1
Thelypteris2

うーん、本当はもっと色々と生えていたのですが、改めて見直すと中途半端な写真ばかり。図鑑を持っていって、ゆっくり観察してみたいですね。

同じ県内にある国立公園の低地にはこんなシダが生えているそうです。学名を調べれば日本に分布しているものもちらほら見られます。1年間くらい弟子入りして勉強させていただきたい。。。
Thaweesakdi Boonkerd, S. Chantanaorrapint and Wasinee Khwaiphan. 2008. Pteridophyte Diversity in the Tropical Lowland Rainforest of Khao Nan National Park, Nakhon Si Thammarat Province, Thailand. The Natural History Journal of Chulalongkorn University 8(2): 83-97

2010年9月21日 (火)

着生シダ (Khao Luang)

低地の森では着生部位が高くてあまり観察できませんでしたが、標高1000m以上の雲霧林では木々の樹高が低く、多くの着生シダが木や岩に着生しているのを見ました。山頂域では地面から生えているものも。

今回一番印象に残った着生シダはこのヒロハアツイタ(Elaphoglossum tosaense)!葉の縁が透明なので下から見上げてもすぐにそれと分かります。かなりの密度で見られました。
Tosaense

この仲間ではアツイタ(E. yoshinagae)らしきものも。こタイでは何種類かあるようなので別の種かも知れません。また、葉の形がちょっといびつで葉縁が大きく波うつヒロハアツイタと中間的なものも見かけました。
Atsuita

ヒメウラボシ属(Grammitis)の一種。ヒメウラボシそのもの(G. dorsipila)? 屋久島でヒロハヒメウラボシ(G. nipponica)を見つけて喜んでいた頃が懐かしいです。標高1200m以上にある少し傾いた木の陰にたくさん着いていました。
Grammitis

葉のサイズが50cmを超える大型のシノブもあり、こちらも感動。シノブの仲間は他2種類はあったような気がしています。
Sinobu

おそらくミツデウラボシ属のCrypsinus trilobus。最初は写真左の栄養葉を見て質感からヒトツバの変なの(Pyrrosia sp.)と思ったら、右側のソーラスが着いている葉が実は同じ株から出ていてびっくり。ヤクシマウラボシもヒメタカノハウラボシもCrypsinus属だったとは知りませんでした。学名は両方とも屋久島にちなんだC. yakushimensis, C. yakuinsularisです。
Mitsude

着生Lycopodiumではナンカクラン(L. hamiltoni)を見ました(最近はHuperzia fordiiとして分類されているのかもしれませんが)。Lycopodiumでは個人的には園芸店でしばしば売られているL. nummularifoliumの自生を見てみたいのですが、いったいどこに生えているやら。北部?南部? 高い標高のところではトウゲシバ(広義)も生えていました。
Nhankaku

これは特徴的なので調べればすぐに分かりそうですが、今の手持ちの資料ではお手上げ。ハワイでも似たようなのを見たような見ていないような・・・。一緒に写っているのは(写真右側)、おそらくキクシノブ。株によってはシマキクシノブのように細かく切れ込むのもありましたが、全部キクシノブのように思っています。
Fern
Fern2

ちょっと駆け足気味の紹介なので、写真やコメントが足りない気もしますが、また時間のあるときに追々ということでどうかご勘弁下さい。リクエストがありましたらもう少し丁寧にその植物の生育状況などを記したいと思います。写真はネタ切れの可能性が大ですが。

2010年9月20日 (月)

地生シダ (Khao Luang)

日本にも分布しているヤブレガサウラボシ(Dipteris conjugata)。石垣島や西表島でも、そしてタイでも出会えると嬉しくなるシダのひとつ。だいたい標高1000m以上の尾根や崩落地跡などに生えていました。日本からインド~中国~タイ~インドネシアと広く分布しているそうです。
Yabure

中腹で見かけたヘラシダ属(Diplazium)の一種。栄養葉と胞子葉でやや異なる形をもっているようで、胞子葉では葉柄が30cm程度伸びていました。この仲間でほあ他にキノボリシダ(おそらくそのもの)を見ました。
Diplazium1

地生シダとは言い難いですが、一応大元の根っこは地面に生えているのでここで紹介。ツルホラゴケ(Crepidomanes auriculatum)でしょう。コケシノブ科ではハイホラゴケやホソバコケシノブらしきもの数種類を見ましたが、オニホラやキクモバといったものは見かけませんでした。
Turuhora

ホングウシダの仲間はお手上げです。日本ではマルバホングウ(Lindsaea orbiculata)に似ていて、一応すぐ近くの国立公園で記録はあるようですが・・・不勉強なためにさっぱりです。シンエダウチホングウっぽいのもありました。
Lindsaea1 Lindsaea2

山頂に1株だけ生えていたAthyliumの一種。
Athylium1
Athylium

低地の林内にはクロヘゴっぽいヘゴ、上部ではウラジロやコシダ(広義)が多く、一部でユノミネシダも見かけました。

2010年9月18日 (土)

Rinorea (Khao Luang)

タイにやってきてずっと探していた木本スミレ。ハワイにはスミレ属の木本スミレがありますが、タイにはRinorea属の木本スミレが生えています。Rinorea属はアフリカ~アメリカ~アジアと、世界の熱帯地域に広く分布していており、340種と多様化しているグループです。

明瞭な乾季のないタイ南部、ようやく巡ってきたこの機会を逃す手はない!ということで「互生」「托葉がある」「花が5数性」といった特徴を念頭に、目につく樹木を片っ端からチェックしていきました。

そして1種類だけ、それと思わしきものを発見! これはスミレ科の植物で良いでしょうか? どこにでもありそうな単葉の樹木ですが・・・。
Leaf

托葉はしっかり残っていました。
Takuyou

これはつぼみのようで、花はクリーム色。腋生で、集散花序を形成するようです。今回は残念ながら開花している株には出会えませんでした。もともとなのか、暗い林床に生えていたためか、結実率はかなり悪そうでした。
Flower

このガク片を見て確信は一気に80%に急上昇。この種はこの後、2cm弱まで果実を肥大させるようです。
Fruit

以前バンコクの標本庫で撮影したRinorea属の植物に何となく似ている・・・気がしなくもないです。ううむ。
Speci

勢いだけで紹介してしまいましたが、これは本当にスミレ科の植物なのでしょうか。。。ああ、何だかすっきりしません。

ちなみに、目が慣れてしまえば遠目からでも識別できるもので、あるところにはたくさん生えていました。低地~1000m付近までずっと生えているようです。登山道沿いのものはどれも林床にあるものばかりだったのであまり背が高くなく、貧弱、花や果実のつきも悪かったです。気になる方は、是非とも直接現地に赴き、ご自身の目でご確認下さい!

2010年9月17日 (金)

Khao Luang (登山2)

翌朝。タイの森の中で迎えた朝は、とても気持ちの良いものでした。まぶしー。
Sun_light

当初の予定では2泊3日、山頂付近でもう1泊するという話でしたが、山頂まで第一キャンプサイトから4時間ということを聞き、寒さとヒルを怖がるTさんがこの日のうちに山頂に登って村まで下山することにしてしまいました。

*ヒルは普通にいました。ヒル対策としては、森に入る前に、ガイドの方が乾燥させたタバコをくれるので、それを水で戻して、靴などに塗ることができます。私は今回は地下足袋で行きましたが、一度も噛まれませんでした。TさんとPさんはそれぞれ何カ所かやられていましたが・・・。

さて、2日目はキャンプ場の標高800m地点から山頂の約1800m地点まで、標高差1000mの登り。朝7時15分にキャンプ場を出発し、急斜面をどんどん登って標高を稼いでいきます。1000mの標高差と聞き、ちょうど屋久島の愛子岳を思い出しました。この辺の斜面は一度皆伐されたのか、あまり太くない同じような直径の木が真っ直ぐと伸びていました。*写真は下山時のものです。
Trail2

テント場から北向きに斜面を登り続け、1200mでようやく一度尾根に出ました。ここからはずっと尾根筋のコース。進路は西に変わります。この辺りからは目につく着生植物の種類が増えます。シダもさながら、着生ランだけで全部でいったい何十種類あったのか、全く把握できませんでした。
Tyakusei

9時には本来泊まるはずだった2つ目のキャンプサイトに到着。ここから頂上まで最後の登り、いよいよ本丸です。
樹高もより一層と低くなってきました。*写真は下山時の様子。
Gezan

10時30分、山頂に到達! 山頂にはちゃんと標識がありました。30分程度休憩し、インスタントラーメンを作って食べてから、下山を開始しました。
Peak

14時頃には宿泊したテント場まで下りてきました。そこで、またご飯を作って食べ、徒歩+バイクで里まで下山、そして16時には解散となり、Khiriwong村を後にしました。以上!

2010年9月16日 (木)

Khao Luang (登山)

登山の日。指定された時間の朝9時に、待ち合わせ場所のTourism development centerへ。

ここ(標高100m)から森の入り口(標高600m)までは、バイクの後ろに乗せてもらって山道(果樹園の作業道)を登って行きます。てっきり徒歩で登って行くものだと思っていた我々は、予想外の展開に当惑。ゆっくり歩いて登るよう、ガイドの方に交渉してみましたが、相当嫌がられているようで、結局バイクで連れて行ってもらうことになりました。バイクでは30分程度でしたが、歩けば半日はかかりそうな勾配と距離でした。

作業道は幅50cm程度のコンクリ-トで固めてあり、マンゴスチン、ドリアン、ロンコンが植えられた果樹園を横目に、バイクは勢いよく走り抜けてあっという間に登山口まで到着しました。作業用の小道はいくつも道が別れており、案内板もなかったので、案内なしでは確実に迷ってしまうでしょう。
Trail_2

そしていよいよ果樹園と森の境目に到着。ここから森に入って行きます。
Enter

30分もすると沢に出て、登山道は沢沿いに伸びていました。
Stream

そしてさらに歩くこと20分、
「よし、今日はここで一泊だ。」
「えっ?」
「じゃあ我々は昼ご飯を作るから後は適当に好きに過ごしてくれ。」
という流れで、1時間もしないうちにキャンプサイトに到着してしまいました。水を確保しやすいよう沢の隣です。大雨、あるいは大人数のときはもう少し高い所でテントを張るとのこと。
Camp_site

お昼ご飯はカレーと魚の缶詰、炒り卵。タイ南部なので、毎食一品はカレーがあり、、、全部辛かったです。私は特に辛さに弱いという訳ではありませんが、汗と涙と鼻水を流しながら食べました。食後もしばらくは胃がどっかんどっかんしてました。
Khao

水について。この日は麓から持参したペットボトルの水を飲みましたが、翌日は山の上部で沢の水を汲んで直接飲みました。ペットボトルに汲むと多少黄色味を帯びていましたが・・・お腹は壊しませんでした。お腹を壊す心配のある方は、水、そして辛くない食料を必要量お持ちすることをオススメします。

昼食後も日没後の晩ご飯まではフリータイム。初めての山の中なのでどうしても行くことのできる場所が限られてしまい、はっきり言って暇でした。。。キャンプサイトは3本の沢がすぐ近くで合流する場所だったので、私は沢を登ったり降りたり。

そして夕方からは雨が降りはじめ、この日はおとなしく早々に就寝しましたとさ。夜は寒いので防寒着は必須です。特に2泊目は1200m以上のところで宿泊します故。

2010年9月15日 (水)

Khao Luang (ガイド)

下調べの段階で、登山に関する情報がほとんど得られず、同行した二人のタイ人もお手上げということで、地元のガイドに連絡して連れて行っていただくことになりました。

登り口はキリウォン村(Khiriwong Village)。Khao Luangの麓、標高110mの川沿いに発達する村で、ここでガイドをお願いすることができます。
Sign

まずは村にあるTourism development centerへ。初めての方はまずはここにたどり着けば・・・後は現地で何とかなると思います。我々もとりあえず電話で連絡してみたところ、①山には2泊3日で登るしかない、②まずはここに来て下さい、という指示を受けただけでした(と、電話をしたTさんが言っておりました)。
Center

ガイド料はこの料金表に従って計算されるとのこと。三人で2泊3日のコースでは7650バーツ。タイにしてはとても高い・・・ような気がします。おそらく外国人向けのものなのでしょう。しかし、これだけ払えばガイド料、テントの貸し出し、2泊3日分の食費、国立公園の入山料などは全て含まれており、当日は自分の衣類やカメラだけを持参すれば良いということになります。必要ならば別料金でポーターも依頼することができます。何も知らない我々は、言われるがままそのまま申し込みすることに。
Ryokinhyou_2

申し込みが終れば翌朝からいよいよ登山開始!この日の宿は、係りの人から村内にある民宿(のようなもの)を紹介していただき、一泊しました。

2010年9月14日 (火)

Khao Luang

何とかと煙は高いところが好きだそうですが、私も何とかの例に漏れず、高いところがあればとりあえず登ってみようと思う一人です。

タイで一番高い山はとても有名なドイ・インタノン(2565m)。私も一度連れていっていただきましたが、車で山頂近くまで登れる山でした。

そして今回、登りに訪れたのはタイ南部で最も高い山、ナコンシータマラート県にあるカオ・ルアン。標高は1835mです(と山頂の看板に記してタイありましたが、持って行ったGPSでは山頂では約1790mを示していました)。今回案内していただいた地元のガイドのお話では、年間10組程度しか山に登りに来ないそうで、かなりマイナーな山のようです。そのおかげで、標高600m程度から自分の足で歩いて登ることのできるタイでは割と珍しい山でした。
Khao_luang

登山中は大きな滝などもなく割と地味な山でしたが、この山の魅力は標高600mあたりの熱帯雨林から山頂域の雲霧林まで連続して見ることのできる植物の垂直分布。タイに2年いながらタイ南部の植物をじっくり見て回ったことがなかったので、大変良い機会となりました。

ということで、熱の冷めない内に、行程と見た植物を少しずつ紹介させて下さい。。

2010年9月13日 (月)

Happy birthday to me

30歳を迎えました。もう30歳,いやいや、まだ30歳。というこで、あと3~5年はフラフラしていても大丈夫でしょうか?

日本の植物がどこからどのようにやってきたのか、それが自分の目で見てみたくなり、大学時代にはロシア(ウラジオストック)、韓国、台湾、アメリカ(ハワイ)など、日本を中心円とする海外に出てみました。植物の種類が分かるようになるにつれ、その幅も広がり、大学を出た後はこうしてタイにやってきました。そして次は・・・? 一応私の最終目的地はスミレのメッカ、新大陸の南米なので、

西コースだとインド→中近東→アフリカ→南米
東コースだとインドネシア→ニューギニア→メラネシア→南米

という流れに乗って、十~二十数年かけて世界各地の植物を見ながら南米に辿り着けることができたらいいなあ、そんな夢を抱き、そのための足場固めとして、もう少ししっかりと東南アジアの植物を把握しておこう!と決意をした一日でした。

こんな妄言も日本に戻ったら世間の目が厳しくて、それどころではないんだろうけれど。

タイ南部へ

急きょ、職場の同僚と約1週間をかけてタイの南部に出かけてくることになりました。1週間といってもコンケンから車で行くので片道だけで2日を要し、実質活動できるのは3~4日程度。

遊び半分、仕事半分、と建前はそうしておきましょう。目的地はナコンシータマラート県。来週の月曜日には戻って来る予定です。

2010年9月12日 (日)

Cleome vicosa and C. rutidosperma

ラオスの同じ水田の畦に黄色いフウチョウソウの仲間(Cleome)を見ました。これはCleome viscosa。ヒメフウチョウソウという和名もあるそうです。
Huutyousou
Huutyousou2

コンケン周辺ではアメリカフウチョウソウ(C. rutidosperma)を最も多く見かけます。写真は職場の畑で撮ったもの。
Cleome_rutidosperma
Dcleome_rutidosperma2

その他、タイではフウチョウソウ(C. gynandra)を見たことがありますが、写真には撮っていませんでした。残念。

日本にもフウチョウソウ科(Capparidaceae)の植物が自生していなかったっけと、頭をひねったらギョボク(Crateva adansonii)がそうだったことを思い出しました。葉っぱの状態は何度か見たことがあるけれど、花はまだ見たことがないなぁ。

2010年9月11日 (土)

Celosia argentea

日本にも広く帰化していますが、熱帯を中心に広く分布するノゲイトウ(Celosia argentea)。タイでもちらほら見かけますが、ラオスのこの場所では水田の畦にも生えていました。
Nogeitou

花はこれからのようですが、近くの木陰ではもう咲いているものもありました。
Nogeitou2

2010年9月10日 (金)

Biophytum sensitivum

ラオスの水田の畦に生えていた雑草シリーズ。
Rice_field

これは何科の植物?
Biophtyum_sensitivum

特異的な葉の形やガクや花軸に毛が生えていてちょっと違和感を覚えますが、花を見れば納得!、カタバミ科の植物でした。果実も気になりますが、今回はつぼみや開花している花ばかりだったため、次回に持ち越しです。
Biophytum_sensitivum2

日本にも帰化しているらしく、「オサバフウロ」という和名もついているそうです。また、オジギソウと同じように、触れると葉をたたむとのこと。知らなかったので次回はしっかり触ってみます。熱帯に広く分布する種で、手持ちのタイの植物図鑑に載っているので、ここいらにも分布しているはずなのですが、、、コンケン周辺では見たことがありません。

2010年9月 9日 (木)

ラオスの水生植物

引き続き、水田に生えていた水生植物です。

オモダカ科(Alismataceae)の一種。浮葉を形成し、花は白色、雄しべは6本ありました。
Mizukusa
Mizukusa2

これはおそらくアサザ属(Nymphoides)の一種。しかしこちらには数種類があるそうなので、花がないとどの種なのか分かりません。
Mizukusa3

上の写真にもちらっと写っていますがこんなものありました。ナニコレ?
Mizukusa4

いやはや絶対的な経験値が足りていないせいで、花がないと相変わらず何が何だかさっぱりです。まあ花があってもさっぱりなものもたくさんありますが・・・とりあえずこれらの正体は次回のラオス探索に持ち越しということでご勘弁ください。次回は10月後半~11月の予定です!

2010年9月 8日 (水)

Ottelia, Blyxa, Utricularia

行く前にも書いたようにラオスは雨季の真っ只中。ということで、浮き稲だけでなく、たくさんの水生植物を見ることができ、良い目の保養になりました。

水田近くの水路にはミズオオバコ(Ottelia alismoides)の群落。花はどれも白色でした。
Mizuoobako
Mizuoobako2

そしてこれはヤナギスブタ (Blyxa japonica)、あるいはセトヤナギスブタ (Blyxa alternifolia)?。 生まれて初めて見ました。近くの水田にもわさわさと生えていました。上の写真にも花がちらっと写っています。
Yanagisubuta

この場所にはタヌキモの一種(Utricularia sp.) も漂っていました。
Ootanukimo

10月以降にはホシクサやミミカキグサの類をはじめ、色々な植物が咲いていることでしょう。ラオスは今年度中にあと2回行けそうなので、とても楽しみです。今回、川沿いの比較的低地では洪水が起きていて、道路が冠水しているところもあり、そこでは集落の女性と子供達が総出で魚取りをしていました。

2010年9月 7日 (火)

浮き稲

昨夜、ラオスから無事に戻って参りました。

実際にフィールドに出たのは1日半だけでしたが、とても有意義な旅?となりました。タイにやってきてずっと会いたかった植物にもたくさん出会えました。中でも一番感動したのはこれ。
Floating_rice4

野生のイネ、浮き稲です。小学校だか中学校だかの授業で習い、長年その自生を見てみたいと思い続けていた植物でした。幼少の頃から祖父母の家で稲作を手伝っていた身としては感動も一入です。この時点で長さは1mちょっと。20cm以上ある節間は中空、各節から発根していました。
Floating_rice3

葉舌も長いです。ラオスの方からこの場所で撮影したという穂の写真(かなりピンぼけ)を見せていただきましたが、長い芒があるような感じでした。再訪して見てみたい!!
Floating_rice2


見渡す限りの大群落。灌漑の発達や開発に伴って自生地が減少している植物だと思うので、この群落がずっと残っていくことを願うのみです。
Floating_rice


2010年9月 3日 (金)

職場泊2

昨日は職場泊。

夜中は2時間おきにイネ科植物の開花・花粉発芽を観察をしながら、地上6mの樹上でのネコの喧嘩など眺めたり、今月から開始した電照試験の確認をしたり。電照を設置した畑はそこだけ異空間。怪しげな雰囲気を漂わせて、小雨降る中、一人で興奮していました。
Light_treatment

その翌日、一緒に遊んだネコ達もすっかり疲れ果ててしまったようです。
Aai

ちびっ子達はやはり朝から元気。先日ご覧いただいたカオニャオ、ムーピン、ムーヨンも随分大きくなりました。
Three_cats

さて、明日から3日間ほど、ラオスに行って来ます。
雨季真っ最中のラオスはとても楽しみ。
イネ科植物をたくさん採集して現地の大学に置いてきたいと思います。

2010年9月 1日 (水)

Euphorbia antiquorum

日本でEuphorbiaと言われて、真っ先に思い浮かべるのがトウダイグサ(Euphorbia helioscopia)。しかし、タイで出会ったEuphorbia属は、多肉植物と化していて、それと分かるまでかなりの時間がかかりました。タイにサボテンが生えてる訳ないし、園芸植物の逸出を疑ったものです。
Euphorbia_antiquorum1

花は確かにトウダイグサ科の植物。トウダイグサ科だけで世界に数千種、トウダイグサ属だけで1000種以上もある大きなグループです。タイでは何カ所かで見ましたが、上の写真のように乾季には乾ききってしまうような林の岩の上などにたくさん生えていました。
Euphorbia_antiquorum

果実も確かに三数性。上の2枚は2008年10月5日にウドンタニ県で、下の果実は2010年1月1日にウボンラチャタニ県で撮影しました。
Euphorbia

これを見て思い出したのは、ハナキリンも確かにEuphorbia属だったこと(E. milii)。マダガスカル原産だそうですが、タイでも園芸植物として広く親しまれています。

昨日のEulophia(イモラン属、イモネヤガラ属)と属名が似ていますが、Euphorbiaは有名なので間違わないですよね。でもそこにEuphoria(ムクロジ科のリュウガン属)が加わると・・・読み間違いをしてしまいそう。

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