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2009年7月

2009年7月26日 (日)

Magic

セブンイレブンで発見。
日頃お菓子を買ってまで食べないのだけれど、お店で「Magic」のロゴが目に入り、衝動買いをしてしまった。
Magic

お店には日本でお馴染み?の「Magic Flakes」は売られておらず、掲載した写真の「Magic CRACKER SANDWICH」のバターピーナッツ味とチーズ味だけが並んでいた。
1袋20バーツ(約60円)で、540kcalだそうだ。

2009年7月24日 (金)

近況

基盤が出来るというのは安定して良いことなのかもしれないが、その分仕事量も増えるのであった。
Deer

今週はずっとデスクワークの一週間。
どこどこで使うポスターがいるので作成/調達してください、とか、今度タイに行くのでスケジュールを調整してください、とか、あの人にこれ聞いといて、とか、この文章を英語に直しといて、とか、、、届いたメールの受け答えだけで毎日半日潰れていく。自分の研究とは直接関係ないけれど、ここにいる以上は一応仕事のひとつ。他の仕事の手を止めて優先的に捌くしかない。
Deer2

それらの合間が自分の仕事時間。今週の作業の成果として、昨年のデータを使って英語の論文を1本執筆してみた。在学時に比べて書くスピードは各段に増したものの、見る人が見ればやはり修正すべき内容、英語表現ばかりだろう。
Murasakisagi

来月は学会参加のためにオーストラリアに行くことが認められたので、参加申込みやホテルの予約、フライトの手配などなど、さらに輪をかけて忙しかった。来週は論文の代わりにスライドを2つ程準備しなくては。
Tokage

オーストラリアでは Seven summits のひとつ、Mt.Kosciuszkoに登れるかなあと思ったら、向こうは今は冬だった。とても残念だが、無駄に悩む必要がなくなり、かえって良かったのだと思うしかない。会場は東海岸。学会中にゴールドコーストを観光するという企画があるが、そちらには参加せず独りで山へ行こう。団体行動を乱す、迷惑な参加者でごめんなさい。スミレには出会えるかなぁ。
Wing

そういえばすっかりタイに馴染んで、悠長に構えているのだけれど、来年はどうなることやら。基盤を保持することができればこのまま保持すべきなのか、それとも放り出して自由の身になってしまうのか。まあ考えたところですぐに答えが見つるはずもなく、、、来る時が来ればどうにかなっているだろう。もし来年困っていたら誰か拾って下さい。

ああ、屋久島に仕事なしで(!)5年くらいのんびりと住みたいものである。

写真は上から
7月5日 Khao Yaiにて(人に慣れすぎたシカCervus unicolor
7月5日 Khao Yaiにて(人にちょっと慣れているシカMuntiacus muntjak
6月5日 タイ南部にて(ムラサキサギ?)
7月5日 Khao Yaiにて(トカゲ、Acanthosaura armata?)
7月4日 Sai Thongにて(鳥の羽)

2009年7月21日 (火)

カメ

魚捕りのおまけになりますが、甲羅の長さが10㎝程度の子ガメが一匹網にかかりました。おそらくRice field Terrapin (Malayemys subtrijuga)。本種かどうかはよく分かりませんが、市場ではこの手のカメが売られているので、食用になるのかもしれません。今回はもちろん?そのまま池にお帰りいただきました。
Kame

カメつながりで、次の写真は水ガメ。東北タイの年間降水量は700-1600mmで、その9割が5~10月の雨季に降るそうです。特に12月から2月にかけてはほとんど雨が降らず、雨の心配 をしなくて良いのでとても過ごしやすいのですが、水は貴重な存在。田舎ではこのような水ガメに雨水を溜めておき、生活用水として今も大切に使っています。 我が家にもカメの形は違いますが、2つほど備わっています。
Kame2

ちょっとゴーインな記事になってごめんなさい。

 

2009年7月20日 (月)

淡水魚(魚捕りにて)

今日は捕った魚をいくつか紹介。
捕れた魚は実際には10種類前後いたのですが、写真や容量の関係で6種類だけ掲載しておきます。ちなみに私は泥まみれになって遊んでいたので、撮影は嫁さんにしてもらいました。

まず最初は一番たくさん捕れたコイ科の魚。まあ至って普通そうな魚です。フナっぽい。
Plaa3

次も同じくコイ科の魚。何だか海水魚みたい。この手の魚は油で揚げると美味しいそうです。
Plaa2

次はナマズ目の一種。2番目に多く捕れました。多くは10cm程度でしたが、時折15㎝サイズのものも。先日紹介した竹に挟まれて焼かれていた魚はこの種類です。胸びれと背びれに鋭い刺(針)があり、刺さるとかなり痛いです。投網で捕まえたものは両方の胸びれの針を手で折ってから捕獲していました。油断して足や手にブスブスと刺さってしまうと・・・流血ものです。持ち帰ってトムヤム(スープ)にして食べましたが、臭みもなく、かといって魚としてそこまで旨味もなく特段美味しいという訳でもなく・・・味付けが悪かったのでしょうか、まあそんな感じでした。
Plaa6

再びコイ科の魚が登場です。口髭が立派だったので手で捕まえたものを撮影してもらいました。色も綺麗です。
Pllaa4

次は・・・何でしょう?半透明の長い腹びれが特徴的です。比較的大型で25cm程度のものもいました。焼き魚として食べましたが、身は淡白です。
Plaa1

最後はウツボのような形をしていますが、、、これも何だかよく分からない魚です。今回、1匹だけ捕獲することができました。この手の細長い魚は、とある島で食べたギンポを彷彿とさせます・・・これは美味しいのでしょうか。
Plaa5

厳しい乾季のある東北タイでは(4ヶ月程度全く雨が降らない)、農業用に溜池をつくって大切に管理、活用されています。こうした池は田舎へ行けば大なり小なり、あちこちにあり、そこには貴重なタイの在来種が残っているかもしれませんし、、、食べやすい特定の魚が次々に移入されているのかもしれません。植物相ももちろん興味深いですが、魚は陸地を移動することのできない分、また水鳥によって分布拡大ができない分、こうした淡水魚の相を調べることも大変面白そうです。

2009年7月19日 (日)

水生植物(魚捕り現場にて)

魚捕りをした池は、種数こそそんなに多くありませんでしたが、コンクリート等の護岸工事等が施されていないだけあって植物が生い茂っていました。
Cyperus
いいですね、こういう環境。今回は魚捕りに夢中だったので植物はほとんど撮影できず。池に入る前に撮影しておいた植物を3種類だけご紹介しておきます。

まずはカヤツリグサの一種。上の写真では水際の茶色の帯の部分、群落を形成しています。魚捕りが終わって帰り際に観察&標本用に持ち帰ろうと思っていたのですが、すっかり忘れてしまいました・・・思ったときにトル、大事ですね。Cyperus digtatus?
Cyperus_sp11

穂のアップはこんな感じ。実にカヤツリグサらしい綺麗な色合いです。
Cyperus_sp1

次もカヤツリグサでよく分かりません。Cyperus imbricatus、またはCyperus alopecuroidesあたりだと思っていますがどうでしょう?初見のカヤツリ、こちらは数株しか見ていません。
Cyperus_sp21

写真をパソコン上で拡大すると柱頭が3つに分岐しているように見えました。
Cyperus_sp2

最後はクマツヅラ科のイワダレソウ(Phyla nodiflora、ただLippia nodifloraとする見解も)。沖縄の海岸で見たことがありますが、タイでは内地に生えているとは。熱帯に広く分布する種です。
Lippia_nodiflora

今回は濁水だったので沈水植物は見ることができませんでしたが、Tさんのすぐ近くにある大きな湖や以前訪れたダム湖は水の透明度が高く、浅いところにはトリゲモの類やミズオオバコの類が数種類生えていました。東北タイでは、水生植物はバンコク以南に比べて豊富ではないように思えていましたが(乾季が4ヶ月以上続いて多くの場所が干上がってしまう、また大部分が砂質土壌なので水が濁りやすく透明になりにくいため)、行くところに行けばやはり面白いように生えているようです。機会というか移動手段さえあれば・・・

ちなみに、魚捕りではちょっと期待していたタイワンタガメは一匹も捕れませんでした。ゲンゴロウ類も期待していましたが、網の目に比べて小さいのでお目にかかることはできませんでした。水生昆虫はミズカミキリが2種類いたくらい。いずれも日本のものより小型で気になりましたが、泥だらけの手でカメラを使用する訳にもいかず・・・次回があればプラケースを準備して臨みたいと思います。


 

2009年7月18日 (土)

魚捕り

今日は魚捕り。
「よし、この土曜日は魚を捕るぞ!」とずっと誘っていただいていたので、いつもの如くTさん宅にお邪魔してこの日は魚捕りを楽しんできました。

魚捕りの様子はこんな感じ。
Cap_plaa
Ipomea aquaticaの生い茂る水面を大きく網で囲い、網の内側にある植物、水底に漁礁として置いてある竹や流木等を除去していきます。御世辞にも綺麗とは言えない濁水だったので、最初は自分も入っていいものかと10分くらい悩んだのですが・・・皆があまりにも楽しそうに作業をしているのでもちろん参加することに。

深いところでは3m近くあり、全員が泳ぎが得意ではなので、網を張るのも命がけ。一緒に魚捕りをしたタイ人は全員泳ぎ慣れていないようで、何度も泳ぎながら沈んだりゲホゲホ言ったりしていました。ついにはこんな秘密兵器、発泡スチロールの船も登場しました。大人2人乗っても大丈夫、もう楽しすぎです。
Cap_plaa3

網の中に閉じ込められた魚は投網や手掴み、最後は網を狭めていって根こそぎ捕っていきました。投網では一度に30匹くらい捕ることができます。あ、写真の中で撮影の邪魔をしている手は私の手です
Cap_plaa2

2回程、この方法で魚捕りをしてこれだけの魚をゲットしました。魚は皆で山分け、次の日には開きにして干しておくそうです。
Cap_plaa4

この日のお昼御飯はもち米ともちろん捕れたての焼き魚!そして、、、何故か40度のお酒もありました。午後からは酔っ払っての魚捕りでした・・・。
Cap_plaa5

魚はこんな感じで焼かれていました。何だか鯉のぼりみたい。
Cap_plaa6

ということで、日本ではまず出来ない経験だけに、とても楽しい一日でした。良いのか悪いのか難しいところですが、濁水に対する耐性がついたというか、抵抗感もなくなりましたしね!日本に戻ってからもため池の水草を調べてみたいときには直接アタックするのみです(すでに一部でやっていたような気がしなくもないですが・・・)。

魚のことや漁の事情など作業中も聞きたいことは山ほどあったのですが、カタコトのタイ語では会話が成り立たず。タイ生活もあと半年、もっと勉強しなくては!

2009年7月17日 (金)

朗報

僭越ながら、とある賞を受賞させていただく運びとなりました。

実は今年「賞」というものを頂いたのは2度目なのですが(といっても1つ目は私は大して何もしておらず、私の功績ではないようにすら思う)、タイから動くことが出来ない私は授賞式等にはどちらも参加できず・・・関係者の方々、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

単独ではなし得なかったこと、そして他の人から評価していただいたのは大変光栄なこと。尽力・評価していただいた方々に感謝あるのみ、誠にありがとうございました。

2009年7月13日 (月)

シレトコスミレ

Yahooニュースで「知床の希少種「孤高の花」、エゾシカが食い荒らす」というニュースがあった。シレトコスミレがエゾシカの食害を受けていることが確認されたため、環境省が保全を検討しているというものだ。

若気の至り(という訳では決してないと思っているが)、日本のスミレを全種類見ようと暇さえあればスミレを求めて旅に出かけていた時期があった。
シレトコスミレもそのひとつ、スミレ仲間のT君と二人で知床の山へ足を伸ばした。
低気圧の接近で羅臼岳を降りて翌朝を迎えた辺りから尾根筋は暴風雨。
群生地の硫黄山周辺ではもうシレトコスミレどころではなくなってしまい、ただただ逃げるように下山した。肝心のシレトコミレは白いガスの中、強風になびく葉の写真を1枚撮影しただけとなっている。

再訪しなくては、と思いながら、あれからもう9年が経過。いつになればその想いを果たすことができるのだろうか・・・と思っているうちはいつになっても願いが叶わないに違いない。機会は待つのではなく作り出すもの、こちらから攻めなくては!

何はともあれ、頑張れ環境省!!

2009年7月12日 (日)

田植え

いつも色々と遊んでもらっているワーカーのTさんが「この日曜日はウチで田植えをするから暇なら手伝いに来いよ!」と言うので、誘われるがままに田植えに行ってきました。

東北タイでは種もみの直播きも普通に行われていますが、やはり収量は苗を植え付けを行った方が断然良いそうで、労力的に可能な範囲で田植え(Transplanting)が行われているようです。

さて当日、実際に田んぼへ連れて行ってもらうと、一家総出で15人程が田植えを行っていました。すぐに自分も裸足になっていざ田んぼへ。
Taue

最初はこのように植えていたのですが・・・
Planted

右端の直線的な苗は自分が植えたもので、左の方はがタイ人の植えたもの。横一列に人が並んで端から端まで植えていくことを想像していたのですが、、、ここでは全員ランダム田植え。好き勝手に田んぼに入り、ただただ空白を埋めるように植えていくというものでした。こんな植え方しても誰にも文句は言われませんでしたが・・・いやー相変わらず適当ですね。色々な意味で勉強になります。

この写真は苗床の様子。ここから束にした苗を、植える田んぼに投げ入れます。
Naedoko

移植時の苗のサイズは25~30㎝程度と日本のもに比べてかなり大きかったです(収穫時の草丈もかなり高いです)。育ち過ぎた苗は葉先を切り揃えて植えたりもします。
Naedoko2

そしてお昼ご飯はこんな感じ。もち米(カオニャオ)にソムタム、牛ホルモンの煮込み、牛干し肉などなど食べきれないほどの料理が出てきてとても豪華でした。食事後はもちろん1時間程お昼寝タイムです。
Lunch

最近の最高気温は晴れると35℃程度。とにかく炎天下の中の田植えは、下を向いていると汗が鼻やあごから絶えず滴り落ちる程でとてもしんどかったです。水の表面温度は明らかに40度を超えており、お湯の中に植えている感じでした(でも土の中はそれ程熱くはなっていない)。いやーお百姓さんは偉い!

2009年7月10日 (金)

その他の植物+キノコ(カオヤイ)

何だかやっつけ感が否めなせんが、これでカオヤイの最後です。

これはカギカズラ属(Uncaria)の一種?日本のカギカズラに比べて葉がかなりゴツイです。
Kagikazura

カヤツリグサ属(Cyperus)の何か。草丈50㎝と比較的大型のカヤツリグサで、1茎に花序が3つ、3段花序となっていることが印象的でした。
Cyperus

これは単子葉植物と思っているのですが、何でしょう?葉のサイズは大きい方で2㎝弱ととても小さい植物でした。
Nazo

雨季というだけあってキノコの種類も豊富でした。写真のキノコ、色も渋くて良いですが、何より長毛が素敵です。生態的な意義が想像できません。
Het

と、相変わらず名前の分からないものばかりでしたが、とにもかくにも素晴らしい環境が広がっていますので、興味のある方は是非一度訪れてみることを強くオススメします。公園のパンフレットを余分に2部入手してきたので、行きそうな方にそのうちお送りしておきましょう。今度はやはりランの花が多い乾季に訪れてみたいものです。

2009年7月 9日 (木)

Christisonia siamensis

これは何なんだ・・・?
Fusei
カオヤイではムヨウランの類を注意して探したものの、一株も見つけることができませんでした。代わりに見つけた怪しげな生物が上の写真。陸生イソギンチャク・・・いやいやキノコの類に見えなくもないですが、昨年の生物体の残骸が残っていたので植物だと思っています。しかし何なのかはやはり全く見当もつきません・・・。腐生植物?寄生植物? 奇妙な形なのでしばらく気になって夢に出てきそう。

地際に生える植物をもう1種見つけました。こちらも地味ですが最初の植物に比べると華やかです。こちらはハマウツボ科(Orbanchaceae)のChristisonia siamensisのようです。最初はゴマノハグサ科でネット検索していたのですが、なかなか見つからず。ならばと「parasitic plant, Orbanchaceae, Thailand」などのキーワードで検索するとあっさり見つかりました。最近はハマウツボ科を独立した科として扱う見解が多いようですね。花筒は3㎝を越える程度。同じ場所で2株見ましたが、開花はこれからのようなのでもう1~2週間後に行けばもっとたくさんの個体が地表に姿を現しているかもしれません。Christisonia_siamensis

ちなみにChristisonia siamensisの参考としたホームページは
The Parastic Plant Connection (by Dan Nickrent)
の中にあるこのページ。
Parasitic Plant Classification

あまりの充実した内容に、しばらくの間色んな種類の寄生植物の写真を楽しんでしまいました。ラフレシア科(Rafflesiaceae) の「Rhizanthes infanticida」なんて形が面白すぎ!(
「A freshly opned male flower」がオススメです)。タイにも分布しているらしいので見てみたいです。

最後に、昨年タイで見つけたルリシャクジョウ類の写真をおまけとして貼っておきます(以前のブログが消滅してしまったので再紹介)。10月23日、Phu Khieo Wild Life Sanctuary Area、標高800~1200m程度にて。この保護区は一日に入れる人数が制限されており、散策するにはガイド(レンジャー)に同行してもらわねばならない、というかなり厳しく管理されている場所です。その分良い環境も残っていました。
Ruri

Ruri2


2009年7月 8日 (水)

ラン科植物(カオヤイ)

熱帯、そして古くから国立公園に指定されているだけあって、非常に多様、そして多くのラン科植物を楽しむことができました。全部で30種類以上見たでしょうか、花の咲いている株はひとつも見つけることができませんでしたが・・・。いくつか撮影することができたラン科植物の中から独断と偏見に基づいて選んだ以下5種を紹介しておきます。

最初はムカゴサイシンの類(Nervilia sp.)。花がないので種名は分かりません。昨年はTatton National Parkでアオイボクロ(N. aragoana)を見たことがありますが、写真のものは明らかに小型で日本のムカゴサイシン(N. nipponica)に近いですね。見かけたのはこの株だけ。林床にしれっと生えていました。
Mukagosaisin

次はネッタイラン属の一種(Tropidia sp.)? 葉は大きい方で10㎝と大型です。ネッタイランの類は昨年の12月20日にPhu Pha Man National Parkでつぼみの状態を見たことがありますが、タイではまだ花を見たことがありません。
Nettairan

着生ランも豊富でした。Pha Kluay Mai-Haew Suwat.トレイルにあるPhu Kuai Mai滝、「Phu Kuai Mai」は「Orchid Cliff」という意味だそうで、滝の英名は「Orchid waterfall」という名がついています。訪れてみると名前の通り、滝つぼ周辺で多くの着生ランを見ることができました。写真のものは唯一花の咲きそうな株。名前は何でしょう?
Orchid1

滝近くの若木にはクモランの一種(Taeniophyllum sp.)?を見ることができました。福岡でも梅の木や杉林でクモランを見たことありますが、、、タイではこんな湿り気のあるところに生えてはいるとは。タイには数種分布していて、花弁が黄色や白色のクモランもあるようです。コンケンにあるマニアックなラン屋ではクモランの仲間が1株50バーツで売られていましたが、人気はあるのでしょうか・・・・
Kumoran

扁平デンドロも落下していました。高芽が出るあたりは確かにデンドロっぽいですね。
Dendro

その他、トレイル沿いのあちこちでは小型のものから1kgを超すような大型のもの(茎が60㎝くらい)まで落下しており、着生ラン好きには大いに楽しめること請け合いです。多くの種類の花を楽しめそうな時期は乾季の始まりと終わり頃だと思っているので、また乾季に一度訪れたいものです。乾季なので今度はヒルもいない、あるいは少ないことでしょう!

2009年7月 7日 (火)

ショウガ科3種+岩壁の植物(カオヤイ)

カオヤイ国立公園では残念ながらスミレの仲間を見つけることができなかったので、、、最初に紹介するのは何だか恒例となっていまったショウガ科の植物たち。

まずは黄色のGlobba sp. 写真では分かりにくいですが、花の中央部(すみません、構造的にどの部分にあたるのかよく分かりません)が橙色になっていて、これまで出てきたものとは別の種類のようです。滝壺付近の、川の中にある大岩に数株の群落がありました。
Globba_sp

次もGlobba sp.で、こちらは道沿いに点々と生え、結構個体数はありました。花序全体が白く、突出した葯だけが紫色を帯びています。先日の論文によると、葯の付属体の形状は節や連を分ける重要な分類形質のひとつとか。
Globba_sp2

滝近くの岩壁ではCaulokaempferia属の一種が1輪だけ花を咲かせていました。花だけ見ると花弁が開いていて、ショウガ科の植物とは思えないですね。この形、何だか好きかも(シルエットがスミレに似ているから???)。
Caulokaempferia_sp

花の咲いていたショウガ科植物は他にCurcuma parviflora(おそらく)が1株あり、それでお終いです。まだ一度にアップできる記事の容量があるので、おまけとして滝近くの岩壁についていた面白い植物の写真を貼っておきます。

一種目はシュウカイドウ科のベゴニアの一種。この仲間も熱帯では多様に分化していて大変そうですね。葉は10~15㎝程度ですが花のサイズは1㎝程度と小型で、個人的にはかなり栽培してみたい部類です。
Begonia

Begonia2

もう一種は・・・先が4裂する筒型の花、対生する葉などからアカネ科の植物でしょうか?葉脈に沿った斑が特徴的です。咲いていたのも株を見たのも1株だけでした。うーむ、何だろう。
Nazo

2009年7月 6日 (月)

Khao Yai National Park

7月5~6日は1泊2日でカオヤイ国立公園に行ってきました。

カオヤイ国立公園は、パンフレットから基本的な情報を抜粋すると
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# 1962年にタイで最初の国立公園として指定
# 面積 2168平方キロメートル
# 平均標高 700m(最高地点は1351m)
# 年間降水量 2200mm(①000-3000mm)
# 2500種以上の植物が分布(16種がこの地域だけからしか知られていない)
# 植生は主にmosit evergreen forest, hill evergreen forest, dry evergreen forest, mixed deciduous forest, dry dipterocarp forest, grassland
# 哺乳類112種、鳥類392種、両爬205種、昆虫5000種類(チョウだけで216種)
# 2005年にユネスコ世界遺産として登録(Dong Phayayen-Khao Yai Forest Complex)
------------
とあり、、、確認されている生物の種数が半端ないことからも分かるように、非常に多様性の豊かな東南アジア屈指の公園です!

カオヤイ国立公園では基本的に決められたルートしか歩いてはいけないようです。まあ林床も藪は発達しているし、起伏が複雑で迷いやすく、自由に歩く気すら起きないのですが。今回は公園内のロッジに泊まり、半日ずつトレッキング(5.4kmと3.1kmのコース)を楽しみました。まずはコースの風景写真から。

人工池とイネ科草本群落。道路沿いには結構な面積が草原として維持されていました(火入れ等をしているようです)。夜間は数種類のシカをたくさん見ることができます。随分人に慣れているシカもいましたが、こちらには自然状態で捕食者(トラなど)がいるので屋久島のように激増するということはない・・・はず。
Pond

比較的若い二次林。赤土の斜面で土壌はあまり発達していません。雨だったので素通りです。入口やトレイル沿いに看板はほとんどなく、道中は本当に正しい道を進んでいるのか不安でした(行った場所がたまたまマイナーなトレイルだったこともあるようですが)。
Trecking1

3.1㎞のトレイル(Pha Kluay Mai-Haew Suwat.)はLam Takhong Stream沿いのトレイル。川の大半はゆっくり流れていましたが、時折写真のような急流も。
Lam_takhong_stream

川沿いということで「ワニ注意」の看板もあります。注意して探したのですが見つかりませんでした・・・残念。
Crocodile

竹林もあります。熱帯では竹の多くは写真のように株立ちしています。
Trecking3

こんなコースもあります。手すりも何もないので落ちたら笑うしかありません。5.4kmのコースでは、雨で増水していたために膝上まで浸かって渡渉するところがありました。看板がなかったので本当に渡ってよかったのか迷いましたが・・・無事に道路に出られたので渡ってよかったようです。
Trecking

さらに長距離のコース(8.4㎞)、あるいは山に泊まりがけでトレッキングを楽しみたい方は、ガイド(レンジャー)に同行してもらう必要があるそうですので、公園本部にまず相談してみると良いでしょう。

トレッキングでは雨だけでなく、ヒルとアブの猛烈なアタックを受けたためにゆっくり立ち止まることもままならず、、、まともな写真を撮れなかったのが残念でした。ヒルの数は屋久島の西部並み、いやそれ以上です。雨季に行く機会を得た方はヒル対策をしっかりして臨んでください!



2009年7月 5日 (日)

Sai Thung National Park

ドークラチャオ(Curcuma alismatiflora)で有名なSai Thung National Parkには他にも興味をそそられる植物が開花していました。

Drosera peltata
草丈20-30cmになるモウセンゴケ属の一種で、草原、特に湿地の周りのイネ科草本群落の中たくさん生えていました。
Drosera

Impatiens mosanii (sp.としていたのを、2009/9/17に種名が判明したので追記した)
草原の中に散生していたツリフネソウ属の一種。葉が細く花も特徴的なので図鑑があればすぐに特定できそうなのですが、、、手元にある図鑑には本種は掲載されておらず、種名は不明のままです。距の長さは約5cmありました。
Impatiens
Impatiens2

Arisaema sp??
1株だけ開花していたのを見ました。現地では雨が降り始めていたのでよく観察していませんでしたが、写真では葉は奇数羽状複葉に見えますね。花や葉のつくりがマムシグサとは似ていないので別属なのでしょう・・・か?
Arisaema

Liparis paradoxa
唯一開花していたランで、道沿いで地味に花を咲かせていました。生育環境や花や葉の形からLiparis paradoxa(ササバラン)と思っています。広域分布種なので多少の違いは許容範囲ということで。
Liparisplant
Liparis

一度にアップできる記事の容量の関係で最後の写真になりますが、クモの一種。カヤツリグサの花の写真を撮ろうと思ったら花序の上にいるのを発見しました。カラフル、そしてササグモらしい足の「すね毛」が気になるクモです。
Spider

この時期、花を咲かせている植物はあと数種類程度、と、あまり多くありませんでした(フタバガキ林の林床なので元々の種数もそれ程多くないようです)。10月頃の乾季の始まりからは、ミミカキグサの類や着生ラン類が咲き出し、また変わった一面が見れることでしょう。

2009年7月 4日 (土)

ショウガ科4種 追加

再びショウガ科の花を求めて、先日訪れたPa-Hin Ngam National Parkのすぐ近くに位置するSai Thong National Parkに行ってきました。C. alismatifoliaはだいぶ花の時期が終わっていましたが、ピンク色の苞はその後もしばらく色褪せることなく残るようです。生育環境の多くはやはりフタバガキ林下の明るい草地です。
Saithung2

最初に紹介するのはCurcuma alismatifoliaの近縁種であるCurcuma parviflora。公園内では二種が混生している場所もありました。タイ語ではC. alismatifoliaは「ドークラチャオ」と言い(日本語にない音があるのでカタカナ表記は正確ではない)、誰でも知っている大人気の花のようです。C. parvifloraのタイ名は「ドークラチャオカーオ」、「白いドークラチャオ」という意味です。本種の草茎は30㎝と短く(C. alismatifoliaは50㎝にはなる)、花序のサイズ、花のサイズともに小型です。
Curcuma_parviflora

次はGlobba sp.
こちらも先日紹介したGlobbaの一種に似ていますが、花序が垂れ下がり、苞の色形も異なるので別の種類のようです。この属は東南アジアを中心に100種以上分化しているそうです。まだ読んでませんが下記の文献は面白そうです。
--------
Williams KJ., WJ Kress and PS Manos. 2004. The phylogeny, evolution, and classification of the genus Globba and Tribe Globbeae (Zingiberaceae): Appendages do matter. American Journal of Botany 91: 100–114
--------
Globba

そして次は・・・何でしょう。ゲットウと同じAlpinia属?手持ちの図鑑には近そうな種類すら掲載されていませんでした。 Boesenbergia rotundaだそうです。

Alpina_sp

Jinger

Costus speciosusも開花が始まったようです。特徴の捉えにくい写真で申し訳ありません。
Costas_speciosus

その他のショウガ科植物については、開花していたものでは以前紹介したKaempferia属の植物を2種確認しました。開花していなかった他の種類もちらほら見られたので、全部合わせるとこの公園内だけでも10種近く生えているようです。

2009年7月 2日 (木)

ド忘れ

なんと!
しばらく飲み会続きだったためか、ログイン名とパスワードを忘れ、しばらくブログを更新できないという事態に陥っていました。更新を期待して(?)わざわざお越しになられた方、大変申し訳ありませんでした。そうか、エゾノタチツボだったか・・・。

本日、ようやく暗号解読に成功しましたので、また少しずつ更新していきます。

といってもタイは今週末から来週の水曜日まで、祝日。5連休。
カオヤイ国立公園をはじめ、南東部に行ってきます!

写真は職場にいるネコの「チビ」
Chibi

タイは鎖に繋がれていないイヌが多いので、それを恐れてネコは外を出歩かないようです。職場のネコ、私が来たときは5匹ぐらいだったのですが、あまりに可愛がりすぎて今や16匹に。新顔は現れていないので、かなり近親交配してる気がします。このまま増えるのはある意味嬉しいですが、色々と大変なことになるので、避妊をしてもらうことになりました。ごめんよチビ・・・。

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