2016年11月28日 (月)

Dasymaschalon ellipticum Nurmawati

Tree Flora of Sabah and Sarawak Vol. 8によると、サバ州とサラワク州で記録のあるDasymaschalonはたった3種。意外にも少ないですね。

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Dasymaschalon ellipticum Nurmawati, Floribunda. Sisipan 2(3): 78 (2003).
Distribution: Brunei, Malaysia (Sabah & Sarawak)

Dasymaschalon_ellipticum
葉はインドシナのDasymaschalonに比べるととても大きい。

Dasymaschalon_ellipticum2
葉裏と果実。葉裏はDasymaschalonっぽく、glaucous。

2016年11月27日 (日)

Parinari anamensis Hance

日本では馴染みのないChrysobalanaceaeですが、東南アジアではちらほらとこの科の植物に出会います。しかし同じ科でも属が違えば形態がかなり異なっており、未だに科の特徴が掴めずにいます・・・うーむ。

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Parinari anamensis Hance, J. Bot. 15: 333 1877.
Distribution: Cambodia, Laos, Thailand, Vietnam.

Parinari_anamensis
インドシナ半島には普通に生えていてよく見かけますが、果実を見たのは初めて。なかなかいびつな形をしていました。

Parinari_anamensis2
枝にはたくさんの皮目があり、葉裏はglaucousで細かい脈が見える点が特徴。

2016年11月23日 (水)

Scyphostegia borneensis Stapf

花と果実があっても何の科か全く分からなかった植物。ようやくScyphostegia borneensis という種であることが分かりました。昔の植物学者も悩んだようで、色々な科に入れられたり、Scyphostegiaceaeという単独の科に入れられたり。最近のAPGIII分類体系では広義のSalicaceaeに含まれているそうです。

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Scyphostegia borneensis Stapf, Trans. Linn. Soc. London, Bot. 4(2): 218 (1894).
Distribution: Malaysia (Borneo).

Scyphostegia_borneensis
標高1200m付近の沢に近い常緑樹林にて。

Scyphostegia_borneensis2




葉裏。葉だけ見るとScolopiaを縦長にしたような葉。

Scyphostegia_borneensis3
花序。こちらは雄花。花筒があり、確かにSalicaceaeっぽくない。

Scyphostegia_borneensis4


果実には長い柄がある。本種は雌雄異株で、こちらの写真は別個体のもの。

2016年11月22日 (火)

Drepananthus ramuliflorus Maingay ex Hook.f. & Thomson

インドシナ半島の植物もさることながら、最近は特にボルネオの植物を勉強中。知らない科、属がまだまだたくさんあり、勉強には今が一番楽しいときでしょうか。

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Drepananthus ramuliflorus Maingay ex Hook.f. & Thomson, Fl. Brit. India 1: 56 (1872).
Distribution: Malaysia.

Drepananthus_ramuliflorus
Polyalthiaデカタマと呼んでいた謎のAnnonaceae、ずっと分かりませんでしたが、先日インドネシアのハーバリウムであっさり同定できました。

Drepananthus_ramuliflorus2
葉裏はウラジロ。

Drepananthus_ramuliflorus3
果実。主に葉のない古い枝に花序をつけるようです。

2016年11月15日 (火)

Bridelia retusa (L.) A.Juss.

相変わらず更新が突然途絶えてしまい、申し訳ありません。インドネシア(スマトラ、ジャワ)とカンボジアに行ってきました。今年は例年に比べ、1割増しで日本にいない日が多い気が・・・。今月の残りはおとなしく日本にいることになっているので、約2週間ほど再開します。

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Bridelia retusa (L.) A.Juss., Euphorb. Gen. 109 (1824).
Distibution: Cambodia, China, India, Indonesia, Laos, Malaysia, Myanmar, Nepal, Sri Lanka, Thailand, Vietnam.

Bridelia_retusa
東南アジアのDry evergreen forest, Mixed evergreen forest, Dry deciduous forestなどで割とよく見かけるBrideliaの木。葉は大型で分厚いので他の種と容易に区別できます。

Bridelia_retusa2
枝には皮目があり、葉裏の側脈間には細かいはしご状の脈が目立ちます。

Bridelia_retusa3
果実のサイズは1㎝に満たないですが、Brideliaの中では大きい方。

2016年10月10日 (月)

Amyxa pluricornis (Radlk.) Domke

この連休は祖母の米寿祝いに実家の山口へ帰省してきました。88歳、おめでとう。

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Amyxa pluricornis (Radlk.) Domke, Biblioth. Bot. 111: 117 (1934).
Gonystylus pluricornis Radlk, Sitzungsber. Math.-Phys. Cl. Königl. Bayer. Akad. Wiss. München 16: 329 (1886).
Distribution: Indonesia (Kalimantan), Malaysia (Borneo).

Amyxa_pluricornis
花が咲いていたものの、初めて見る属なのでフィールドでは科すら皆目見当がつきませんでした。が、その後同行していたSさんが見事同定し、Amyxaを教えてくれました。言われてみると、確かにThymelaeaceaeっぽい細かい毛と何だかのっぺりとしただらしのない葉。Amyxaは本種だけの1属1種のちょっと変わった種のようです。

Amyxa_pluricornis2
葉裏。うーん、今でこそもう分かるようになりましたが、単葉・鋸歯なし・羽状脈とこれといった特徴はなし。

Amyxa_pluricornis3
やや終わりかけの花。花弁はすでに落ちたものと現場で思っていましたが、Thymelaeaceaeの仲間の多くに見られるように、きっとこの種の花弁ももともと存在しないのでしょう。

2016年10月 9日 (日)

Aglaia tomentosa Teijsm. & Binn.

タイなどでよく目にしていましたが、ボルネオで初めて果実を見ることができ、あっさりこの種に同定できました。かなり幅広く捉えられている種のようです。

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Aglaia tomentosa Teijsm. & Binn., Natuurk. Tijdschr. Ned.-Indië 27: 43 (1864).
Distribution: Australia, Cambodia, India, Indonesia, Malaysia, Myanmar, Thailand.

Aglaia_tomentosa
4mくらいの低木。

Aglaia_tomentosa2
葉裏も、特に脈上には黄褐色の毛がびっちり。

Aglaia_tomentosa3
1つだけついていた果実。

2016年10月 8日 (土)

Pseuduvaria borneensis Y.C.F.Su & R.M.K.Saunders

相変わらず更新が途絶えがちですみません、つい先日までボルネオに行っていました。そして来週からインドネシア。出発まであまり時間はありませんが、先日のボルネオで出会った植物を少しだけ紹介しておきます。

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Pseuduvaria borneensis Y.C.F.Su & R.M.K.Saunders, Syst. Bot. Monogr. 79: 55 (2006).
Distribution: Indonesia (Kalimantan), Malaysia (Borneo).

Pseuduvaria_borneensis
葉だけだとなかなか属すら分からないAnnonaceaeですが、今回は花と果実を発見。比較的近年記載された種でした。低地の沢沿いにて。

Pseuduvaria_borneensis2
花。Pseuduvariaの中では花サイズが比較的大きく、花柄が短い。

Pseuduvaria_borneensis3
inner pertalを開いてみました。花がよく似たOrphoeaは両性花であり、stamen connectiveの形状でも識別できるそうです(Pseuduvariaはほぼflat)。

Pseuduvaria_borneensis4
たわわに実った果実。直径は3㎝ほどもあり、表面は著しく凸凹していました。

2016年8月30日 (火)

Sandoricum caudatum Mabb.

まだ完成していないけれど、とても便利なFlora Malesianaのe-data potalサイト。これだけで同定するのはほぼ無理な気がしますが、ある程度は同定の手がかりとなり助かります。

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Sandoricum caudatum Mabb., Blumea 31: 150 (1985).
Distribution: Malaysia (Borneo).

Sandoricum_caudatum
よくあるSandoricum koetjapeに比べて葉が薄くテカテカ。

Sandoricum_caudatum2
葉裏も無毛。

Sandoricum_caudatum3
果実はやや小さい。

2016年8月29日 (月)

Sterculia cuspidata R.Br.

再開しますと言っておきながらサボってしまった・・・そしてこれを書いているのは土曜日。えっと、月曜日何をしたっけ・・・もう記憶にないということは、きっとごく普通の平穏な一日だったのでしょう。

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Sterculia cuspidata R.Br., Pl. Jav. Rar. 232 (1844).
Distribution: Indonesia, Malaysia, Philippines.

Sterculia_cuspidata
やや普通に生えていたSterculia。あまり大きい木にはならないようで、4m程度で果実をつけていた。

Sterculia_cuspidata2
葉裏。よくあるSterculiaっぽい葉。

Sterculia_cuspidata3
果実。柄は割と細い。

Sterculia_cuspidata4
裂開している様子。果実だけ見ても、Sterculiaの他の種と区別できなさそう。

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