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2010年1月

2010年1月31日 (日)

コンケン大学農業祭

先週から近くのコンケン大学で農業祭が開催されていました。昨年も紹介しましたが、今年も同じような紹介記事をひとつ記しておきましょう。

まずは果樹屋さんから。マンゴー、レンブ、スターフルーツ、ジャックフルーツ、シャカトウ、ブドウなど多種多様です。奥に見えるのはアナナス屋さん。比較的高額ですが、ティランジアの類もいくつか扱われていました。
Ngaanwan3

出ているお店の3分の1はラン屋さんでした。ラン屋と一口にいっても、コチョウラン屋、カトレア屋、バンダ屋、デンドロ屋、何でも屋、そしてマニアックショップ・・・などなど、色々あります。ここは培養から増殖させているランを扱っているお店で、色とりどりのランが並んでいます。品評会で賞を頂いたランもありました。朱赤色の花を咲かせているバンダの類(だと思う)も日本にはない色合いで印象に残ります。
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これは花序が1mに達する大型のラン。
昨年の農業祭で、バルブ3つの小さな苗を80バーツで購入して育てています。大きくはなったものの、この冬の開花には至りませんでした。次の冬こそは!
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お次はウツボカズラ屋さん。2店みかけましたが、どちらのお店も10数種類の品揃え、いずれも他の植物に比べて高額です。一番小さい実生苗は35バーツでしたが、次に安い普通サイズ(写真では吊るされてぶら下がっている鉢のもの)は200~600バーツ。写真左下の鉢に植わっている大株や捕虫嚢が20㎝を超える大型のものは数千バーツ、最高価格は6000バーツでした。小学生の頃、親から買ってもらって風呂場で育てていたことが懐かしいです。タイでも育てみたく、欲しいのですが、いつも見るだけで手が出ません・・・。
Ngaanwan2

そんなこんなで今回はランを約10種類ほど購入。職場の木に着生させておきます。

最後は、おまけとして出店で売られていた手提げ袋の写真。どこかの女性週刊誌の表紙の文章をコピーしているようで、色々なバージョンがありました。これまでもときどき市場で売られているのを見かけますが、、、街中で持ち歩いている人はまだ見たことありません。「ぜったい×2 キレイになる!」、ええ、もういくらでも×2なってください!
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2010年1月28日 (木)

Bombax anceps

某教授のブログでキワタ科(Bombacaceae)の植物を紹介されていたので、触発されてこちらも職場に生えているキワタ科の植物を1種類紹介しておきましょう(写真は全て昨年の2009年2月4日にコンケンで撮影したものです)。

生えている場所は試験場の敷地の端、外の道路との境界としてたまたま?残されているようです。もともと自生のものでしょう。かなりの高さに育ち、10数メートルの高木となっていました。
Bombax_anceps_view2

咲いている花はどれも高い枝にあり、望遠でしか綺麗な花の写真が撮れませんでした。丸いものは蕾です。葉を落としている乾季の長い期間に渡ってダラダラと花を咲かせています。当初は、雄蕊がたくさんあって花弁が5枚だったことから、オトギリソウ科やツバキ科の類かと思って調べていたのですが、図鑑では該当種がなく、パラパらめくって行き当たったものが日本では馴染みのないキワタ科のBombax ancepsでした。
Bombax_anceps_flower

花を手にできたのは咲き終わって落下したものだけ。一応、早朝に拾いに行ったのですが、すでに褐変していました。何日間咲いているのでしょうか?花のサイズは8㎝弱。その大きさもさることながら、たくさんの雄蕊も特徴的です。図鑑によると、雄蕊は250-300本くらいあるとのこと。どのように雄蕊が分かれているか、花の構造はちょっと面白かったのですが、写真は撮影していませんでした。また、花には少しだけ匂いが感じられましたが、あまり良い匂いとは言えないと思います。個人的には割と好きですが。サイズ的に鳥がポリネーターでしょうか。
Bombax_anceps

2枚目の写真の枝にもトゲが見えますが、若い幹にもたくさん残っています。"Bark aggressively thorny when young."と図鑑には紹介されていました。"thorny"という単語をおかげさまで習得です。
Bombax_anceps_stem

なお、キワタ科の植物、東北タイには以下の1属3種が自生しており、
Bombax anceps(花は白色)
Bombax insigne(花は山吹色)
Bombax ceiba(花は橙赤色)
その他、移入種として、Ceiba pentandra, Pachira aquaticaが生えているそうです。Bombax insigneは普通種ではないようですが、花の色合いが独特なので見てみたいものですね。どこかに生えていないかな~。

最後の写真は同じ日に撮影していた職場のネコ。子猫達は皆元気に育ち、今や全部で約20匹に。この世代のオス達はそろそろ旅立ちの時期でしょう。
Samushi

2010年1月27日 (水)

Dischidia rafflesiana

以前から指令を受けていたDischidia rafflesianaが売られているのを見かけたので、購入して「アリ植物((myrmecophyte、ant plant)」というものを観察してみることにしました。このサイズで30バーツ、葉が10個くらいついている大きいものは70バーツでした。今回はアリ がいそうな少し古い株を選んで30バーツで購入。D. rafflesianaはマメヅタカズラ属の植物で、アケビカズラやフクロカズラという名前で呼ばれているそうです。

この塊は果実ではなく、袋状の葉。「貯水葉」というそうです。以前写真を掲載したように、タイでは樹木に着生しているのを山でときどき見かけます。スケールとして映っているナイフのサイズは14.7cm、日本を離れるときにKさんから餞別としていただいたものです。
Dischidia_rafflesiana_3

全ての袋状の葉の基部には穴が開いていて、ここからアリが出入りしたり、「貯水葉」というからにはここから水や葉くずが入って・・・と思い描いてみました が、自生地では葉は上向きに展開しているのと、穴はほぼ茎に密着しているので水は侵入しにくく、おそらく溜まらないのではないかと思います。何より、水が 溜まると住んでいるアリが困るのでは?貯水有無の検証には自生地で本種を見つけ次第、片っぱしから開いて確認していけば良いでしょうが、まあそれはさすが にできません。。。
Dischidia_rafflesiana2

さて、いよいよ切断。二つに割ったところ・・・開けてびっくり、中は暗紫色、そして根系が存在していました。小さな部屋がたくさんあるものと思っていた ら、1つの大きな空洞であったことも予想外でした。肝心のアリは、、、と探すと2mmに満たないアリが数匹ちゃんと入っていましたよ。ガガイモ科らしく、 切り口からは乳液が出て、ナイフはベトベトに。
Dischidia_rafflesiana3_2

1つ目の葉はそれで終わってしまいましたが、2つ目の葉を開けると、成虫のアリだけでなく、卵や幼虫が入っていました。罪悪感に苛まれながらも、開けてし まったものは仕方無い、ととりあえず写真を撮影。実体顕微鏡下(あまり倍率は高くない)で撮影した写真を引き伸ばしてアリを何とか撮影しておきました。こ れで何のアリか分かるかな?
Dischidia_rafflesiana5

残りの4つの葉がくっついている株は、とりあえず職場のレンブ(Syzygium Samarangense、ローズアップルとも)の木にくっつけておきましたが、帰宅してよくよく考えると、こうやってアリの分布拡大に手を貸すの は・・・どうなんでしょう。このアリはDischidia rafflesianaに特異的で、この植物がないと生きていけないのでしょうか。。。奥の深い問題になってしまいました。

2010年1月24日 (日)

コンケン国際マラソン

コンケン国際マラソン、11,55kmの部門を何とか完走することができました。今回は全く練習をしなかったせいもあって、後半は当然バテバテでしたが。
Pickthai

そして途中で諦めずに走った甲斐あって今年の記録は昨年より30秒程度縮まり、約55分30秒という結果に。時速にすると12.5㎞/hです。

昨年のフルマラソンの覇者は時速18kmで走っていたそうです。
(上位5名中、4名がケニアで、1名がタンザニアの方)。
これは走り方から根本的に変えないと。。。ナンバ走りとか忍者走りとかを習得すれば多少は太刀打ちできるのだろうか・・・というような妄想を抱きながら、物凄い筋肉痛に打ちひしがれている今日一日でした。

今日は大人しくデスクワークしかしていないので、明日は畑に出たいものです。

写真はマラソンとは全く関係ない近所で飼われている犬の「ピクタイ」。
毎日私の帰宅と同時に遊んでくれー、ご飯をくれーと我が家にやって来ます。
吠えず、人懐っこく、そして別嬪さんでもありますね。

2010年1月23日 (土)

Gardenia hygrophila

クチナシ属の一種、Gardenia hygrophilaの果実。クチナシの果実と言われれば・・・どこか面影はあるかもしれませんが、タイにやってきたばかりの2008年は何もかもが新鮮でそんな発想もできずに正体は検討がつきませんでした。
Gardenia_hygrophila2_2

そして翌年、同じ場所で花を見かけ、ようやく名前が判明。白色で6花弁。柱頭が突き出して雄蕊が花弁の間に開く様子は日本でもよく見かけるクチナシと同じでした。葉は徒長枝では対生しているのが分かりますが、基本的に短枝についているので一見対生には見えにくいようです。
Gardenia_hygrophila

種小名のhydrophilaは「hygros(湿)+philos(好む)」という意味だそうですが、実際に生えていた場所は台地上の乾燥した岩場。このような露岩の環境の中では湿り気のあるところかもしれませんが・・・どういういわれでこの名を命名したのでしょうか。次の写真では左手前に生えている低木がそうです。
Gardenia_hygrophila3

属名のGardeniaは人名(アメリカ人A. Garden)にちなむそうです。ちなみに"Hydrophila"はキツネノマゴ科オギノツメ属の属名でもあります。オギノツメ、日本では広域に分布しているらしいけれど、私はまだ見たことがありません。写真はムクダハーン県のPhu Pha Thoebにて。果実は2008年10月8日、花とその下の写真は2009年10月11日に撮影しました。

2010年1月21日 (木)

Shorea siamensis

先日果実を掲載したフタバガキ科の植物Shorea sp.はどうやらShorea siamensisであろうという結論に至りました。別の場所で望遠で撮影したものに花が写っているものがありました。花序を形成して花は明るい黄色をしています。
Shorea_siamensis_flower

東北タイではごく普通種のようで、これまでに幹や葉を見てShoreaの仲間とまでしか分からなかったものはほとんどこれなのかもしれません。花を見て納得です。経験値の足りない熱帯の樹種は花を見てようやく分かるといったものばかり・・・といっても花があっても分からない種もまだまだ多いのですが。開花時期は花の黄色だけでなく、葉も白色(花序すぐ近くの葉。苞に当たるのか?)や赤色を呈してとても派手な樹木に見えるようです。
Shorea_siamensis2

花序近くの葉の色は、①白色で展開して赤色になり、最終的に緑色になるのか、②赤色で展開して白色でとまるのか、、、よく分かりませんでした。もっと経時的に観察しなくては。
Shorea_siamensis3

例年だと年が明けて最初に降る雨はおおよそ2月中旬なのですが、今年は1月下旬にあたる昨日から雨が降っています。少し季節外れではありますが、3ヶ月ぶりの雨。茶色い農村風景がこれで緑になると思うと嬉しいですね。

2010年1月20日 (水)

Butea monosperma

昨年も紹介しましたが、綺麗なのでまた紹介。今年も正月明けに気がついたら一斉に咲き始め、今もまだ長々と開花しています。

Butea_monosperma1

マメ科(Leguminosae、ただしPapilionoideaeという科に分ける見解もあるようです)の木本で、Butea monosperma。花は直径5-6㎝の燃え盛るような炎の色をしています。
Butea_monosperma2

これが咲くと乾季もいよいよ折り返し地点といったところでしょうか。樹木の周囲は相変わらず茶色に包まれていますが。2月に入れば高地ではツツジやランが咲き始めます。スミレもきっと咲いているんだろうな・・・。
Butea_monosperma3

葯は1本を除く9本は合着。ポリネーターは小鳥か大型のハチ?
Butea_monosperma4

2010年1月17日 (日)

報告書シーズン

終わりの見えない多忙な日が続いています。
Shorea

来週日曜日はコンケンマラソン。
とりあえずエントリーをしてみましたが、今年は練習する暇もなさそうです。最近不健康な生活を送っていることもあり、記録が落ちていないと良いのだけれど・・・。あと10日間が正念場、早く一段落させて、のびのびと実験に励みたいものです。

上の写真はShorea sp.
フタバガキ科の植物。この写真では見えにくいですが、属の特徴のひとつとして、果実の羽は5枚あるうち3枚が長くて2枚やや短いことが挙げられます。一方、フタバガキ属(Dipterocarpus)は一見2枚に見えるものの、実は基部には短い3枚の羽が残っている・・・とのこと。1年前に自宅に持ち帰っていたDipterocarpus obtusifoliusの果実を確かめると、確かにそうでした。ということで二枚目の写真はD. obtusifoliusです。
Dipterocarpus_obtusifolius8

明日、明後日は出張のため、山に行ってきます。

2010年1月14日 (木)

ネコ3枚

タイ南部の食堂やガソリンスタンドなどで見かけたネコです。

頭にシールを装着していた(されていた)トラ。
Nekokiji

肉球がステキなシロ。
Nekosiro

そして個人的に一番好きな模様のミケ。
Nekomike

タイではおそらく日本以上にどこに行ってもネコがいるので、
ネコ好きにとっては住んでいて毎日が幸せの日々でしょう。

2010年1月12日 (火)

タイ南部

無事、タイ南部から戻って参りました。
River

「片道10時間以上」、ではなく、「毎日10時間以上」車に乗り、5日間の走行距離は3000kmを軽く超える旅でした。2日目にはナコンシータマラート県まで到達しました。もう少しゆとりのある旅になると思っていたのですが、、、いやはや、本当に疲れました。帰って数日経つものの、未だに腰痛があり、動きがギコチナイです。

そんな訳でして、スミレのスの字も見ることができず。もうぐうの音も出ません。。。息抜きの小休止によって頂いた国立公園も山ではなく、海でした。この写真はプーケットにて。ああ、何もない・・・。
Phuket

南部地域では東北タイで広く見られるサトウキビやキャッサバは栽培されておらず、代わりにゴムはとパームヤシ、ココヤシ畑(林)が道路沿いに広がっていました。タイは世界最大の天然ゴム生産国で世界生産量の3割を占めているそうで(07年)、タイヤやチューブが主な加工品。パームヤシは食用や石鹸だけでなく、近年はバイオディーゼル用にも利用されているとか。ココヤシは・・・食用でしょうね。ココヤシ繊維は園芸資材、着生ランの植え込みなどに用いたりもしています。写真は整然と植えられたゴムノキの林。
Gomu

ドリアンもたくさん売られていました。モーントーンという有名な品種で、1kgあたり15バーツ。半分くらい食べて、お腹いっぱいになりました。
Dorian

とりあえず今回は南部の雰囲気を味わうことができたので、次回は仕事ではなく、のんびりとした個人旅行で訪れたいと思います。タイ南部最高峰、カオルアン山(1835m)は泊まりがけで歩いて登ることができるようなので、この国立公園に行くことに決定。あとはいつ行くか・・・ご都合のつく方は一緒にどうですか(笑)?

最初の写真は川に生えていた大型イネ科植物。草丈5m以上です。

2010年1月 4日 (月)

謹賀新年 2010年

明けましておめでとうございます。

Hatuhinode

大晦日はメコン川の砂浜でタイ人とビールを飲みながらカウントダウン。元旦は対岸のラオスから登る初日の出を見て、午前中はメコン川観光でのんびりと過ごすという、日本では出来ない一風変わったお正月を迎えることとなりました。連れて行っていただいたTさんに感謝です。

日の出前の朝焼けも綺麗でした。メコン川は乾季ということで雨季に比べて水位が十数メートル下がっており、この辺りの狭い場所での川幅はラオスまで50m以下にまでなるそうです。
Asayake

次の写真はSampanbok。三千の穴(ポットホール)という意味で、この景色も乾季になって地表に姿を現わします。
Sanhanboku

水位が下がって現れた砂浜では、落花生とトウモロコシが点々と栽培されていました。
Rakkasei

せっかく元旦にメコン川に来たのだから・・・ということで、メコン川に飛び込んで少しだけ泳いできました。泳ぐといっても水着を用意していなかったので、服のまま飛び込み、服がすっかり泥臭くなっただけのような結末になりました。新年早々相変わらず後のことは何も考えていないです。濁流でしたが、水温は外気温が高いのでひんやりとちょうど良い水加減。最近の気温は最低20度前後、最高36度という例年になく暖かい日が続いております。水があればもうどこでも飛び込みたいたい、最近はそんな毎日です。

最後の写真はラオス側で魚捕りをしていたおじさん。大きな網を川の流れに沿って何度もすくいっていました。のんびりとした雰囲気が良いです。
Raosu

さて、今年はいよいよ三十路になる年です。健康面ではあまり無理しないよう(と、私が言うと出来っこないと笑われるかもしれませんが)、仕事では新たな投稿論文を最低2本として目標に頑張りたいと思います。フラフラしているのは個人的には好きなのですが、未だにお給料というものをもらったことのない不安定な身分なので、その辺りも何とかしなくてはいけない、税金を納めて少しは社会貢献をしなくては・・・と少しは思う次第です。ブログも最近忙しさにかまけてなおざりになっていますが、ボチボチ更新頑張ります。本年もどうぞよろしくお願い致します。今年一年の皆様のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。

明日から9日まで、今度は仕事で出かけてきます。片道10時間以上という車での長旅、何度も経験していますが、未だにタイ人のようには慣れません。さて、移動時間は何をして過ごすべきか・・・。

何はともあれ、行ってきます!

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