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2009年5月

2009年5月29日 (金)

Leiolepis reevesii

今日も帰り支度をしていたところ、ワーカーさんから「***が欲しいかい?(相変わらず聞き取れない、というよりは発音は分かっても意味が全く分からない)」と尋ねられ、訳の分からないまま後をついて行くと・・・袋に入れられた3匹のトカゲがいた。畑で作業しているときに、今晩のおかずとして捕獲したものだそうだ。

おお、このトカゲは日本にはいないグループ!、と、興奮して「写真撮っていい?」と尋ねたところ、「全部あげるから遠慮なく食っちまえよ。炒めて、味付けは辛くだぞ!」と話が変な方向に。いやいやいやいや・・・。

そして、その辺りからビニル紐を持って来て、何をするのかと思って見ていると・・・あっという間にトカゲをこんな姿にしてしまった。「走るの早いぜ!」と言っていたので、わざわざ逃げないように縛ってくれたらしい。
Butterfly_lizard2

そういえば子供の頃、よくウシアブを捕まえてはこんな感じで糸を結びつけて、遊んだものであった。懐かしい。おかげでさまで、顔のアップの写真を撮ることができた。どうよこの顔?

Butterfly_lizard3

最近、コモドオオトカゲは毒を有していて、それ以外にも有毒のトカゲが結構いる、ということを知ってしまったので、トカゲに噛まれることがすっかり怖くてなってしまった。触ることもどこか憚られるくらいである。無毒ヘビであっても口内に破傷風菌がいる場合もあるとかないとか、と、どこかで読んだことあるし、、、臆病になっていく一方だ。歳をとるとはこういうものなのか・・・いやいや、もっと正しい知識を身につけねば。

さて、写真を撮り終え、どうしたものかとしばし悩み、、、どうせ返しても食べられてしまうということで、とりあえず全部引き取ることにした。袋に入れられた紐付きの3匹のトカゲはご覧の有様。
Butterfly_lizard

帰宅して調べたところ、Eastern butterfly lizard(Leiolepis reevesii)という種で、上から見ると、オレンジ色の腹部の広がりが蝶の羽に見えることが英名の由来だそうだ。この個体は約20㎝程度だったが、図鑑には尻尾を入れた体長は最大で50㎝まで大きくなるとか。東北タイからカンボジア、ラオス、ベトナム、中国南部に分布し、熱や敵から逃れるために深い穴を掘って生活しているともあった。深いってどれくらいの穴なのだろう。ちなみに、この3匹がその後どうなったかは・・・ご想像にお任せする。

 

2009年5月28日 (木)

Dendrelaphis pictus

この中に動物がいます、さて何でしょう?(こんなところにいて当ブログで記事にするということは、そう、アレです。)
Dendrelaphis_pictus










正解は「写真中央部の左にヘビがいる」でした。ちなみに植物はプルメリアです。またヘビネタですみませんが、今日もイケてるヘビを見かけたのでアップしたいと思います。雨季に入ったせいか、遭遇率が高いです。

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お昼を食べ終えた後の休憩中に、タイ人の同僚が私を呼ぶので行ってみると、ネコがヘビと格闘を繰り広げていました。

これは面白い!と、当初は呑気に構えていたのですが、、、どう見ても小型のヘビが圧倒的に不利ということに気づき、すぐに救出することに。初見のヘビだったので、写真をいくつか撮影し、そのまま逃がしておきました。ネコは獲物を失ってしばらくニャーニャー鳴いていましたが・・・勘弁しておくれ。

ネコのせいで最初はかなり興奮していた模様。小さいのに攻撃的だった。毒ヘビかどうか分からないので、しばらく様子見。
Dendrelaphis_pictus3

落ち着いてきたので少しずつ直接触れてみることに。
まずはサンダルですくい上げ。体長は50㎝程度ですが、かなり細いです。
Dendrelaphis_pictus2

細いので樹上性?と、ほうきの柄に乗せてみました。案の上、バランスのとれたしなやかな動きを披露してくれました。かっこいい。
Dendrelaphis_pictus6

顔も細長くハンサム・・・そう、なんだかムギツクみたい。
Dendrelaphis_pictus4

お次は手に。軽い軽い。
Dendrelaphis_pictus5

帰宅して図鑑を調べると、英名 Common Bronzeback または Painted Bronzeback(学名:Dendrelaphis pictus)という種で、熱帯アジアに広域分布し、樹上に限らず地面も、そして昼夜を通して活発に動き回って餌を探す普通種ということが分かりました。青い模様は興奮したときや獲物を飲みこんだときに現れるそうです。平常時を見ていないのですが、納得です。

そして最後はプルメリアの上に乗せ、一番最初に掲載した写真などを撮ってそのままサヨナラしたという訳でした。普通種とのことなので、またいつか(毎日でも)お目にかかりたいものです。

2009年5月27日 (水)

憂鬱な室内作業

今日は室内作業で一日が終わってしまった。

朝から次の実験のために論文を読み漁り、お昼前後は事務処理で電話やメールを方々へ、その後とある場所の詳細な試験設計をして、、、極めつけは8月に参加予定である学会の要旨の締切が今週末ということに気づき、慌てて取りかかる始末。

たまにはこんな日があっても仕方ないと思うものの、やはりパソコンをずーっと相手にするのはD論の追い込みをしていた頃を思い出して精神的に疲れてしまった。さっさと終わらせて畑に出よう!

2009年5月26日 (火)

Ptyasをキングコブラと誤認

職場で帰り支度をしていたところ、ワーカーさんの一人が私の名前を呼び「スネーク、スネーク!」と言いながらやって来た。

呼ばれた現場に行ってみると、大きな袋の中で何かが蠢いている。この中にヘビがいるらしい。「開けて見てもいい?」と尋ねたところ、「いいよ」と許可してくれたので、早速口を結んでいる紐を解くと、、、、2mを超える大蛇が勢い良く出てきたではないか!

何て元気な・・・それよりも想像していたより遥かに大きい!色は全体的に黒褐色で腹面が白色、ってあれ?この容姿はコブラなんじゃ・・・??という考えが順番に頭をよぎり、コブラに行き着いた時点でフリーズしてしまった。コ、コブラ!?

するとワーカーさんが逃げようとするヘビを警戒することなく捕まえ始めたので、これはきっと違う種類なのだろうと我に帰り、自分も慌てて参戦。二人がかりでようやく捕まえ直した。頭をつかむと、これまでのヘビでは経験したことのないくらい強い力で締め付けてきた。このサイズでこの力ですか・・・なるほど。

捕まえた後に落ち着いてから見ると、確かに顔つきもコブラとどこか違っている。帰って調べた結果、Common rat snake(Ptyas mucosus)かKeeled Rat snake(P. carinatus)のどちらかだろうという結論に至った。後者の方は図鑑に「Easily confused with the King Cobra」とも記されていた。写真を載せたいところだが、このときは時間もあまりなく、撮影していない。次回こそは。

ちなみにワーカーさんは食べるために畑で捕まえてきたらしい。危うく今晩のおかずを逃がすところ・・・いや、個人的にはここで逃がした方が良かったではないか!う~む、そこまで考えが回っていれば・・・。

何はともあれ、ヘビ好き(生物好き)ということがすっかり周知されたようだ。今後も何か捕まえてきて紹介していただけたら、と勝手ながら願うのみである。

写真はテンナンショウ属の一種
2009年5月9日 北部タイにて
Arisaema
「Arisaema consanguineum」か?これも分かりやすそうだが、情報不足で同定には至っていない。仏炎苞の先のみならず、葉先も細長くなって垂れ下がっていた。ある意味日本のマニア向け・・・いや、もうすでに市場に出回っているに違いない。それにしても、このような特徴が進化した生態的意義は何なのだろう。しばらく思いを巡らせてみたが、、、「偶然の産物で淘汰されないだけ」という安直な考えに至るだけであった。

2009年5月25日 (月)

バッテリが検出されません

本日、職場でノートパソコンを起動すると、「バッテリが検出されません」というメッセージが表示され、バッテリーの存在をパソコンが認識しないという事態に陥っていた。

バッテリを一度外し、装着し直しても改善されず。電力の供給を断つと(プラグを抜くと)、いきなりシャットダウン。そして、そもそもバッテリの存在を認識すらしないので、リフレッシュをすることもできない。。。参った。

まだ購入して1年程度、変な使い方もしてきたつもりはないので、さすがにバッテリーの寿命が切れたということはないと思う(たまたま不良品だったらどうしようもないが)。やはり本体の電源関係の回路で故障が起きたのか・・・もう完全にお手上げなので、早々に修理に出すことにしよう。

写真はガマズミ属(Viburnum)の一種。
2009年5月10日 北部タイにて
ヤマシグレ(V. urceolatum)にそっくり。手持ちの図鑑には、ガマズミ属植物はV. inopinatum, V. cylindricum, V. foetidumの3種のみ掲載されていたが、どれとも違っていて種名は分からないままである。う~む。
Yamashigure

2009年5月24日 (日)

ランブータン

タイに来るまで存在すら知らなかったランブータン。
Ranbutanfruit

異様な形に戸惑いながら、果皮を剝いてみたところ、卵のような果肉部分が現れた・・・二度びっくり! 果肉はほのかに甘く、ほとんどクセがないので食べやすい(逆にドリアンのように病みつきになるという味ではない)。現在、1kg、二十数個が25バーツ(約70円)で売られている。
Ranbutanopen

ムクロジ科の植物だそうで、果実の外見からでは「うーむ」と悩んでしまったが、葉が複葉、そして花序も発達していて(円錐花序?)、確かにそれっぽい(単葉のムクロジ科植物も存在する)。ムクロジ科は熱帯を中心に140属1500種以上が分布するグループであるため、分布域の端である日本の植物だけイメージしていても全くついていけない。もっと分類の根本的なところを押さえておかねば・・・。
Ranbutan

学名はNephelium lappaceum。マレーシア原産と手持ちの図鑑には記してあった。タイで見かけるのは今のところ赤くなる品種ばかりだが、黄色に色づくものもあるらしい。味はどの程度違うのだろうか。樹形はこのような感じだったが、遠くから見てこれがランブータンと判別できるようにはまだまだ先のことになりそうだ。
Ranbutantree


2009年5月22日 (金)

ドリアン

タイに来るまで、ドリアンと言えばドドリアさん、というイメージしかなかった。タイでは5月頃から本格的に市場に出回るようになる大人気のドリアン、以前、タイ東部の湿り気の多い熱帯地域を訪れたときに栽培されているドリアンの木を紹介してもらったので、この場を借りてちゃんとしたドリアンの紹介をしておきたい。

樹形はこんな感じ。といっても栽培下のものなので本当はどうなのか分からない。聞いた話では、生長するとやがて20mを超えるようになってしまうので、適当に切除して管理していく必要があるらしい。種子から果実が得られるまでにはかなりの年数を要するとも。
Doriantree

葉の裏はまるでグミのよう。知らなかったのだが、パンヤ科の植物だそうだ。
Dorianleaf

年間を通して気温が比較的安定しているので、栽培されている樹にも関わらず、あちこちの幹にランやシダが着生していた。何と素晴らしい環境だ!これは常緑のシノブの仲間だろうか。
Dorian_fern

匂いも味も独特なので表現するのは難しいのだが、、、個人的には、まあ匂いは置いといて、あの濃厚な味は病みつきになるほど美味しいと思う。肉食であるはずのイヌも喜んで食べていた。
Doriandog

つい先日は丸々1個購入。果実のサイズは子供の頭くらいで、このときは1個が2kg、70バーツ(200円くらい)だった。果実の可食部分をバラ売りしているお店だけでなく、1個買うと、食べやすいように果実に切れ目を入れてくれるお店もある。写真は買ったお店とは全然違うが、栽培地近郊の道沿いのお店ではこんな感じで売られていた。手前はチャニーという有名な品種。持ったら「痛そう」、ではなく、はっきり言って「痛い」。
Dorian_2

ちなみに、ドリアンは植物防疫上、生果で日本に持ち込んでも大丈夫らしい(元植物検疫官と熱帯果樹の研究者に確認済み)。ただし、その強烈な匂いのため、航空会社に見つかった場合は「持ち込みを辞めてくれ」と有無を言わさないほどのお願いがあるそうだ(どんなに密閉しても漏れ出した匂いでバレるとか)。さらに、収穫してから追熟を行う必要があり、その作業がまた難しいらしい。ドリアン、お土産には喜ばれるかもしれないが、持ち帰って美味しくいただくにはハードルが高そうである。

2009年5月20日 (水)

ドイ・インタノンの昆虫

あまり良い写真はありませんが、ドイ・インタノンでは昆虫の写真も撮れたのでアップしておきます。

3㎝を超える比較的大型の糞虫。飛んでいたり、地面を歩きまわっていたり、個体数は10個体以上見かけました。写真の個体はカブトムシのような立派なツノが生えていますが、ない個体も結構見かけたので、雄雌で違っているのかもしれません。
Huntyu

カワトンボの仲間。濃紫色の翅に透かしが入っていて美しいです。
Dragonfly

サシガメの仲間?。夜間はクワガタでも飛んでこないかと山小屋の外の電気をつけて待っていたのですが、あまり大型の昆虫(特に甲虫)は飛んで来ませんでした。唯一飛んできた大型の甲虫はその次の写真のゾウムシだけでした。残念。
Sasigame

Zoumusi

餌を求めてか、クモも登場。何の仲間なのでしょうか・・・。
Spider

2009年5月19日 (火)

Ptyas korros and Elaphe flavolineata

昨日の記事ではIndo-Chinese Rat Snakeの写真がない、と記してしまったのですが、フォルダを探してみるとわずかに撮影したものが出てきました。昨夜は本日までにやらねばらなない仕事が終わらず、朝4時頃までパソコンで泳動写真のスコアリングをしていました。それからブログを書いたので頭が混乱していたようです(読み直すと文章も少し変ですね・・・)。何はともあれ、大変失礼しました。

ということですので、忘れないうちにIndo-Chinese Rat Snakeの写真をアップしておきます。ほぼ模様のない大人しそうなヘビですが、動きは俊敏で盛んに逃げ回ります。4月の雨の後に、500m歩いて3匹見かけたので、生息数は多いようです(それを除くとはほとんど見ていませんが)。

Rat_snake

せっかくなので、職場で見た別のヘビも載せておきましょう。

これは日本にも分布するナメラ属のヘビ。日本ではアオダイショウやスジオ類などがこれに属しています。写真のものは、E. flavolineataに見えますが、いかがでしょうか。脱皮している最中で、何故か頭を地面の穴に突っ込んでいました。Elaphe radiataという外見のよく似たヘビがいるようです。英名はそれぞれ、Common Malayan Racer or Black Copper Rat Snake、Copperhead Racer of Radiated Rat Snakeと言うそうです。
Rat_snake21

180cm近くまで成長すると記述があり、これはまだまだ1mにも満たない個体。幼い顔立ち?は目が大きく、顔つきがヤマカガシに似ています。
Rat_snake2

タイにおけるヘビの遭遇率は想像していたより低いのですが、おそらく夜行性のヘビが多いためなのだと思う今日この頃です。自分でさえ、昼間は暑すぎて動く気にならない・・・というか、頭も働きません・・・。そんなことを認識させられる毎日を最近送っています。一方、夜間は、そして夕立ち等で雨が降れば日中でも、気温がぐっと下がって快適になります。間近に迫った本格的な雨季の到来が待ち遠しいです。

2009年5月18日 (月)

Oligodon taeniatus

この尻尾、何か分かるでしょうか。
Snaketail
シマヘビ・・・ではありません。

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日没してすぐ、まだ薄暗かった時間帯に家に戻ったところ、
玄関先の草むらでヘビの逃げていく様が目に留まった。

体長30cm程度と幼蛇に思えたため、とりあえず「確保だー!」と素手で捕まえ、そのまま家の中へ連れ込んでみた。幸いにして、我が家の1階は家具等のモノがほとんどないので、鍵をかけてしまえば逃げ場もなく、観察にはうってつけである。

手持ちの図鑑によると、英名はStriped Kukuri Snake、学名がOligodon taeniatusという半地中性のヘビのようだ(最近このグル―プはさらに4種に細分化されたらしいが、論文を読んでないし、鱗や歯の数等を数えていないので分かりません)。

サイズはこの程度。図鑑には44cmまで生長するという記述があり、もともとが小型のヘビだった。これは幼蛇ではなく、成蛇に違いない。背面にある黄色い縦のラインが美しい。
Snake

あまり苛めるのは可哀そうなのだが、ちょっと脅かすと尻尾を巻いて、赤い腹面を見せるという威嚇行動をとっていた。面白い、というかカワイイ。また、頭を掴むと、尖った尻尾の先でチクチクと刺してきた。最初に刺されたときはびっくりして、思わず放り投げてしまった・・・。尻尾の先で刺されたのは徳之島のハイ以来である。性格は小さいながらも、シマヘビに負けないくらい攻撃的で、何度か噛まれてしまった。もちろん無毒のヘビのようです。
Snakeikaku

顔はこのような模様。中国からインドシナ半島とかなり広域に分布しているそうだ。
Snakehead

と、しばし戯れた後に(ヘビにとっては迷惑極まりない)、そのままお帰りいただきました。そういえばIndo-Chinese Rat Snake (Pytas korros)というヘビも、雨季に入って何度か見かけているのですが、畑で会うので、いつもカメラを持っていなかったり、持ち帰るには人目が気になったりで・・・写真が撮れずじまいにいます。まあいつの日にか・・・

2009年5月14日 (木)

ドイ・インタノンの着生植物

本日は着生植物でも。

ウラボシ科、シノブ科、コケシノブ科、チャセンシダ科などのシダ、そして有名どころの着生ランだけでなく、多くの着生植物の仲間が生えていました。

ニシキギ科の何か。落葉性なのか、新葉を展開していました。
Nisikigi_2

サクラランの仲間でHoya siamicaだと思います。唯一種名が分かったのはこれだけでした。
Hoya_siamica

サンショウソウ属の何か。葉が小型化し、肉厚になっています。
Sansyousou

そしてなんと、サトイモ科も着生植物に!
Satoimo

最後までよく分からなかったのはこの植物。ヨウラクヒバに見えたのですが、近づくとシダではないことが分かり、ヤドリコケモモでもないし・・・不明です。なんじゃこりゃー
Epiphytics_nazo

2009年5月13日 (水)

ドイ・インタノンのシダ2

昨日に続き、今日もシダです。
名前は不明ですが、初見のシダをいくつかアップしておきましょう。

イノデ属(Polystichum)の一種?
Oshida

次はカナワラビ属(Arachniodes)の一種?
Arachniodes
最初に見た瞬間、ヤクシマカナワラビだ!と、その名前が頭をよぎったのですが、よくよく見ると全然違うシダでした。

お次はミツデウラボシ属(Crypsinus)の一種?
Epiphytics2
苔むした木々に着生していました。

最後は???
Athyrium
小さな沢の岩上に生育していたのを、橋の上から望遠で撮影しています。雰囲気からしてイヌワラビ属に見えたのですが、近づいてソーラス等を確認することができませんでした。


2009年5月12日 (火)

ドイ・インタノンのシダ

今日はシダについて簡単に紹介したいと思います。といっても面白いシダがたくさんありすぎて一度には紹介できないので、中でも印象に残ったシダをを2種ほど写真つきで記しておきます。他のシダの写真は追々・・・。

一種目はタイワンヒメワラビ。
Acrophorus_nodosus

Acrophorus_nodosus2

屋久島でもときどき見かけますが、生えている環境の雰囲気を容易に想像できる、ある種の指標種のようなシダです。そう、ああいう湿潤な環境が山頂近くには広がっています。屋久島のものより大型で、1m近い株もありました。個人的には最下羽片の湾曲具合が何とも美しい!と思っているのですが、いかがでしょうか。

二種目はCheilanthes pseudoargentea(だと思います)。
Cheilanthes_pseudoargentea2

Cheilanthes_pseudoargentea

福岡で初めてエビガラシダとヒメウラジロを見て以来、すっかり虜になってしまった魅力的な属、エビガラシダ属の一種です。針金のような細い葉柄がステキです。道沿いの日当たりの良い斜面1ヵ所に群生していました。

その他、ナチシダ、ケホシダ、ヤンバルタマシダ、カラクサイヌワラビのようなもの、キヨタキシダみたいなの、シマシロヤマシダみたいなの、などなど・・・同定のポイントを全く抑えていないので、「外観が似ているな~」と、中途半端に終わってしまったものばかりなのですが、、、、何はともあれ、何とも楽しい一時でした。また行きたい!

もちろん、初見のシダもたくさんありました。が、不勉強のためにその凄さが理解できず。もっと経験を積まねばなりません。奥が深すぎる上にやることが多すぎです。

2009年5月11日 (月)

タイのスゲ

コメントをいただいたのでお返事をしようとコメント欄に書き込みをしたところ、何故かこちらのサーバーでは書き込みができませんでした。原因を探ってみますが、とりあえず記事形式でお返事させて下さい。

>Setifer 様

鋭い突っ込みどうもです。

現地でぱっと見シンジュガヤの仲間らしきものを確認していましたが、写真に取り損ねていたようでした。帰って調べたところ、Carex baccansだったようにも思えてきました。うーむ・・・中途半端ですみません。写真のものはそれかもしれません。

一応、アオスゲ類は花茎があれば、と思って探していたのですが、今回は見当たりませんでした。

その代わりと言っては何ですが、山頂近くの開けた湿地?に明らかにスゲと分かるものが生えており、こちらは穂を確認できたので写真に撮っておきました。地上2~3mの木道からなので近くで確認することもできず、望遠で何とか・・・という感じです。写真は以下の通り。
まずは生育環境から。スゲの群落です。
Carex

次に花のアップです。頂小穂が雄性となっています。ミヤマシラスゲ節?
Carex2

次に、比較的低い標高域で見つけたスゲです。
Carex_sp2

その花のアップ。果実が白く特徴的なので調べればすぐに分かる・・・かもしれません。
Carex_sp2_up

ちなみに、タイのスゲに関して下記の文献・情報が見つかりました。
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大井. 1971. Contribution to the Flora of Southeast Asia V : Graminea and Cyperaceae of Thailand
ttp://d01-404.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/55655
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この中ではドイインタノンで記録のある種としてCarex baccans、C. perakensis、C. platyrhinaの3種が挙げられていますが、中標高域に分布する他のスゲもありそうですね。

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タイのスゲ属の分類に関する研究発表です。
ttp://www.dnp.go.th/Botany/Image/events/Flora%20meeting/13th%20Dublin/abstract/Kamolhathai%20Phulphong.htm
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どうやら発表者はコンケン大学の理学部に属しているようですね。
分類系の研究室があるとは知りませんでした。今度遊びに行ってみようかな・・・。

2009年5月10日 (日)

タイのスミレ

さて、まずは植物から。

その中でも今回一番の成果は何といってもスミレであります。タイにやってきて苦節のべ7ヶ月、ようやく自生のスミレに出会うことができました!

これがそのスミレ!

Viola_sp
まずは生育環境から。道沿いに生えている様は、適度な撹乱環境を好む日本の多くの種類と同じですね。スミレ属(Viola)は温帯域を中心に分布する植物だけあって、タイではやはり標高の高いところに生えていました。

Viola_sp2

匍匐枝を出して盛んに増殖しています。日本ではオリヅルスミレがこのような特徴を持っています。以前、Mさんが見せてくれた中国のViola yunnanensisにとてもよく似ています。同じグループでしょう。素晴らしい。

Viola_spseed

開花している花を探し求め、一株一株丹念にかき分けてチェックしていったところ、、、わずかに結実している株がありました。ガク片が反り返っているので開放花が結実した果実と思われます。ここの群落は日当たりが悪くて開花する株が少ない?それとも匍匐茎で増殖する性質が強くてこの種はあまり花を咲かせない?うーむ、謎です。いずれにせよ、もう少しだけ早くに開花しているようです・・・いや~残念!

Viola_sp3

株の中心はこのような感じ。托葉もしっかりと発達しています。

最後におまけでもう一枚。Viola_sp4
タイにやってきた目的のひとつを達成して感無量です。

さて、肝心の種名なのですが・・・これについては鋭意検討中ということで勘弁してください。今のところウラジロスミレ類は間違いないとして、一番の有力候補はViola pilosaなのですが、、、調べれば調べる程よく分からなくなりました。
大いに参考となる文献は

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岡本.1987.東南アジアのスミレ属Serpentes亜節について.植物分類・地理 38:113-122

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を挙げておきます(CiNiiで検索するとPDFで閲覧することが可能です)。

ここに登場する他の近縁種の実体、そして最近の分類に関する知見が掴めていない状況ですので・・・もう少し時間がかかりそうです。悟りが開け次第、改めて記事にさせてください。

そして実はもう1種類、スミレを見つけました。

Viola_diffusa

これは分かりやすい、ツクシスミレ(Viola diffusa)です。トイレの脇に1株だけ生えていました。台湾では毛が密に生えた個体に出会いましたが(少ない株もあった)、ここはほとんど毛の生えていない、日本で見られるタイプに似ていました。台湾からフィリピン、中国、そしてヒマラヤへと広域分布している種なので、タイで出会えて納得です。結局1株しか見つからず、かつ微妙な環境だったので写真はイマイチですが。

ということで、今回は上の2種類のスミレを確認することができました。他のスミレもまだまだ分布しているようなので、この調子で頑張って探して行きたいと思います。(いつになるか分からない)続報をご期待下さい。

2009年5月 9日 (土)

ドイ・インタノン

週末は更新が滞ってすみませんでした。

タイは金曜と月曜は祝日だったので、土・日・月と3日かけてタイの最高峰、ドイ・インタノン(Doi Inthanon)に行ってきました。コンケンからドイ・インタノンのあるチェンマイ県まで車で片道10時間・・・やっぱり北部までは遠いですね。行き帰りに1日ずつ費やし、山では実質1日だけという強行軍で行ってきました。

さてさて、早速ですが、忘れないうちにドイ・インタノンの紹介をしておきましょう。
まずは概要から。

Summit
山頂の看板には2565.3341mとあります。かなり高いのですが、山頂近くまで二車線の立派な道が通っており、車で簡単に登れる山でした。実際、10時間ほど車に揺られ(ほとんど寝ていた)、降りて訳も分からぬまま5分程歩くと山頂に到達していました。「えっここ山頂?」状態です。もっと植物をゆっくり見ながら登山するイメージしていたので、、、すっかり拍子抜けでした。

Map
全体地図はこんな感じです(非常に見にくい写真ですみません。とても有名な山なので他のサイトを参考にして下さい!)。図のように、いくつか観察ポイント(Nature Trailや滝など)があり、そこで自然観察を行うことができます。逆にそれ以外のところは自由に歩きまわれないようです(日本のように道路沿いに車を好き勝手止めて森へ入るのも原則的にNGだとか。うーむ、道すがら良さげな場所はたくさんあったのですが残念)。

まあそれでも初日にドイインタノンに到着した我々は、国立公園内のバンガローに宿泊し、翌日に
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Ang Ka Luang Nature Trail
Kio Mae Pan Nature Trail
Phra Mahathat
Siriphum Waterfall
Wachirathan Waterfall
Mae Klang Waterfall
Mae Ya Waterfall
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と、標高の高いところから順番に、ほぼ全ての観察ポイントを歩かせてもらい、とても貴重な体験を得ることができました。面白い動植物にたくさん出会ったので、これから少しずつ紹介していきましょう。

Marsilea_crenata
行きにナムナーオ国立公園でトイレ休憩をしたのですが、そのときに見かけたナンゴクデンジソウ Marsilea crenata(のはず。胞子のうを少しだけ探してみたのですが見つけられませんでした)。トイレそっちのけで湿地で一人遊んでいました。バンコクで会ったタイのシダ屋さんの話では食用として食べているところもあるそうです。さっとゆがけば良いそうですが、、、苦そうです。

Ludwigia_adscendens
お次はケミズキンバイ Ludwigia adscendens(かな?)。これもこの湿地で見ました。山の中に人工的に作られた溜池に生えているあたりはさすがですね。写真に微妙に写っているウォーターレタスやホテイアオイも見逃してはいけません。


2009年5月 4日 (月)

Phliu waterfall

朝からチャンタブリのプリウの滝(Phliu waterfall)に寄った後、9時間かけてコンケンへ帰ってきました。プリウ滝はカオ・サバーブ国立公園(Khao Sabap National Park)にある有名な観光スポット。公園入口の道路沿いには多くの出店が出て賑わっていました。

Phliu_waterfall_2
滝までは片道約20分。短いながらも、タイと聞いて最初にイメージしていた、いわゆる「熱帯の森」を楽しむことができました。コンケンと比べてすごい湿気、蒸し暑いです。

Som
川にはたくさんの魚がいました。コイ科の魚(Tor soro)です。インゲンマメのような細長いマメを千切って投げると、池で飼育されているコイのように我先にと奪い合うように食べていました。

Kanban
道沿いにあった看板。上から、「注意!水深が深い」、「スリップ注意」、「使用禁止!石鹸とシャンプー」、「植物にデザインするな(植物を傷つけるな?)」、「魚を採るな」ということでしょうか。たったこれだけ訳すのに辞書を15分もかけて引きました。

Kaempferi_pulchra
ショウガ科の多年草で、Kaempferia pulchraのようです。タイ南部とマレーシアに分布していると図鑑にありました。

Ophirrhiza_sp
種名までは良く分かりませんでしたが、イナモリソウ属(Ophirrhiza)の植物もありました。他にも、コブランや東北タイでは見たことのないビカクシダの一種、多くの着生ランなど色々と気になるものだらけ・・・続きはまたの機会があれば紹介したいと思います。

ところで、今回は熱帯ということでRinorea属(スミレ科の木本属のひとつ)の分布域に入っていたはずなのですが、、、一株もそれらしい個体を見ることができませんでした。惨敗です。

2009年5月 3日 (日)

チャン島での植物

島に一泊した後、お昼頃に島を出ました。この日は少しだけ道路沿いを歩く時間があり(早朝の散歩とフェリーの待ち時間)、ようやくいくつかの植物の写真を撮ることができました。ざっと見て分かったのはコシダ、ヒリュウシダ、モエジマシダ、グンバイヒルガオ(日本のものよりはるかに大型。別変種?)、ヤエヤマアオキ、ヒマワリヒヨドリ、ムラサキカッコウアザミ、チガヤなど。異国の地で出会う日本との共通種はどこかしら懐かしく、嬉しいものです。でもやはり見たことのない植物が圧倒的に多く、、、ほとんどお手上げ状態でした。島にはいくつか滝があるようなので、次回があれば、時間をとってゆっくりとトレッキングしたいものです。

Dicranopteris_linearis
コシダ。熱帯~温帯に広域分布する代表種で、ハワイでも見ました。

Pteris_vittata
モエジマシダ。鹿児島県の桜島で初めて見て以来です。

Blechnum_orientale
ヒリュウシダ。屋久島で出会い、忘れることのできない思い出をもらったシダです。日本の奄美以南は道路沿いにたくさん分布しているようですが、タイにも道路沿いの崖地にたくさん生えていました。

Yaeyama_aoki
ヤエヤマアオキ。この写真だけではどこの海か分からないですね(海流が強いせいか、沖縄の海の方がもう少し綺麗な気がしなくもないですが)



2009年5月 2日 (土)

Ko Chang

朝からタイ東部の島、トラート県のチャーン島(Ko Chang)に行ってきました。

Ko_chang

入港するところ。面積192キロ平方メートルの島に標高744mの山があるそうで、かなりの急勾配。手持ちのガイドブックには「チャーン島自体はその70%がタイおよび東南アジアで最も保存状態が良よい手つかずの熱帯雨林であり」とあり、生物的に大変期待できる場所なのですが、、、今回はやはりグループ旅行なので完全に観光、いわゆる南国の海辺でのリゾートを満喫することとなりました。

Sea

海です。1度だけ泳ぎに行きました。ずっと砂浜、そして沖まで泳ぎに出なかったせいか、あまり綺麗ではありませんでした(魚の種類も少ない)。

チャーン島は近年、タイ政府あげて富裕層向けのリゾート開発を進めているそうで、道路も整備され、リゾート施設の建設ラッシュ。観光客も沢山、特に白人が多かったです。山へ行く人はごくわずかのようですが、、、開発の影響を少しでも受けないよう祈るのみです。

2009年5月 1日 (金)

Chanthaburi, Trat

タイ東部のチャンタブリ、トラート県に遊びに行ってきました。

コンケンからチャンタブリは車で片道約9時間。
この日は移動だけで終わりました。

今回の旅は、チャンタブリで研究に従事されている日本人研究者のKさんに、何から何までお世話になりました。おかげさまでとても楽しい旅となりました。ありがとうございました。

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